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今夜、この服でどんな酒を飲む?第5夜/高須浩平

僕の趣味は、服をながめながら酒を飲むこと。
10代の頃より集めてきたコレクションの中から一品をチョイスしてハンガーにかけ、それに合ったストーリーの酒で一杯やる。
何ともバカバカしい趣味ですが、これがけっこう楽しいのです。

今年3月このテーマで記事を書いたところ、思いがけず「続編希望!」の反応をいただいたので、また同じテーマで記事をお届けしたいと思います。
初めて見る人も前回見て下さった人も全4回おつきあいください。
さて、今夜は何をながめて酔おうかな♪

【高須浩平 プロフィール】
放送作家、1977年東京生まれ。
『バラいろダンディ』(TOKYO MX)『サバンナ高橋の、サウナの神さま』(TOKYO MX)『NNNドキュメント 競争女子~私たちの生きる道』(日本テレビ)などを構成。
趣味は服の収集、酒を飲むこと、東京ヤクルト・スワローズの応援、格闘技観戦。

第5夜『Levi's®x HUMAN MADEのデニムジャケットでSAKE STORM COWBOYを飲む』 


「なぜ、そんなに服が好きなんですか?」
いろいろな方に聞かれるので、そのきっかけを書こうと思います。
 
僕が高校生だった90年代中頃。
ヴィンテージデニムがブームとなり僕もドハマり。
『Levi's®』の『大戦モデル』や『501XX』『66モデル』などの値段が高騰し、またそれを模したレプリカデニムも人気でした。
いっけんボロボロで汚れているデニムに、なぜそんなに熱中するのかと聞かれましたが(親とかね)、年代による細かいデザインや縫製の違いなどが、僕のオタク心をくすぐったのです。
 
当然、ファッションというのは全身を考えないといけないので、デニムに合わせた靴やトップスも考えるようになります。
そして僕にとって運命の出会いが!
同じころに始まった『裏原宿ブーム』です。
 
原宿の中心でない場所に新進気鋭の若手デザイナーたちが『UNDERCOVER』『A BATHING APE®』『NEIGHBORHOOD』などのブランドを立ち上げ。
メジャーブランドにはないマニアックなデザインが僕のオタク心をさらにくすぐります。
ちなみに当時はインターネットのない時代。
新しい商品の入荷情報はパソコン通信で調べ(大半はデマでした)、早朝から店の前に並ぶ現象が生まれました。
ちょうどこの頃、ラジオのハガキ職人をやっていたので並びながらネタを書いていましたね(笑)。
裏原宿系のTシャツにヴィンテージデニムというスタイルがこの頃の定番でした。
 
そんな裏原宿ブームの中で、最大のカリスマが『A BATHING APE®』のNIGO®さんです。
映画『猿の惑星』をモチーフにしたブランドで、あっという間に裏原宿の枠を飛び越え、メジャーへと駆け上がっていきます。
最盛期のショップは修学旅行生が立ち寄る場所にもなっていましたね。
 
その後は『APE®』を離れ『Louis Vuitton』のコラボレーションなどを経て『KENZO』ではアーティスティックディレクターを務めることとなり、世界で一番有名な日本人デザイナーとなりました。
 
そんなNIGO®さんが日本で手掛けているのが『HUMAN MADE』です。
若い世代に大人気のブランドですが、当時、裏原宿にハマった40代のおじさんたちもあの頃を思い出して大ハマり中。
若い子に混じってショップで服を選ぶのは少し恥ずかしいけど、行っちゃうんですよねぇ(笑)。
 
そして最近手に入れたのが、こちらの『Levi's®x HUMAN MADEデニムジャケット』。
ボディは『Levi's®1stジャケット』の復刻品で刺繡のデザインはNIGO®さん。
僕が10代に好きだったものが全部詰め込まれた名品です!

▲Levi's®x HUMAN MADEデニムジャケット(62700円)
▲刺繡のデザインはNIGO®さん

さて、この服をながめながら何を飲もうか?
チョイスしたのは『SAKE STORM COWBOY』。

▲SAKE STORM COWBOY(38500円)

NIGO®さんプロデュースの日本酒。
デニムにちなんでアメリカのお酒も考えたのですが、やはりこれしかないという結論に。
ボトルが超キュート♡
今宵は青春時代を思い出しながら酔います。
おじさんの昔話って興味ないかもしれませんが、ひとり酔いながら脳内で振り返るわけなので全然OKなのさw
 
次回は、放送作家としてデビュー後、ファッション沼にハマった際に購入した『DIOR HOMME』の服で飲みます。
ぜひいっしょに酔いましょう!
 
つづく

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