見出し画像

今夜、この服でどんな酒を飲む? 第1夜/高須浩平

僕の趣味は、服をながめながら酒を飲むこと。
10代の頃より集めてきたコレクションの中から一品をチョイスしてハンガーにかけ、それに合ったストーリーの酒で一杯やる。何ともバカバカしい趣味ですが、これがけっこう楽しいのです。今回から全4回でおつきあいください。
さて、今夜は何をながめて酔おうかな♪

【高須浩平 プロフィール】
放送作家、1977年東京生まれ。
『バラいろダンディ』(TOKYO MX)『サバンナ高橋の、サウナの神さま』(TOKYO MX)『NNNドキュメント 競争女子~私たちの生きる道』(日本テレビ)などを構成。
趣味は服の収集、酒を飲むこと、東京ヤクルト・スワローズの応援、格闘技観戦。

第1夜『BurberryのトレンチコートをながめながらBallantine’sを飲む』


服好きになってからずっと“トレンチコート”に憧れていました。
着こなしている人は“かっこいいオトナ”な感じがするから。
でも、着こなしは相当難しい。

初めてトレンチを買ったのは20代後半。
『HYKE』というブランドの前身である『green』のもので、けっこうオーバーサイズ。完売続出のなか、たまたま残りの1着を見つけて試着もしないで購入。「ついに俺もトレンチデビューか!」と意気揚々と風を切って歩いていましたが(実際に裾の部分が風になびく)、似合っていると思っていたのは自分だけでした。

仕事先では「すごく似合わない」「服に着られている」「刑事コントの衣装」……もう散々な言われよう(笑)。挙句の果てには友人の娘に「探偵さんですか?」と真面目なトーンで言われる始末。今、振り返ってみると、オーバーサイズのものは背が高くないと着こなせないということに気づいていませんでした。というわけで、いつしかトレンチはクローゼットの奥の方へ(泣)。

それでも「トレンチを着こなしたい」という気持ちは抑えきれませんでした。

モヤモヤした気持ちが爆発したのは30代後半。勇気を出して最高峰のトレンチと呼ばれる『バーバリー』の『THE KENSINGTON』を購入してみました。今度は入念な試着を繰り返し、店員さんの意見も聞いて(トレンチの場合、特に重要でした)、これぞジャストサイズのというものを我がコレクションにお迎え。ちょうどモデルチェンジしたときのもので、かなりタイトな作り。これだと僕の体型にもちゃんと合うのです。

画像①バーバリーのコート

▲バーバリーのトレンチコート

購入してから7年。
風合いはまだこれからといったところですが(もっと雨風に打たれて味を出さないと)、これをながめながらボ~ッと酒を飲むのが至福の時です。

選んだ銘柄はバーバリーとは英国つながり、スコッチウイスキーの『バランタイン』。我が家がまるで英国のバーになります(行ったことないけど)。

画像②バランタイン

▲バランタイン

普段は12年物を飲んでいるのですが、いずれは特別な日のために保存してある21年ものを開けたい。
スタイリストの友人に「トレンチはあなたの体型・見た目だと、50代になった時が一番似合うよ」と言われたので、50歳の誕生日に祝杯をあげるとしますか。そのためには健康第一だから、なるべく酒は控えようと思ってます。
あれれ??

次回はLevi'sのデニムジャケットで飲みます。ぜひいっしょに酔いましょう。また次回

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?