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この料理家のレシピが天才すぎる②リュウジさん編/高山惠

 現在、ライターを名乗って25年になる私。
 2005年にフードコーディネーターの学校に通い、2006年にその資格を取得しました。

 その後、ライターとしての仕事でフードコーディネーターの資格をどうやって武器にしていくかを自分なりに考えつつ活動しましたが、2007年に妊娠。その後、出産を経て、子どもが1歳になって保育園に通わせる頃には、ライターとしての仕事は減ってしまいました。自分なりに育児と両立しながら歯を食いしばって限られたライター業を頑張る中、フードコーディネーターとしての仕事は、だんだん考える余裕がなくなっていったのです。

【高山惠 プロフィール】
ライターとして現在は雑誌「DIME」「BE-PAL」(小学館)、「週刊プレイボーイ」(集英社)、他さまざまなWEB媒体で執筆。
フードコーディネーターの資格を取得し、「食」のコーディネートも行う。

 では今、フードコーディネーターとしてはどうなっているのかといえば、ライター活動のうちの1割くらいでしょうか。正直そのくらいの割合で行っているのが現状です。

悩んでいた“から揚げ苦手”問題がこれで解決!

 フードコーディネーターとしての活動は思うようにいかなくても、私にとって料理をつくることは日常です。ライター業でバタバタした日常の中、料理家・山本ゆりさんをはじめとするプロの方々による素晴らしいレシピに、私はいつも助けられていました。

からあげ
▲我が家で大人気! オススメです

 これは、山本ゆりさんの「本気の塩からあげ」。(https://ameblo.jp/syunkon/entry-12528776614.html)
 我が家の子どもたちは小さい頃から食が細くて苦労していたのですが、から揚げは喜んで食べてくれます。にもかかわらず、私は長年から揚げを作るのが苦手でした。美味しいと評判のレシピでつくってもなぜかうまくできず、このレシピに出会うまでは、市販の「から揚げ粉」を愛用していたほど。しかしある時、山本ゆりさんのレシピ通りに作ってみたところ本当に美味しくて、「これだ~!!!」となったのです。子どもたちの食いつきも、今までとはまるで違う!

 私はフードコーディネーターの勉強をしているとき、つねに世の中どこにもない新しい発想のオリジナルレシピを作ることばかりを考えていました。前回も書きましたが、世の中どこにもないオリジナルレシピをゼロから生み出すのは至難の業です。

 これまで、このnoteで私がお気に入りレシピとして紹介したのは、山本ゆりさんの「ブリトー」と「塩からあげ」ですが、どちらも山本ゆりさんのオリジナルレシピでありながら、真新しいメニューではありません。でも本当に役立つレシピというものは、こういうものなんだということを改めて教えられたのです。

手間をかけてつくる料理研究家・リュウジさんの“至高シリーズ”がすごい!

 そして私には、定番でありながら長年苦手だった料理がもうひとつあります。それは「肉じゃが」。いろいろなレシピを試してみてもコクが足りなかったり、水っぽくなったりと、ずっと自分にとっての正解が分からないままでしたが、ついにこちらも見つけることができました。それがこちら、リュウジさんの「至高の無水肉じゃが」です。
(https://bazurecipe.com/2020/10/08/%E8%87%B3%E9%AB%98%E3%81%AE%E7%84%A1%E6%B0%B4%E8%82%89%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8C/)

肉じゃが
▲我が家は夫と次男がネギ嫌いなので、彩りの薬味系は一切いれません

 YouTubeチャンネル『料理研究家リュウジのバズレシピ』は登録者数292万人以上(2022年6月現在)。動画ではいつもお酒をあおりながら酔っぱらった状態で料理をつくるスタイルが持ち味で、数多くの簡単で美味しいレシピを世に送り出しています。

 しかしリュウジさんのレシピは簡単系ばかりではなく、しっかり手間をかけてつくる定番料理系のレシピもすごく美味しい。これらは“至高シリーズ”と名付けられており、「至高の無水肉じゃが」はその中のひとつなのです。

 今まで私が作ってきた肉じゃがと大きく違うのは、メニュー名にもある通り、水を使っていないこと。水分は野菜から出たものと、お酒としょうゆやみりんなどの調味料のみでつくります。初めて食べた時に「これだー!!」と大感動! 無水なので水っぽくないのはもちろん、素材そのものの味と調味料のバランスが抜群なのです。

こんにゃくのぬめり
▲しらたきの臭みとりも、リュウジさん流でバッチリ!

 ちなみにリュウジさんは、しらたきの臭みとりの方法として、台所のガス給湯器から出るお湯をつかっていました。普通、こんにゃくなどの臭みをとる際は熱湯をかけたり、さらには塩もみをするケースもあります。しかしリュウジさんは「これで十分臭み取れます!」と語っていたので試してみたら、本当にこれで十分でした。簡単なので、他の料理でもすごく役立っています。実はこういった料理の豆知識も豊富に紹介してくれるところがリュウジさんの素晴らしさなのです。

 今夜、あなたのお宅でも「至高の無水肉じゃが」、いかがですか?

 次回は、引き続きリュウジさんのレシピの中で大好きな「無限ニンジンマヨサラダ」と、もう一人大好きな料理家のレシピをご紹介します。

つづく


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