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藤田 淑子
2020年12月30日 23:09
第二弾。走りゆく想いを筆にのせ続け消えない過去は塗り潰せないが考えりゃ一つも得は無いのにさ角立てぬよう従う愚かさ眠れないこんな時間もまた一興浮かぶ言葉と微睡み戯れサラサラと風に飛ばされ舞い上がる枯れ葉とともに消えるには重い人間の少なさ故に心身が図太くなりてまだ生きられる私にはなんの資格も無いのならせめて静かに願いだけを込めキャンディを舐めても無くならないような否定されぬが選ばれない
2020年12月29日 15:12
今年の現代短歌まとめ第一弾。スカートの裾踏んづけて転んでも死にはしないさ今日も明日もスパゲッティ片手で食べれる今ならばあなたに笑われ練習したから遅れてるはちまきの色を目で追って「頑張れ」棒読み放送委員走れないガラスの靴じゃ脆すぎるワゴンセールのスニーカーでいい明るさで誤魔化さないでよその色は影が寄り添い輝くのだからもしかしてバレないとでも思ってる?皆にランク付けするあなた「嘘つき」
2020年12月24日 15:49
※ほぼ「誰か(複数人)の記憶」をもとに書いたもの。整合性よりも、誰かの過去だったことが、対話をすることで形を変えながら自分の記憶にも入り込んでくることの不思議に焦点を当てています。同窓会いろどる話題甘辛い中身は空です一抜けるが勝ち港には祭りと闘いあったのさ押し合いへし合いさあ道を開けろお囃子とタイヤが鳴かすアスファルト油のにおいは現代(いま)も残ってるその熱を知らぬ私が着せられた
2020年12月10日 12:57
持ち続け愛しさ溢れど近付けず奪いたくないあなたの自由舐め回すアイスクリームの蓋の裏私はやらずに少し残したい透明で何か注げばうつし出す小洒落た脆いグラスの男手加減が分からぬ私は込めすぎた力の強さで割らないようにと夢の中よく出てくるのは荒れ果てたおとぎの国のタイニーハウスそのどれもあなたの家でないことは分かっていながら夕焼けに託す大雨が綺麗な雪に変わるほど都合良く寒さ現れてくれ