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現代短歌 《それでも続く》

持ち続け愛しさ溢れど近付けず奪いたくないあなたの自由

舐め回すアイスクリームの蓋の裏私はやらずに少し残したい

透明で何か注げばうつし出す小洒落た脆いグラスの男

手加減が分からぬ私は込めすぎた力の強さで割らないようにと

夢の中よく出てくるのは荒れ果てたおとぎの国のタイニーハウス

そのどれもあなたの家でないことは分かっていながら夕焼けに託す

大雨が綺麗な雪に変わるほど都合良く寒さ現れてくれず

あの店のショートケーキが食べたいの他意なくとも行けぬ後ろめたさ

浮かぶ月小舟に見立て流しつつ辺り見渡す罪深き空

部屋の中まだあるのですか値段すら付いてなかった若き日の決意

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