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TANKA

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現代短歌。過去や現在や未来のことを文字にする。漫然とだらだら書きたくなかったので、「素材:キャンバスにアクリル絵具」のような括りを文字の表現にも設けたいと思った。
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記事一覧

現代短歌 《リボンをつける》

現代短歌 《リボンをつける》

「なんとなく」それがたくさん集まって「大切」になるその時が来た

言わないと伝わらないこと言わずにも伝わることその両方がある

だから僕らは絵を描くよ言い訳だと言われるかもしれないけれど

胸に一つ頭に三つスカートの裾にも二つリボンをつける

ここに来て好きな洋服着ていてもそういう趣味と思われるだけ

「変な人」そう思われない都会ではそれが気楽で外に出られる

都会すぎても苦しいが田舎すぎる場所も

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現代短歌 《リボンに託す》

現代短歌 《リボンに託す》

花柄スカートにレースのジレ自分の為にあなたの為に着る

「好きです」と言えたら終わるのだろうかそれともこれから始まるのか

期待する重ねたスカートひるがえし秘めた想いをリボンに託す

不健康なカッコ良さに憧れる君はとても誠実で真面目で

検索するロックスターの書いた歌詞意味を調べるなんて野暮だけど

君の絵をどんな時でも眺めてたこちらを見つめる黒猫の絵を

誰にも言ってないけどさ幼い頃は褒められる

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現代短歌 《遠い遠い景色》

現代短歌 《遠い遠い景色》

君の好きな曲を聴いて君のこと知りたくてでも距離縮まらない

音楽が遠い遠い景色ばかり映す戻れないこと分かってた

あなたの選ぶブルーと私の選ぶブルーはきっと違うのでしょう

このままが良いのでしょうか優しさと綺麗な思い出壊れることなく

近づけば壊れてしまう繊細な硝子でできた星の欠片よ

雨が降る心の中に降る雨が止むこともなく振られ続ける

笑わずに泣いたりもせず誤魔化さず言えるだろうか自分の気持

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現代短歌 《まばたきのその瞬間》

現代短歌 《まばたきのその瞬間》

あなたは呆れているでしょうでもあの時の想い嘘じゃない消えない

まばたきのその瞬間に変わりゆくわたしの心止まれ行かないで

美しいその横顔は誰のものあなたの描く少女の永遠

もう二度と戻らぬことを知りながら溢れたインクで青く染まりゆく

好きだとか嫌いだとかで割り切れぬ揺れ動く心あなた想う時

わたしはめちゃくちゃで利己的でどうしようもない馬鹿嫌われてしまう

洋服を重ね重なる想いこそ気づかぬふり

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現代短歌 《見える音楽聴く絵画》

現代短歌 《見える音楽聴く絵画》

この気持ち心の中にとどめればいつまでだってあなたといられる

叶わないそれが唯一の救済か消えることのない想いの果てまで

わからない揺れるあなたと一粒のビーズの輝き夕日に照らす

この色が好きな色だと気付いたのわかるなんとなくたとえ隠しても

どれほどの小さな声で話しても聴き取るあなたが嫌いになれない

つらくても見える音楽聴く絵画そういうものがあるから幸せ

絵を描こう悲しみの絵や優しい絵そうい

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現代短歌 《「人間」は》

現代短歌 《「人間」は》

がっかりだあなたがそんなに空っぽで他人を見下す人間だとは

馬鹿らしい表面だけの優しさや丸くおさめる生き方などは

芸術は「良いものを作る」それだけが目的じゃない衝動がある

「人間」はそれぞれ事情があるのです「敢えて」や「わざと」にも意味がある

「考えろ」その言葉そのまま返すあなたは私を何も知らない

抱えきれぬ言葉で溢れるこの世界あなたがただ知らないだけで

見くびるなお前のほうが浅はかだ「

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現代短歌 《優しい言葉》

現代短歌 《優しい言葉》

できもしないくせにやりもしないくせに自分の言葉で言えないくせに

ネットの海で拾った言葉自分の武器にでもなると思ったか

細く長く蛇にでもなるのかい?何も続けられない分際で

無理しないでと優しい言葉をかける人間の本音知りもせず

そんなにも辛いというなら少しでも病人のフリして見せてみろ

狭い村の中いつまでも篭っていればいい二度とあらわれるな

鍵のかかった城は安全でいいね誰からも攻撃されない

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現代短歌《現実を歩かぬ者は不要》

現代短歌《現実を歩かぬ者は不要》

もみ消して逃げるだけなら楽だろう流れ流されて何処かいっちまえ

許すとか許さないとか無関係ただ自堕落で愚かなお前

苦しいかそうかそうだろう誰一人救えやしないぬるま湯のなか

投げ出して無かったことにすれば良いそれをお前は何度繰り返す

都合良く被害者面をしていれば逃れられると信じているのか

いつまでもそこから出ないでいれば良い安全な場所狭き檻の中

楽だろう仮面をかぶる人たちに餌与えられ宥めら

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現代短歌 《温度差》

現代短歌 《温度差》

後悔は無いのに戻らぬ時間に思いを馳せることの無意味さ

あの一番星には叶わないさ両手にいっぱいのビジュー掲げて

自分の言ったこと忘れるのならば私は君のこと忘れよう

この一件があなたには遊びわたしには仕事埋まらぬ温度差

ひたすらに執着するだけのその姿が見ているだけで痛くて

誰も君の目なんか見てなかった澱んだ空気が重苦しくて

下心だけになってしまった愚か者はろくに相手にされず

小さな村に「

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現代短歌 《叫ぶ心の中》

現代短歌 《叫ぶ心の中》

気付かないんだろうなどうぞそのまま一生そうして置いてけぼり

他人のもの黙って盗む神経が理解できずにガラス窓に聞く

餓鬼の夢叶えるために労力を無駄に使ってすり減る身体

あれやってこれやってと言うだけの役割それは楽だろう

美味しいねと言われて食べるランチ1500円高い味微妙

これを食うくらいならイチキュッパの冷凍たらこパスタが食いたい

「やること」くらい自分で責任とってやれよと叫ぶ心の中

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現代短歌 《アネモネが言う》

現代短歌 《アネモネが言う》

太陽を求めてのびる茎の先派手に咲いてもため息ばかり

お前たち皆きれいだよ摘み取ったりしないからそこから出るなよ

寒い頃小さな球根だった君僕は何か変わっただろうか

青いアネモネが言う風の音は遠くから君の声連れてくると

白いアネモネが言うそれは悲しい結末を遂げる見届けろと

赤いアネモネが言う消えない情熱を持てばいつか叶うからと

黒猫の手招き拘りでできた箱庭気付かれぬよう覗く

あなたは持っ

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現代短歌 《何度も洗い流す》

現代短歌 《何度も洗い流す》

同じにおいがしてドキリと胸が高鳴るその時にはもう遅くて

わかるその線に宿る同じベクトルの力ぶち撒けてみせてよ

箱の中あなたの魅力入ってる誰も開けないで開けないでくれ

季節はずれ流れる音楽が透き通って消えていく今日が終わる

さらりとした筆跡その汗を見せないけれど浮かび上がる光

自分の手の中世界にたった一つどうだいいだろういいだろう

君の横顔がなかなか飲み込めなくてガムシロとミルクを混ぜる

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2021年現代短歌まとめ③

2021年現代短歌まとめ③

今年の現代短歌まとめ第3弾。

拾い集めた破片をアッシュブルーの空に並べれば寂しい音色
幸せが何かなど探し回るのはダサい突き離して夢を追え
神様に一つお願いをするのならこの私に体力をください
君を逃したのは悪魔の手かそれとも私の心のずっと奥か
お星さまお願い私を照らしてください明るすぎない光で
この青のような青でないような色彩が君みたいそんな気がして
描けども書けども現実はどうにもなってなくて心が

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2021年現代短歌まとめ②

2021年現代短歌まとめ②

今年の現代短歌まとめ第2弾。

緩やかに軽い頭痛と雨垂れが過ぎ去って行く日々の言伝
何度でも間違い電話で構わない耳元に咲くミモザの花よ
関係に以上も無ければ以下も無くもどかしさだけが宙に浮かんで
この花を育てた私は愚か者そのまま待つのか枯れてしまうまで
オルゴール回して流れる星の数かぞえて祈るあなたの無事を
推測で生んだ不幸に共感を集めて売れても虚しいだけさ
毛糸玉小さくなるのを目で追って編み込ま

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