折々のチェスのレシピ(9)
ある対局の十数手進んだ局面です。
黒が苦戦しているのは一目瞭然です。というより、白がすでに勝勢です。いくら黒(後手)が不利なチェスとはいえ、ここまで差がつくのは黒がまずい手を指し、それを白が適切に咎めたからに他なりません。
この対局は黒の指し回しがまずかったという一言で一応は片付けられますが、チェスにおける先後の有利不利はやはりというか厳然として存在します。スコアが上がり、強い相手と戦うようになると後手番で思うように勝てなくなってくることは多くの人が体験することだと思いま