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折々のチェスのレシピ(20)
序盤から中盤にかけての局面です。
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次は白の手番です。どんな手が思い浮かびますか?
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駒が二ヶ所でぶつかっておりいつ戦端が開かれてもおかしくありません。よって、キャスリングしてキングの安全を確保するのはごく自然な手です。この手を真っ先に思い浮かべた人は大局観に優れていると言えます。
もうひとつ、黒の意図を通さない手もあります。黒がBd6としてきたのは、次にBxe5としてナイトを取り、同ポーンとしてきたポーンをクイーンで取ってクイーンを進出させたいからでしょう。それならば、
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e5の地点に駒を足してしまえば相手は計画を変更しなければなりません。この後にキャスリングをすれば、fファイルのルークも活躍しやすくなります。もしこの手の後に黒がNd7とe5の地点に効く駒をさらに追加してきても、白はc5とポーンを上げてしまえばいいだけです。
今回の隠れたテーマは、争点となっているマスを見極めるということでした。争点となっている地点は相手の意図や思惑が存在することが多いです。今回はどちらの手がよりいいかは一概には言えません(相手の主張を一旦通してあげて、その後にf4としてもいいわけですので)。
オープンな展開のほうが指しやすいという人は先にキャスリングしてしまったほうがいいでしょうし、ジリジリとした展開で相手を困らせてミスを待つスタイルの人はf4から入るほうが合っているかもしれません。
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