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《記事No.2》どん底を体験したら、世界が輝いた…というお話【2】 救いの手を見逃さない勇気

前回の続きです。
なお、前回記事はこちらhttps://note.com/rebirth40/n/n58f08a212284になります。

(6)「自分だけは大丈夫」という思い込み

「死にたい」と「生きたい。逃げたくない」という衝動の狭間で、小さな木の葉の様に揺れ動く心。非常に弱々しく、”ほんの少しの何か”があれば吹き飛んでしまう。人の心など、本当に脆くて弱いものである。追い詰められたら、誰でも死を選ぶ可能性はある。

上記の話は、世の中に沢山転がっています。が、自分がそういう状況に陥るまでは、全くの他人事と捉えていました。「誰でもそうなる」という言葉を、軽く考えていたのでしょう。
これは、病気や交通事故と同じです。何時でも何処でも誰でも、被害に遭う可能性はある。しかし、私は「自分だけは大丈夫」と、何の根拠もなく思い込んでいたのです。非常に迂闊でした。

(7)「楽に死ねる方法」を検索してみたら…

思い詰めた私の頭は完全にクラッシュし、冷静さは消失。やがて、ネットで「楽に死ねる方法」という類のワードを打ち込み、色々と調べ始めました。
そこで見つけたのは、「いのちの電話」という文字。
この電話は、自殺関連のワードを検索した時に、必ず冒頭に出て来るものです。自殺防止を目的とした、電話相談窓口に関する情報が掲載されています。

頭が混乱した私は、当初は「いのちの電話」をスルーし、楽に死ねる方法を調べていました。
しかし、”運良く”少しだけ冷静さを取り戻した時に、こう考えました。

「自分が死んでも、問題は解決しない」
「近しい誰かに問題が飛び火するだけで、誰も幸せにならない」
「もしここで私が死ねば、自分のせいで建物が事故物件になってしまい、余計に迷惑をかける」
「逃げるのは嫌だ。無責任だ」

弱り切った私は、藁にも縋る想いで、「いのちの電話」に電話したのです。

(8)いのちの電話

「いのちの電話」と申しても、電話番号はいくつも掲載されています。相談窓口は、一つだけではありません。相談事業を運営している組織は複数存在しており、電話番号も同様なのです。
私は、たまたま目に付いた番号をプッシュしました。

私が最初に電話したところは、不通。「混み合っていて繋がりません」というアナウンスが流れて来ました。
ここで心が折れていれば、終わっていたかもしれません。が、私は幸運にもまだ力が残っており、別の番号をプッシュする気力がありました。

二番目に電話したところは、すぐに繋がりました。
電話口で対応してくれたのは、優しい声の女性でした。この方は、私の話にじっくり耳を傾けてくれました。時折、「そこまで考えるのは、責任感があって真面目な証拠です」「応援します」という励ましの言葉もかけてくれました。
その言葉を聞いているうちに、自然と涙が溢れました。私は、人前で泣くことなど、社会人になってからは一度も経験していなかった。それだけ、心の余裕を失っていたのでしょう。

私が、一通りの事情を話し終えた後、相手の女性は「明日まで待ってみたらいかがですか?」と言ってくれました。沢山の励ましを頂いた私は、幾分かのパワーを取り戻し、「分かりました。明日まで待ってみます」と返事。女性にお礼を伝え、電話を切りました。

この電話がなかったら、私は本当に終わっていたかも知れません。
「いのちの電話」の存在は、重要で貴重です。

(9)思いとどまった、その翌日

「いのちの電話」で心情を吐露し、大泣きした私。
以前から、「話を聞いて貰うだけでも、何かが変わる」「泣くのはストレス発散になる」という類の話は聞いていましたが…どうやら本当だった模様です。電話する前に比べ、かなり心が軽くなりました。
ここ数日の私は、ストレスで2時間程度の睡眠が出来ればいい方でした。が、この日は4時間ほど眠れました。これも、「いのちの電話」のおかげ。

翌日。私は、思い詰める原因となった”仕事上の失敗”について、その道の専門家である弁護士さんを訪ねて、相談することにしました。
で、ここでも幸運が。いきなり行くのはルール違反ですから、先ずは電話で連絡します。すると、弁護士さんは「今日なら空いている。次の機会は半月後になるから、すぐに来なさい」と仰いました。その言葉通りに、急いで出かける私。

弁護士さんにお会いした私は、事情を説明しました。直後、弁護士さんの口から出て来た言葉がこれ。
「大した問題ではない。よくあること」
「訴訟が起こる確率は、極めて低い」
「もし訴訟になったら、すぐに連絡して」

非常に頼もしい言葉を頂き、私は冷静さを取り戻しました。
同時に、「昨日、思いとどまってよかった」と強く思いました。「いのちの電話」の存在に、再び感謝です。もし電話しなかったら、私はこの世にいなかったかも知れません。危ないところでした。

(10)まとめ

自ら死に向かおうとした私。しかし、「いのちの電話」に救われ、弁護士さんから頼もしい言葉を頂き、私は立ち直りました。
皆さんに感謝致します。

私が、「自分で何とかしなければ」という考えに偏ってしまったこと。これが、問題を肥大化させたのでしょう。
そこそこの経験を持つ社会人であっても、”自分だけで何とかできること”というものは、それほど多くない。意地を張らずに、素直に事情を話せば、きっと誰かが助けてくれます。そのことを思い知りました。

たった1日で、問題解決に至る。
こういうことは、確かにあります。私がその体験者です。
辛いことがあっても、希望は消えずに残っているのです。

世界は苦しいことで溢れていますが、数多の援助も存在します。
援助を受けることは、決して恥ずかしいことではない。援助を受けたら、後で返せばいいのです。思い詰めて終わる前に、ほんの少しだけ勇気を出して、差し伸べられた手を見逃さない様にしてください。そして、その手を掴む勇気も持ってください。

(11)次回からの内容

前回と今回の話で、私の”どん底経験”を語ったわけですが…。
次回からは、「この経験が、私の価値観を大きく変え、同時に”ものの見方”をも大きく変えた」という点について、詳しく述べていこうと考えています。

物事は、見方を変えるだけで、前向きにも後ろ向きにも捉えることが可能。
そうなると、前向きに捉えた方が”お得”です。
”お得”を積み重ねれば、そのうち大きな成果となります。

私の書く文章が、読者の皆様の”お得”に繋がり、沢山の幸福を運ぶお手伝いができたとすれば、これに勝る喜びはありません。
決定的な解答を提供できずとも、ほんの少しだけヒントとなるネタが提供できれば、それだけでとても嬉しい。

この様な方針で、今後も執筆を続けていくつもりです。
どうか、可愛がってやってください。よろしくお願い致します。


当noteを最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。

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リボーン40
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