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《記事No.1》どん底を体験したら、世界が輝いた…というお話【1】 事の始まり

前回のご挨拶にて、私はこう述べました。

私が述べるのは、「どん底からの復活」と「復活後に見えた世界」等の話です。
特に、「今現在、何らかの悩みを抱えて苦しんでいらっしゃる方」には、有益だと思います。役に立ったり元気が出たり等々、少しでも助けとなる情報を提供できるのではないか?…と。

https://note.com/rebirth40/n/n79021a9284c4

「どん底からの復活」「復活後に見えた世界」を語る。これが、本noteのテーマです。
しかし、一度に全てを語り尽くすことは、非常に難しい。よって、ボチボチ語らせて頂ければと思います。
先ずは「どん底からの復活」の話をば。

(1)発端

202X年。
私は、生まれて初めて、自殺を試みました。

そういう行動に出た原因は、私がやらかした仕事上のミスです。
今の仕事を、6年くらいやっています。しかし、「この歳で、そんな凡ミスをやるか?」と怒られる大失敗をやらかしてしまい、人生で最も落ち込みました。

巨大なショックを受けた私は、食事をほぼ摂らず。睡眠も2時間できればいい方。ほんの数日間で、体重が5キロ減少しました。
そうなると、ますます気力・体力が失われていく。リカバリ方法も、ますます思いつかなくなっていく。
私は、仕事場で一人途方に暮れ、目をつむって頭を抱えました。

(2)内なる深刻化

発生した問題は深刻で、「一歩間違えると、民事訴訟が起きるかも知れない」というもの。いや、最悪の事態を考えたならば、警察沙汰に及ぶ可能性すらある。
一刻も早く、問題解決に向けて動かねばならないのですが、解決へのプランが全く思いつかない。頼れる人は、周囲に誰もいない。助けを得る為のお金もない。八方塞がりで、文字通り”地獄”です。
こんな状況、経験したこともなければ、予想してもいなかった。

考えれば考えるほど、解決策よりも”最悪の未来”が見えてくる。
私の家に警察がやって来て、私の手に手錠をはめて連行。近所は騒然となり、私の名前と顔写真がテレビで流れ、面白おかしく扱われてネットで拡散し、家族に大迷惑をかけ…。

思考回路は完全にクラッシュし、冷静さは消失。私は、「脳内温度が10度くらい上昇し、鉄のベルトで脳を絞められた」とでもいう様な、何とも表現し難い苦しみを味わいました。

(3)”死”を考え始める

悩み続けるうちに、私は「もう、死んでしまった方が楽なのでは…」という考えに触れ始めました。”死”という文字が、頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消え…。
ここまで追い詰められたのは、生まれて初めてでした。

「解決策を考えよう」という衝動はあるのですが、思考回路は麻痺しており、全く前に進まない。そこに”死への衝動”がゆっくりと絡みつく。私は、沼にハマったのです。
やがて、考えることなく虚空を見詰め、息をするだけの状況にまで悪化。時間の流れが極端に遅くなり、息をするのも苦しくなってきました。

私は、自分の馬鹿さ加減に失笑し、こう呟きました。
「”一瞬で坂を転げ落ちる”というのは、こういうことなのか…」

(4)ロープを手に取る

ふと部屋の隅を見ると、”荷造り用のロープ”が転がっていました。
思考能力が落ちた私は、そのロープを手に取り、輪を作って首にかけました。

が、思考能力が落ちたとはいえ、私の中の「生きたい」という意思は、完全に失われた訳ではなかった。その意思が、最後の一線を越えさせなかったのです。
他方、死への誘惑も根強くある。生きる意思と、死への思いがぶつかる。どんよりした脳内で、”重い戦い”が続きました。

(5)救いへの切っ掛け

そんな”重い戦い”が、私の中でどれくらい続いたのでしょうか。時間はハッキリと覚えていませんが、恐らく数時間は葛藤し続けていたと思います。

死への思いは、そう簡単に拭えるものではありません。
ただ、私の中の「生きたい」という意思が、ほんの少しだけ冷静さを取り戻させてくれた時に、私はこう思いました。

「自分が死んでも、問題は解決しない」
「近しい誰かに問題が飛び火するだけで、誰も幸せにならない」
「もしここで私が死ねば、自分のせいで建物が事故物件になってしまい、余計に迷惑をかける」
「逃げるのは嫌だ。無責任だ」

そんな考えが浮かんだ時。私は、とある行動に出ました。
やったことは、驚異的なことでも何でもない、ほんのちょっとしたことです。しかし、その行動によってもたらされた結果は、私の命を救ってくれました。

そこから、光が少しずつ見え始めたのです。

(次回に続く)



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