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小さな県から見た世界

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日本で最も人口の少ない鳥取県に住みながら気づいた地方の暮らしや思い。日々つれづれに綴っています。
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2021年2月の記事一覧

温泉旅館のオプションを増やすには

この週末は久しぶりに家族で旅行に行ってきた。なかなかこういう旅もしづらい状況だけれど、自分達の住んでいる鳥取県内であれば大丈夫だろうということで、皆生温泉という所に行ってきた。

泊まったのは海潮園という典型的な温泉宿で、この地域にある最古の岩風呂があるとも言われているくらい老舗の宿だ。

1泊2食付で一人1万2千円くらいと、まぁまあリーズナブルな値段。

コロナで県内の旅館業は大変だと聞いていた

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外れないアーケードの謎

鳥取県内のあるシャッター商店街の中にサテライトオフィスを設けてから約3年が経つ。

寂れた商店街の賑わいづくりに少しでも貢献できたら、という思いで始めたものの、実際のところなかなか難しかった。

かつては人でごった返していたと言われるその商店街は、今では日中でも歩く人をほとんど見かけることがない。

その商店街には、古びたアーケードがかかっていて、中は真っ暗だ。地方ではよく見かける光景かもしれない

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離れたい、でも忘れたくない

離れたい、でも忘れたくない

恋愛の話ではない。「ふるさと」について書きたいと思う。

関東の新興住宅地で生まれ育った私には、「ふるさと」と思えるような場所の意識が希薄だ。

両親の実家はともに関西にあって、私が生まれ育った場所とは違う。

盆暮れに、両親と一緒に関西の実家に帰っていたことから、幸いにも「田舎に帰る」という経験は持つことができたが、子供時代に村の祭りや、地域の活動に参加したという記憶がほとんどない。

それが5

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