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映画『すばらしき映画音楽たち』感想

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過去の感想文を投稿する記事【102】

 昨日も同様の理由で感想文を投稿しましたけど、過日投稿した、映画『ようこそ映画音響の世界へ』感想文の中で少し触れていましたので、本日投稿するのはドキュメンタリー映画『すばらしき映画音楽たち』の感想文ですー。

 よければ読んでくださいな。


 ちなみに、公開当時(2017年)の感想文なんですが……、まさか本項の締め括りで「TUTAYA行ってくる」なんて述べていたとは……。僕は今はもう、ファイアスティック様様の日常ですよ。まだほんの数年前なのに。いやぁ、時代の変化って凄まじいですね、ほんとに……。



映画音楽のルールは一つ……「ルールは無い」byバーナード・ハーマン


 始まってすぐ、マルコ・ベルトラミという作曲家が紹介してくれる一台のピアノ。『ホームズマン』という映画のためだけに用意されたというそのピアノは、スタジオ(彼の自宅?)から長い長いワイヤーで繋がれ、数百メートル先の屋外にポツンと置かれています。

 その理由を「風の音が重要だから」とさらりと言ってのけるその姿に、桁外れの映画音楽のスケールに驚かされます。今のところ(2017年8月現在)日本では、お盆の間だけ新宿でやっていた映画祭で上演されていたのみですけど、そんなマイナー作品とは思えないほどの見どころがたくさん詰まっています。

 映画音楽に携わってきた人たちの話を、名作や貴重映像と共に聴けるこの作品は、映画音楽の歴史、そして作り手のこだわりや誇り、手掛けた作品への愛を知るうちに、観ているこちら側の映画への愛が膨れ上がって来るような素敵な作品です。




 「作曲は語り部」、「感情の潤滑剤」などなど、言葉の一つ一つが憎たらしいくらいにカッコイイというか、スゲー曲作った人は言う事ひとつ取ってもスゲー笑。僕の語彙力なんてどこかへスッ飛んでいきます。

 映画音楽について語る中で、その粋な解説を理解・納得させるために流れる説明のための映像や曲のチョイスも絶妙なんです。耳にすれば誰もが作品の映像がフラッシュバックするような名曲は、聴いているだけでその映画を観た時の感情が蘇ってくる。

 ああ、サントラをすぐに検索してしまう理由はこれだったのか、と痛感です。


 どうなんでしょうか……興味ない人が観ても面白いのかな? でも曲作りの解説は本当に面白いんです。ちょっと『関ジャム』みたいというか、一般の人には知り得ない内容を見られるのはとても楽しい。それに映画音楽の収録風景なんて初めて見ました。それだけで嬉しくなる。一般リリースされるかはわかりませんけど、その音へのこだわりっぷりを味わうため、是非ヘッドホンで鑑賞してみたいです。




 いくつか見どころは述べてみたし、他にもジョン・ウィリアムズとスピルバーグの『E.T.』制作時の映像などなど、まだまだたくさん見どころはたくさんありますけど、一番はエンドクレジット中に流れるジェームズ・キャメロン監督のインタビュー。本作の中で紹介された映画はほぼ間違いなくもう一回観るつもりですけど、真っ先にここで紹介された “あの名作” を観ることでしょう。

 ちょっ、っ、今から急いでTSUTAYA行ってきますわ


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