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映画『グリンチ』感想

予告編
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過去の感想文を投稿する記事【94】

 昨日、映画『ミニオンズ』感想文を投稿しましたが、同じイルミネーション繋がりってことで、本日は映画『グリンチ』の感想文を投稿しますー。


 なんか2000年にジム・キャリー主演で実写版も公開されていたみたいですが、それとは別モノですので、お気を付けを。

 また、本文中に「今年の半ば~」と述べておりますが、公開当時の話なので。悪しからず。



アニメーション界の国交省?笑


 ミニオンのせいかもしれませんけど、キャラクターのビジュアル面での可愛さばかりがフォーカスされがちな印象のイルミネーション作品。でも、本当の魅力はアニメーション的な面白さに他なりません。それを改めて再認識させられました。

 TOHOシネマズユーザーには周知のことですけど、今年の半ば位からだったかな? 作品の上映前にイルミネーションの代表クリス・メレダンドリ氏のインタビュー(月毎に内容が変わる)が流れるようになって、そこで彼がアニメ作りの秘密と一緒に本作『グリンチ』の魅力を語っていたんです。多分その影響もあってか、ずっと楽しみにしていました。内容はちょっと子供向けですけど、十分に楽しかったです。



 “面白い” のアイディア(キャラクターの動き、カメラアングルの変移、ユーモアのセンスなどなど)がたくさんあるのは勿論として、イルミネーション作品はそれらを上手に繋げてくれる。それは物語とのリンクということだけではなくて、一つの “面白い” が次の “面白い” に連鎖的に繋がっていくということ。アニメーションとして観ていて非常に心地いい流れを生み出しているんです。ステージのギミックをキャラクター自身がスイッチャーのような役割を果たしながら披露してくれる、まさにアニメ版のピタゴラ装置と言っても過言ではないかもしれません。

(余談ですが、色んな発明に囲まれていながらところどころ上手くいかなかったり「マーックス!」と相棒(犬)の名前を叫ぶ様子を見ていると『グレートレース』みたいで、ついつい思い出し笑いをしてしまいます。)


 そしてその面白さが散りばめられている物語の舞台が “ちゃんと存在している” ように感じられるっていうのもまた素敵。上手く言えないんですけど、演出や会話など、何か製作上の都合のために舞台(家や商店など建物、橋や道路などの公道、村中の街灯やオーナメント等々)を配置しているというよりは、舞台となる村そのものをちゃんと作っているからこそ、人々(キャラクター)がイキイキしている(ように見える)ということ。

だから例えば、同じ村の中での出来事なのにそれぞれの距離感がぼやけ、各シーンが独立し過ぎて物語としての血行が悪くなる、ということが起こりにくい。そんな気がするんです。……明確な根拠とかは無いんですけど。


 その為にわざわざ、映画の最初のシーンで村の全体像を描いていたのかもしれません(これは他のイルミネーション作品でもそうだったような気がする)。卵と鶏の話じゃないけど、先に村を作り上げたのか否か、もはや見当もつきません。この区画整理の行き届いた世界観が相変わらず見事。



 ……相変わらず、で言うと、他社制作のアニメ映画は作品によってまちまちなのに、イルミネーションの日本語版は必ず芸能人をメインキャストにしますよね。嫌いじゃないけど、毎回毎回ってなるとちょっとね……笑。



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