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映画『ミニオンズ』感想

予告編
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過去の感想文を投稿する記事【93】

 ここ何週か、金曜ロードショーで怪盗グルーの映画を放送しているみたいですね。

そして次回の金ローで放送予定なのが、『ミニオンズ』。

 最初の公開は2015年なんですって。なんとなく楽しかった覚えがありましたけど、感想を読み返してみたら、当時の自分にはちょっぴり不満に感じていた部分もあったみたいです。

だいぶ前の感想文ですが、よければどうぞー。



彼らだからこそ面白い


 『怪盗グルー』シリーズで人気に火が付いて、遂にはコイツらがメインの映画ですか……。そんな驚きはあるものの、それも納得できるぐらいにミニオンたちはカワイイ。一時期スマホの待ち受けにもしていましたし笑。

 そして本作には、そんなミニオンたち自身の可愛さ溢れる魅力と、その魅力あってこそ遺憾なく発揮されるユーモアが存分に詰まっていたと思います。

そのユーモアとは、彼らが持つ柔和な雰囲気が生み出すもの。痛々しさを軽減し、毒々しさをまろやかに錯覚させ包み隠す力。それは、子供向けのビジュアルでありながら、“間” を活かした笑いやブラックなセンスなどの味付けを可能にしているんだと思います。


 アポロ計画の月面着陸のねつ造現場(あくまで都市伝説ですが)におじゃましたり、ビートルズのアルバムでも有名なアビィ・ロードの象徴的な横断歩道から顔を出してみたり、悪ふざけにしか見えないけどヒッピーの格好をしてみたり……etc。
アメリカの偉大な歴史に、足跡というかむしろ傷跡を残すような所業(?笑)の数々。

なにより、本人たちに悪意がないからとても面白いし、許されるんだと思うんです。だって太古から存在しているミニオンたちにとって人間の歴史なんて二の次三の次のはず。

また、これは深読みですが、そんな物語を絵本の朗読のようなナレーションでスタートさせるのも素敵。原語版、日本語版の両方とも。


あと、日本語版に限った話ですが、バナナマンの声優起用は素晴らしい。まるで本人たち(設楽統・日村勇紀)をモデルにしているのではないかと疑いたくなるほどのキャラビジュアルとコンビ名の妙。


 でも声優のキャスティングの点で言えば、原語版も日本語版も、幼少期のグルーの声優は、違う人にして欲しかったなぁ、というのが本音。なんだったら初登場時(後ろ姿)のセリフは無くても良かった気がします。

先述のアポロ計画やアビィ・ロードの話ではありませんが、そういった “気付いた人にしかわからないユーモア” というか「見つけた」という喜びが……

いや、まぁ、アポロ計画もアビィ・ロードも、多くの人が知っていることだから「気付いた」「見つけた」というと大げさな気もしますけど、でもそれは大人の話であって、子供たちにとってはシーンに施された遊び心を「見つけた」「気付いた」という喜びに繋がる気がします。

そういった楽しみ・遊び心を入れるのであれば、グルーの初登場時にも同じような楽しみがあっても良かったんじゃないかなぁ。「あれ?この後ろ姿ってもしかして…」という楽しみを……。声色で気付きやすくしなくても、結構みんな見つけてくれる気がします。

あくまで僕個人の好みですけどね笑。



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