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映画『ワンダーウーマン』感想
予告編
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過去の感想文を投稿する記事【85】
映画『ジャスティス・リーグ』(感想文リンク)公開当時、っていうか公開決定を知ってから。あんまり詳しくないDCヒーローを少しでも予習してから観に行こうと思い、過去のDC映画を観漁ってまして……。ようやく劇場公開に追い付いたのが本作。もう6年くらい前?
近々アマプラで『ジャスティス・リーグ』が配信開始ということもあり、近頃は学生時代とかに書いたDC映画の感想文を引っ張り出して投稿しています。
まだ『スーサイド・スクワッド』だけ投稿してないけど、あんまり関係ないっぽいから、まぁいいかな……。
公開当時の感想文ですが、よければどうぞー。
ジャスティスリーグの予習(ラスト)
こんな言い方はアレですが、DCEU4作目にしてようやくの大成功なのかも笑? 『バットマンvsスーパーマン』(感想文リンク)でメイン2人を喰らわんばかりのお披露目をされた彼女ワンダーウーマンことダイアナ(ガル・ガドット)は、個性や魅力の宝庫。
第一次世界大戦以前にヒーローが存在していたとか、ようやくしっくりとハマるテーマ曲が添えられたというのも好きなポイントですが、世界を知らずに育ったダイアナがスティーブ(クリス・パイン)に連れられ繰り広げるロンドン珍道中がとても面白いんです。
服装だとか文化に戸惑う姿が可愛らしくて面白いかと思えば、兵士の犠牲を露とも思わない軍上層部のお偉方に噛み付いていくシーンで芯の強さを見せたり、観ていて本当に飽きません。
DCEU過去作で見てきた2大ヒーローは、共に重く暗いイメージが先行してしまうものの、彼女はこれでもかと言うほど真っ直ぐに純粋で愛に溢れている。そして、これはガル・ガドットという演者自身の魅力も加味されたものですけど、何より美しくたくましい。あのケンカばかりのスーパーマンとバットマンの間に割って入るお姉さん的存在……、いやお母さん的存在? はたまた妹か……。いずれにしても後々のジャスティス・リーグをより魅力的なものに導いてくれると思わせてくれました。
本作はアクションシーンが豊富なのですが、改めて思い返してみるとドラマとしての印象がとても強く刻まれ印象です。不思議なことに、それを促しているのが他でもなく、実はアクションシーン。
やっぱりアクションシーン中でも物語が停滞しないのは、観ていて本当に心地良いです。DCEUの過去作がそういった点でちょっと物足りなかったと感じていたこともあってか、とても気持ち良く感じられます。加えて、そのアクションシーンでのスピードの切り替えがよく出来ているのもまた素晴らしい。
『マン・オブ・スティール』(感想文リンク)同様に、絶対的な速さ表現で彼女のスーパーヒーロー足り得る強さ、凄まじさといった外面的側面を描くこともあれば、或いは逆にそのシーンのアクションのほとんどをスロー表現にすることで、アクションの中で生じている登場人物の心情の変化などの心理描写を緻密に描いてくれています。この点ではセミッシラのビーチでの戦闘シーンなんか特にわかり易いかな、と。
大概そんなことをしてしまうと鬱陶しいというか説明チックになったりセリフやモノローグが足されたりしがちな気がするんですが、同じアクション動作が、訓練と実戦という2つの背景で描かれているので、同じ動きでも全く別モノに見えてくる。こういった “反復” と “変化” を上手く使いこなす表現が、本作をアクションだけでなくドラマとしても良質なものに押し上げているんじゃないかな。
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