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映画『レゴ®ムービー2』感想

予告編
 ↓


 先月あたりからレゴアニメの新作が配信開始されたみたいです。『レゴフレンズ』『レゴ ドリームズ』だったかな?  YouTUBE、ネトフリ、アマプラ等々で観られるみたいです。

 ということで本日投稿するのは『レゴ®ムービー2』の感想文。よければ併せて読んでくださいー。

……もしかして「®」って文字化けするのかな?『レゴ(R)ムービー2』って書いた方が良いかしら? まぁそういうことで、本文では「R」の表記は割愛しています。

 そういえば、一作目の感想文のデータが見当たらないんですよね……どこいっちゃったのかなぁ。


色々書いたけど気軽に観てね


 本国で『2』や『Ⅱ』という、あからさまに「これは何か他の作品の続編モノですよ」と理解できるタイトルで封切られていたとしても、邦題ではその数字を隠し、それとは別に副題を付け加えることが多々あります(最近だと『クリード 炎の宿敵』(感想文リンク)とかね)。作品の連続性を保つことに傾倒し過ぎればシリーズ初見の方、つまりは新規のお客さんに観てもらえないという事情もあるので、その良し悪しは人……というか作品によってまちまち。

 すなわち、本作『レゴムービー “2”』は前作を観てからの鑑賞を強くお勧めしたいのです。前作のクライマックスで明かされた、作品に隠された “とある仕掛け” が本作では序盤からちらちらとお目見えしているので、知っていた方が一段階早めに作品の仕組みを理解できる、というのも理由の一つですが、前作における “レゴブロックだからこそ” の物語やテーマがあった上での本作なのだと思うだけで、より一層に楽しめるはずなんです……とても個人的な見解ではありますが。


 前作が、子供向けの玩具・遊戯という性質を残しながらも、延いては「創造とは」「イマジネーションとは」だなんて大きなテーマさえ想像させられるような内容だったために、前作同様に “レゴだからこそ” に繋がるテーマを孕んだ物語を作ろうとすれば型落ち感や期待外れ感が否めないんじゃないかな?……なーんて失礼な気構えで劇場に観に行ってしまいました、すみませんでした笑。今回も素晴らしかったです。

 この物語では「兄妹」という関係が中枢にあるけれど、勿論これは他の関係、例えば友達同士などにも当てはめられるし、何より「ああ、子供の頃こんな揉め事したなぁ笑」と感じられる絶妙のポイントを突いています。さらに言えば「創造とは」にまで飛躍してしまう裏テーマを孕んだ一作目と同様に、「受け入れることの難しさと美しさ」なんてことを考えさせられます。

……何年と映画の感想を書き、知ったような口で能書きを垂れ続けてはいますが、なんだかんだでほんの一部しかチェック出来ていないから一概に言い切ることは難しいんですけど、トランプさんがたくさん話題に上がったり白人至上主義が過熱してきたここ数年、表裏問わずこういったテーマが描かれている作品が増えてきたような印象です。



 そんなこんなの難しい(或いは的外れな)深読みは無視して、シンプルにアニメーションとしても面白いのも本シリーズの魅力。何から何までレゴブロックで表現したり、レゴの性質に則したギャグや小ボケの数々、それら緩急の効いたコメディ色を際立たせる逐一マヌケな構図や、一歩引いたような画角などなど。

もっと言ってしまえば予告編も相変わらずだったのは素で笑っちゃいましたね。当時流行っていた「じぇじぇじぇ」や「今でしょ」が飛び交っていた一作目の予告編やTVスポット同様、今回の予告編でも流行りのフレーズが混ざっています。勿論、本編ではそんなセリフにはなっていませんが……。こういう小さな所でも遊び心というか、配給側が作り手の姿勢や意図する世界観を重んじていることが窺えます。何だかんだいってもやっぱり子供が観るものですから。そこを忘れていないのも好感。実際に劇場の子供たちも笑っていましたしね。そしてそんな子供たちを連れて来るお父さんお母さんや、レゴに限らず未だにオモチャ好きな大人向けなのか、色んな映画の内容をもじった笑いが散りばめられているのも面白かったです。……ほんと、どこのダクトにも居るんだなブルース……、いや、ジョン笑。



 まあ前作での「そういうことだったのか!」という驚きが無かった分、してやられた感は無かったものの、クライマックスのエメットとレックスの戦いは面白かったです。要するにレックスからエメットに向けてネタバラシをするわけですが、作品の性質上、エメットはその全てを理解できない。それでも「フィクションである」という事実を突きつけるレックスの独白は、もはやエメットを通り越して観客に向けたセリフへと変貌するかのよう……。レゴワールドの住人であるエメットと、彼・彼らより一つ高い次元に存在するレックスの2人が争うこの構図が、レゴブロックで遊ぶ兄妹たちが生きる現実世界へと物語がシフトする橋渡し、或いはギャップを緩和する役目を果たしているように思います。



 そういえば前作の感想では「セリフの抑揚が~技術が~」という理由で吹き替え版をオススメしていた覚えがありますけど、そんなのはどうでもいい(言い過ぎか笑)。そんなこと以上に、流暢な英語や本国の文化あってこそのギャグが(それもかなりの密度で)描かれているので、字幕だと情報量の多さで観ていて疲れちゃう。なので、そういった理由で改めて、日本語吹き替え版での鑑賞をオススメします。


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