これまでの音楽活動⑤
【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。
前回のお話 → これまでの音楽活動④
ついに自分のエレキベースを手に入れた僕は早速弾いていきます。
ベースはギター以上に弦が硬いのですが、1本だけ押さえて弾くなら初心者の僕でも何とかクリアすることができ、これまでのギターと違って、一音一音綺麗に音を鳴らすことができた感動が僕を満たしていきました。
(※ ベースの方が簡単というお話ではありませんので悪しからず)
あの頃の僕にとっては一音一音綺麗に音が鳴る、自分でも弾けるという感覚が何より求めているモノだったんですよね。
そして、ハイスタで当時一番好きだった曲「Close to me」を弾くため、次のお小遣いで「ANGRY FIST」の楽譜を購入しました。
タブ譜を見てもほとんどルート弾き!
「これなら何とか弾ける!」
「もしかしたら初めて1曲弾けるかも!?」
…甘かった(笑)
この曲はサビで少しベースが動くのですが、まだリズム感も耳も養われておらず、音源の中でベースがどういう風に鳴っているのか、どういう風に弾いて良いのか分からなくなってしまい、ここでまたひとつ試練が与えられることに。
毎日挑戦はしていましたが、このサビの部分だけどうしても弾けなくて悩んでいたところ、ドラムをやっていた兄から初心者向けのバンドを教えてもらったことが転機となりました。
それは【SHORT CIRCUIT】というハイスタと同じ3ピースバンド(同じベース&ボーカル)で、優しくてキャッチーなメロディーが特徴のポップパンクバンドです。
当時彼らが出していた音源の中から楽譜が出版されていたのは2枚目のアルバム「Songs like a self-portrait」のみ。
正直これで弾けなかったらもう後は無いと思っていたので、これが本当に最後の頼みの綱でした。
元より収録曲順に全曲弾く予定だったので1曲目の「Self-portrait」から挑戦していきます。
この曲はイントロでギターとベースが同じフレーズを弾いているのですが「Close to me」よりBPMは落ちるものの、運指自体は初心者にとってはなかなかのモノです。
しかし、決定的な違いはギターと同じフレーズを弾くというところにありました。
まだ耳が良くなかった僕でもギターの音はハッキリ聞こえるので、聴き慣れた音を頼りに、イントロが弾けるまで何度も何度もMDプレイヤーを巻き戻してはベースを弾き続けました。
何回挑戦したか、どれくらい時間が経過していたかは憶えておりません。
初めてこのイントロのフレーズが弾けた瞬間は、僕の世界が変わってしまった瞬間でもありました。
あのフレーズが弾けなかった世界と、弾けるようになった世界とでは何もかもが違って見えました。
イントロが弾けたら他のパートはほぼルート弾きなので、あとはもうコード進行を覚えるだけです。
ここまで長い道のりではありましたが、この曲が僕にとって生まれて初めて弾けたベース曲となります。
またまた余談にはなりますが、彼らがリリースしてきた音源の中に「The letter」というシングルと「strange world , wondering mind」というアルバムがあるのですが、僕の好きな歌楽曲のミックス、マスタリング、音圧は約20年経った今なお、この2枚が基準となっております。
本日はせっかくなので、みなさんにもこの曲を聴いて頂ければと思います。
それではお聴きください。
SHORT CIRCUIT/The letter
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