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これまでの音楽活動④

【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。

前回のお話 → これまでの音楽活動③

ハイスタのライブ映像に触発され、遂にエレキベースを買う決心をした僕。

今でも憶えていますよ、手持ちのお金が13,000円だったことを(笑)

この金額で買えるベースを探しに、駅前の「ROCK INN」に向かいました。
木材価格の高騰がなかった当時、楽器は今よりも全体的に安かったのですが、格安ギター・ベースでお馴染みの「Leg○nd」や「Photog○nic」等がそこまで流通していなかった頃で、結局13,000円で買える新品のベースを見つけることはできませんでした。

その後タウンページを開き、市内にある楽器屋さんに次から次へと電話をかけましたが、そもそも電子楽器の取り扱いがない店舗ばかり。
しかし、最後に電話をかけたお店でエレキベースがあると言われ、電話を切った後すぐに自転車でそのお店に向かいました。
おじさんが個人経営をしている小さなお店でしたが、メインは教育楽器(ピアノやリコーダー)を扱うお店で、店内にエレキベースは飾ってないけど、倉庫にエレキベースが2本あるとのことでした。 

中の倉庫に案内されて、2本のベースを見せて頂きましたが、ひとつはフレットレスベース。

フレットレスベース

画像を見て頂くと分かるかと思われますが、どこを押さえればどの音が鳴るかを表示するフレットが文字通り無い(レス)ベースです。

スライドが非常になめらかで、このベースにしか出せないふわふわとした音色が特徴なのですが、当然上級者向けのベースとなります。

自分は初心者だからこれは弾けないとおじさんに伝え、もう一本を見せてもらうことに。

もう一本はプレジジョンベース(当時の僕は何も知らなかったですが)

プレジジョンベース

上記の画像と同じ、メイプル指板でカラーはサンバーストのプレベ。

こちらはゴリッゴリな音色が特徴のベースです。

初心者の僕としては選択肢がこれ以外なかったわけですが、おじさんに聞いてみると「このベースを欲しいと言っている人がもう一人居る、その人と先に話をしてしまったから今はまだ売れない」とのことでした。

仕方なくその日は家に帰りましたが、諦めきれない僕は翌日もそのお店に突撃。

すると、おじさんが「二日連続で来てくれたから、君にこのベースを売ってあげる」と言ってくれたのです。

感謝の気持ちと自分の全財産は13,000円しかないことを伝えると、その金額で良いと快く売って下さいました。

その日の帰り道の夕焼けは今でも目に焼き付いてます。

ソフトケースすらなく、剥き出し状態のベースを片手で持ち、ゆっくりゆっくり気を付けながら自転車のペダルを漕いだ河川敷、あの景色は生涯忘れることはないでしょう。

余談ですが、そのベースは「ESP」というブランドが初期に製造した、おそらく1970年代もののヴィンテージで、到底13,000円で買えるものではありませんでした。 

おじさんがこのベースの価値を知っていたかどうかは分かりませんが、今でもハードケースに入れて、実家の僕の部屋で大切に保管してあります。

いつか引っ越しをして自分の音楽部屋が出来た時にまた迎えに行く予定です。

細かい調整も必要だし、パーツや電子回路等もダメになってると思うので、ついでに全部修理に出してあげる予定です。

久しぶりにアンプ通して、ブリブリに歪ませて、ゴリッゴリにピック弾きしてあげたいですね。


次のお話 → これまでの音楽活動⑤

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