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発達障害だったらその人に価値がないんでしょうか?

最近報道などが増えたことで
急速に知名度が広まったのが
発達障害ではないでしょうか。

うつ病もそうなんですが
元々そんなにうつ病の患者さんって
いなかったのに
急速に増えた理由の一つが
世間に広くうつ病が認知されたからであるとも
言われています。

そして外来などでは
自分は発達障害ではないか?
という相談が増えてきています。

社会において
馴染むことができず
仕事ができず
その結果として本人や周りが困ったり
うつ状態になることで受診をする。
ということは
発達障害で受診をするというより
その障害によって
なんらかの悪影響が出たから
受診をしているんですね。

当院への入院患者さんでも
発達障害を治したい
という患者さんが入院してくることはなくて
二次的にうつ状態になっていたり
希死念慮(死にたい気持ち)や
自殺衝動が抑えられなかったりして
周囲の人が入院を勧めたりする
ケースがほとんどです。

つまり発達障害の何が困るって
二次的な問題なんですよね。

なぜ二次的な問題に直面するかというと
その人が不向きなコミュニティに属しているから
なんですよね。

従来、日本の教育は

宿題は期限を守りましょう。
授業は静かに受けましょう。
お友達とはみんなと仲良くしましょう。

といった
発達障害の人からすると
苦痛でしかない状況で育ち
それが出来ないからと
親や先生から怒られ
自尊心や自己肯定感を損なわれた経験が

大人になっても
自分が自分でいることが苦痛にさせて
精神科を受診することになったりするのです。

なので
結局発達障害だろうが
それを自分自身が受け入れたり
あまり気にせずにいることができて
自分に不向きな仕事さえしなければ
十分幸せに生きていけると私は思います。

特にADHDなどは
スポーツ選手や大きな会社の企業家などが
公表しているように
環境を変えれば十分に力を発揮することができます。

人にもよりますが
ADHDの人は、ものや人に執着がないので
時にドライな選択をすることができるので
案外リーダー気質とも言えます。

企業に就職すると基本的には
マニュアルに沿って仕事を覚え
創造することよりも
ミスせず卒なくこなすことをまずは求められ
コミュ力もそれなりに求められますよね。

そりゃそんな環境にいることは
発達障害の人からすれば
辛いですよ。

認知症の人に
今から言うことを1日忘れるな!
って言ってるようなものですからね。

発達障害があって
今の仕事場で力を発揮できないからといって
その人に価値がないんでしょうか?

そんなわけありません。

もっといえば
何ができる、何ができないで
人の価値なんか決められませんよ。

逆に
障害がなかったら
その人は幸せになれると言いきれますか?

関係ないんですよ。

問題は
自分が楽しく幸せに生きられるかどうか

そのために今所属している場所が
本当にふさわしいかどうか。

どのように他者に貢献すれば
多くの人を幸せにすることができて
自分自身も達成感を感じて
自分は自分に生まれてよかった!
と思えるかどうか。

そのためにどのような
人生を選択をするかが
1番大事な気がします。

発達障害も重度であったり
他に知的障害、精神疾患を患ってることで
仕事ができなかったとしても
日本には生活保護という制度があるので
生活保護を受給しながら
幸せになる方法を考えたっていいと思います。

周りはみんな働いてるのに
自分は何もできない…

など他人と比較して
自分を差し引かないことが

働くことよりもっと大事です。



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