自己主張が苦手な人の正体

あなたの周りにいる
よく喋る
よく愚痴を吐く人の

捌け口になっていること
ありませんか？



口を開けば他人の悪口を言う人の
聞き役になって

その人の愚痴を否定するでもなく

「そうですよね〜」
「確かにそれは嫌ですよね〜」

と調子を合わせてしまうことって
ありますよね。

その場の空気を読んで
相手に共感しているように
行動することが
得意な人で

どちらかと言えば
〝聴き上手〟
だと自己評価しているかもしれません。



そういう人達の傾向として

引っ込み思案で
自己主張が苦手で
自分を表現することが苦手
だと思っている人が
多いんですね。



たとえば
ある患者さんの話を聞いていると

「他の入院患者さんから話しかけられて
　自分もキツくて入院しているのに
　人の話ばかり聞かされて
　うんざりします」
「自分の意見をなかなか言えずにいて
　ストレスを溜め込んじゃうタイプなんです」

と
自己主張できないことを
相談される方が結構おられます。

傾向として
若年層、そして
どちらかと言えば
女性の患者さんに多いような気がしますが


そういう方の正体について
開設したいと思います。

◯実はそういう方も自己主張している

では結論なんですが

相手から愚痴を吐かれたり
他人の悪口を否定せずに
話を聞いている人も

実は自己主張しているんですね。

厳密に言えば
自己呈示なんですが

自己提示とは…
相手に対して自分のことを
こう思って欲しい
こういう人だと思われたい

という意図があって
行動することを
自己呈示と言います。



つまり
自分の希望する姿を
相手に印象付けることなんですが

〝何もしない〟

という自己呈示があります。

それは

大人しく聞き役にまわってしまうのは

〝他人から嫌われたくない〟
〝素直な人だと思われたい〟

という自己呈示なんですね。

自分でも気がつかないうちに
引っ込み思案な人も
自己主張をしているようなものなんです。

◯引っ込み思案な人にオススメするコミュニケーションの方法

その理屈がわかったところで
次に
引っ込み思案の方が
どのようにコミュニケーションを取ればよいか
というお話をします。


心理学に精通している人は
ピンときたかもしれませんが
今回は
自己呈示と自己開示
という裏テーマで書いてました。

そうです。

つまりこの場合の解決方法は
自己開示です。

自己開示とは…
嘘偽りなく自分の思っていることを
目の前の相手に
打ち明けることです。

ここからの文章は
あまりサラッと読んでもらいたくないのですが

あなたは最近
自分が思っていることを
ありのまま打ち明けましたか？

常に場の空気を読んで
その場に適した会話を
しようと頑張っちゃってませんか？

その場に適した発言をすることも
もちろん大事なのですが

自己主張できないと悩んでいたり
人間関係に疲弊する人って
大体自己開示していないんですよね。





職場の人と仲良くなったきっかけを
思い出して見てください。

その人と上部だけの会話をしていても
距離感は離れたままです。

自分が思ったことを
思ったまま打ち明けられたとき
相手との距離感って
縮まってたような
気がしませんか？



ちなみに私も
過去にそういう経験がありまして

同僚の看護師と
仲良くなる時って
夜勤してからなんですよね。


日勤っていろんなスタッフがいて
なかなか雑談ってできないんですけど

夜勤って2〜3人のスタッフで
16時間くらい働いて
どれだけ忙しい夜勤でも
1時間くらいは
ゆっくり座って話をする時間がある。


そんなときに
2人っきりで
しかも夜中に話をする時って

知らず知らずのうちに
自分の深い部分のことを
曝け出しちゃったりするんですよね。

そうすると相手も

「実は…」

と自己開示するようになる。


それまで仕事の話しかしなかったのに
夜勤に一緒に入って
夜な夜なプライベートな話をすることで

距離感って縮まる気がするんですよね。

そして何より
相手に自分の話を聞いてくれた
ということで
喜びを感じるようになっている。



まずは自分から
自己開示をすることなんですよね。

◯自己開示の方法

でも私は引っ込み思案なんだから
自分のことを打ち明けるなんて
できないんだろ！

そして
自分のことばかり話したら
相手に嫌われるだろ！

と言いたくなるかもしれません。

どれもごもっともだと思います。

しかし
ゼロヒャクで考える必要はなくて
少しずつ自己開示する意識を
持てば良いのです。

なので簡単な自己開示の仕方について
1つだけ書いていきます。

それは小さな悩みを
共有することです。

・夫が脱いだ服をそのままにしている
・子供が言うことを聞かなくなって困っている
・夕飯のレシピで悩んでいる
・パソコンを買い換えたいが
　どれが良いのかわからない
・副業で悩んでいる
・腰痛が最近ひどい

など
聴く側もあまりストレスを感じないような
悩みを打ち明けるんです。


そして
できれば相手が共感しやすかったり
相手が解決してくれそうな悩みを
選んで話すと尚良いかもしれません。


そうすると
相手の意見に対して

「なぜそんなにお詳しいんですか？」
「話を聞いてスッキリしました」


など
他者尊重することにも繋がり
自分自身のことを
理解してくれている人がいる
という安心感も感じられて
win-winになります。



自己呈示と自己開示を理解して
自己呈示ばかりで
疲れている時は
自己開示をしていく意識を
持って見てはいかがでしょうか？😌