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マガジン:パルプスリンガーズまとめ

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超巨大自由売買商業施設”Note”を舞台に描くクリエイター達のとんちきうろんトラブル日常!
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#毎日小説

論理仕掛けの偶像は自由を夢見る-2-

 都心、オフィス街にある真新しいビルの前に立つ俺とY・G。平日昼だというのに目的のビルの前…

戦艦でマグロを釣りにいくんですか?おかしいと思いませんかあなた?-9-

「なあ、M・H。マグロって喋るモノなのか?」 「えっ?」  翌日、いつも通り超巨大自由売買…

論理仕掛けの偶像は自由を夢見る-3-

 硬質の奇妙な足音が上層の階に上り詰めた俺とY・Gに伝わってきた。階段から白く味気ない色彩…

朝起きたらようじょになってるなんてそんなバカな展開が

「……マジかよ」  カーテンの隙間から差し込む陽光にて、自室で目を覚ました俺はすぐに自身…

論理仕掛けの偶像は自由を夢見る-4-

「R・V、止まってください」  スピーカーモードにしておいた情報端末より、S・Cの制止の声が…

論理仕掛けの偶像は自由を夢見る-5-

 通路とサーバールームを隔てる分厚い鋼鉄製の電子論理錠ドアを紙細工の様にくしゃくしゃを歪…

論理仕掛けの偶像は自由を夢見る-6-

 既に夕日が傾く黄昏の中で異形の鳥姫、ハルピュイアが影を作る。俺達もまた、都市上空に舞うハルピュイアを追って自身の機動兵器、ソウルアバターを駆ってビルの上を飛び移る。地上からは二つの巨大な影が鳥のシルエットへと追いすがるように見えるだろう。  卓越した体操選手めいてビルの屋上へとダメージを与えずに飛び移る、不釣り合いなほど巨大な銃砲を右腕として胴体に据え付け、胸部の動力部と四肢、何より右腕の銃砲へとむき出しの動力配線でつないだ黄金と群青のカラーリングに左半身を放熱外套で覆っ

論理仕掛けの偶像は自由を夢見る-7-

 一閃。俺の駆る黒騎士が放った居合は、過たずハルピュイアの胸部ユニットを斬り抜き、分割さ…

論理仕掛けの偶像は自由を夢見る-8-

「あなた達に惜しまれても嬉しくもなんともないわ」 「今時はAIもオバケになるのか。さては…

ライフ・イズ・エンターテインメント!-1-

 閃光、そして消滅。それが俺が見ていた試合で起こった事実だ。バー「メキシコ」で視聴した人…

ライフ・イズ・エンターテインメント!-2-

「うっし、まずはこいつからだ」  バー「メキシコ」にて、白覆面の如何にもプロレスラーめい…

ライフ・イズ・エンターテインメント!-3-

「マスター、何故このような非効率的な戦闘が観客を盛り上げることにつながるのでしょうか」 …

ライフ・イズ・エンターテインメント!-4-

「そんな事私に言われたって、こっちだって人間のニューロン活動をエミュレートしてるだけなん…

ライフ・イズ・エンターテインメント!-5-

 バー「メキシコ」に場違いなホワイトボードがそびえ立つ。両サイドに立つのは一つ目アイコンの白覆面に筋骨隆々の如何にもプロレスラーな男と場違いな黒ずくめの胡散臭い風体の俺。それを素直に鑑賞するショートブロンドの少女めいたアンドロイド、K/R。 「何が始まるんですか?」 「エンターテイメントについての解説だ」 「ありがとうございます、拝聴します」  折り目正しく礼を告げるK/Rに咳払いして粛々と説明を始めるH・M。 「まず、大前提として人間は受けた刺激、五感によって感じられ