論理仕掛けの偶像は自由を夢見る-6-
既に夕日が傾く黄昏の中で異形の鳥姫、ハルピュイアが影を作る。俺達もまた、都市上空に舞うハルピュイアを追って自身の機動兵器、ソウルアバターを駆ってビルの上を飛び移る。地上からは二つの巨大な影が鳥のシルエットへと追いすがるように見えるだろう。
卓越した体操選手めいてビルの屋上へとダメージを与えずに飛び移る、不釣り合いなほど巨大な銃砲を右腕として胴体に据え付け、胸部の動力部と四肢、何より右腕の銃砲へとむき出しの動力配線でつないだ黄金と群青のカラーリングに左半身を放熱外套で覆っ