夢に舞うは胡蝶、現に横たわるは蚕蛾 -40- #ppslgr
「事前に頼んだ通り、24時間経って俺達が戻らなかったらこの塔を破壊してくれ」
「うむ、承知した」
御影石の塔、その正面ゲートと思しき門の前に立った俺達を見下ろしながら、ドゥマが頷く。その背後にはガアムとクルカを始めとするバルダン兵達が、各々両手を挙げて俺達を激励してくれた。
「俺達は約束は守る、守るぜ!だがよ……ちゃんと生きて帰ってこいよな!」
「もちろんだ、こっちもほいほい死にたくはないからな」
表情を現す機能がないドクロ面にも関わらず、そろそろこちらにもガアムの表情