夢に舞うは胡蝶、現に横たわるは蚕蛾 -8- #ppslgr
「おかえり、R・V」
「おう、もう来てたのか」
出先より、朝方の都市型創作商業施設「Note」内にあるバー・メキシコへと戻ってきた俺……とシャンティカを迎えたのは、一足早くに戻ったM・Kだった。
シャンティカはというと、ここに来るまでの道のりにおいてもまず首都圏の高層ビルに驚き、電車と車と飛行機に驚嘆し、見た事もない食べ物に後ろ髪惹かれつつも衆目をバッチリ集めていた。
「休む前に今後の方針を相談していいかい?」
「それで頼む。どうせ家じゃ寝れんからどっか宿を借りないと」