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成果が出せるチームを作る3つのポイント

みなさんこんにちは。
先日チーム運営や立ち上げなどについて相談をもらったので、今日は成果を出せるチームを作るための方法について考えてみたいと思います。

成果を出せるチームとは

まず成果を出せるチームの定義について整理したいと思います。
成果とは私の働くコンサルティングファームではクライアントに成果を出すことが求められます、新規事業の戦略やどういう新規事業を立ち上がれば良いか、具体的なDXの推進や業務改革など様々なテーマがありますが、クライアントの期待値の実現が成果になります。
我々コンサルタントはその期待値を少しでも超えることを目指して働いています。
また、事業会社の営業であればノルマ以上の売り上げをだすこと、生産管理であればより低コスト・短納期での生産スケジュールの立案・実行、クライアントの納期までに必ず製品をお届けすることなど、様々ことが成果として定義されると思います。
ではそれらの成果を出せるチームとは、3つのポイントをクリアしている状態であると考えています。
ポイントは情報の非対称性がない、心理的安全性が担保される、共通指標・言語が持てているの3つです。
それぞれ考えていきましょう。

情報の非対称性がない

まず、情報の非対称性とは、持っている情報のレベル・粒度について、メンバーごとに差がある状態です。
例えば、クライアントの現在の考えや課題間について上位の役職のメンバーが持っているのに、下位のメンバーはもっていないというような状態です。
確かにコンフィデンシャルな情報は存在するので、すべてを同じレベルで持つことは難しいのですが、これはメンバーの作業効率やモチベーションに大きく影響します。
例えば、クライアントからEV全般の販売戦略について考えてほしいという話を頂いていたのに、やっぱりFCVについての戦略に絞って考えてほしいという状態に変わっていたとして、そうなると担当者の作業スコープはおおきく減少します。
またスコープが減ることにより詳細な検討が求められる可能性が高いです。
そのような情報を担当者が知らなかった場合には、余計な範囲の仕事をすることになり、更にはクライアントが期待している狭い範囲のより深い検討をすることができずに、クライアントからの期待値にもこたえられません。
そうなるとその作業を行っている担当者がどう感じるかというと、分かった時に教えてよ・・ということだと思います。
このように、情報をきちんとチーム内で共有ができないと、無駄な作業に時間を費やしてしまい、クライアントから期待されている成果を出すこともできず、メンバーのモチベーションも下がってしまいます。
こういったことからチーム内での情報の非対称性をなくすということが非常に重要です。

心理的安全性が担保される

心理的安全性ですが、これはチーム内での発言などに対して、ネガティブな対応を取られることなく、安心して業務ができる状態のことです。
チームで成果を出していくには、様々な視点からのチームメンバーの意見を集め、様々な視点でディスカッションしていくことが重要です。
特に上司がいうことが絶対で部下はそれに従うというようなカルチャーの企業の場合には、上司の力量の範囲内でしか成果を出すことができないので、非常にもったいないです。
例えば先ほどの自動車の戦略を考えるうえで、国ごとの販売台数や政策、国ごとの競合の戦略、バリューチェーン上のリスクや改善すべきポイントなど様々な情報を基に仮説を立てて検討を進めていくはずですが、そこで各担当が考えていることを伝えることができないと、広い視点での検討や深い検討を行うことはできません。
そのためには、各担当が考えたことを言いやすい環境を作ることが大切です。
トークストレートでコミュニケーションスキルを高めるもご参照ください。

共通指標・言語が持てている

共通言語・共通指針とは、同じ言葉が同じ意味を指しているのかということです。
用語についてはもちろんですが、各タスクのアウトプットイメージやいつまでに何を終わらせるか、それを誰がするのかということを共通理解ができていることが大切です。
例えば、明日までに競合メーカーの戦略を分析しておいてほしいと指示を受けた場合に、国内なのかグローバルなのか、整理すべき情報は販売台数や製造台数なのか、サプラヤーリストも必要なのか、サプライヤーのシェアは必要なのかと競合の戦略を分析と言っても様々な要素が含まれます。
こういったことをきちんと可視化して何を依頼するのか、依頼された側が同じ認識をしているのかということを共通理解できる環境を作ることが大切です。
これをやらないとできましたと担当者が持って行ったときに上司が思っていたものと違うということになると成果を出すこともできないですし、担当者のモチベーションも下がってしまいますので、支持をする側もされる側も認識をあわせるという意識を持つことが大切です。
仕事の不安は見える化で解決もご参照ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。
日々の業務の中でよくあるなーという感覚ではないでしょうか。
私自身このような感覚になることはよくありますので非常に注意しているポイントです。
今後もう少し深堀していきたいなと思っていますが、まずはこのようなことを意識して業務を行い、少しでも皆さんの成果につながると嬉しいです。

それではまた。

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