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運命と私

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運命には逆らえない。運命に翻弄されながら生きた女性の一生。
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#セックス

欲情(世界と私27)

欲情(世界と私27)

私はお風呂から上がり、
寝る準備をしてベッドに滑りこんだ。

祐一が私を後ろから抱きしめた。

「いい匂いがする。」

私は振り返り祐一にキスをした。

祐一は驚いていたけど、
私たちは無言のまま久し振りのセックスをした。

私は南さんとのキスで興奮していたのかもしれない。

私にとって南さんってなんだろう?
上司?友達?どんな言葉も当てはまらない、
私にとって南さんは特別な存在だ。

それは恋と

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運命と私105 (帰宅)

運命と私105 (帰宅)

私がお風呂から上がっても祐一は寝ていた。

久し振りの夜なのに、
始めての旅行なのに、
寝ちゃうなんて、
心のどこかで期待していた、
結婚の話しもしてくれないし・・・
少し腹が立ったけど、
私も遊び疲れていたので、
すぐに寝てしまった。

朝は祐一に起こされた、
「昨日寝ちゃった!起こしてくれれば良かったのに!」

「だってぐっすり眠ってたから起こしたらかわそうだなって思って。」

「1人で寂しか

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運命と私83 (禁断の果実)

運命と私83 (禁断の果実)

江藤は驚いた顔をしていた。

「川崎どうしたんだよ。」

「今日は江藤さんと話しがしたくて。」

「オレと?」

「江藤さん何悩んでるんですか?
会社でも元気がないから、
気になって・・・」

「オレのことなんて気にするなよ。
自分と彼氏の未来でも考えろ!」

「だって気になるから・・・
話ぐらい聞きますよ。」

「ありがとう、でも本当に大丈夫だから。
こんなところで飲んでないで早く帰らないと、

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運命と私81( 迷子の気持ち)

運命と私81( 迷子の気持ち)

18時にラーメン屋に行くと、
お店の前で祐一が待っていた。

「ごめん待った?」

「今来たところ。」

私たちはお店に入り、
いつものラーメンを食べた。

「昨日は買い物に行くって言ってたけど、
帰って来るの遅かったの?」

「えっ?」

祐一に1人で飲みに行くとは言えなかったので、
買い物に行くと言っていたのだ、

「うん、色々見てたら、遅くなって、
お店の中ぐるぐる歩いて疲れたから、
夜はす

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運命と私 42

運命と私 42

私には高校生の時に好きな先輩がいた。
同じ写真部で2歳年上の先輩。
おとなしい私にも声をかけてくれる優しく背が高い先輩だった。

放課後、先輩と友達数人で駅のホームで立ち話しをしていた時に、
近くを歩いていたおばあちゃんが、
滑って派手に転んだことがあった。

私はびっくりしてすぐに駆け寄ろとしたら、
他の人がすぐに「大丈夫ですか?」
とおばあちゃんに駆け寄って助けていたのだが、
その時にその先輩

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運命と私 40

運命と私 40

「性の不一致」という言葉は知っていたけど、
自分は無縁だと思っていた。

優しい祐一だが、
触り方が雑で自己満足のセックスだった。

女性が苦手だから経験が無いのかな?
セックスがすべてでは無いと私は自分に言い聞かせた。

「合わない」そう思ったのは私だけだったようで、
祐一は満足な様子だった。

祐一は軽くシャワーを浴びて来ると、
「今夜泊まって行かない?
明日はクリスマスイブだから一緒に買い物

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運命と私 39

運命と私 39

おもしろい映画だったけど、
他人の家が苦手な私はあまり集中出来なかった。

映画が終わると、
「おもしろかったね、もう1本映画観ない?」と北沢が聞いて来た。

「いいよ、おすすめあるの?」

「ある、ニコラスケイジの映画なんだけど、
おすすめなんだ!」

私たちはまた映画を見始めた。

2本目の映画が終わると、
もう外は薄暗くなっていた。

2本映画を見て疲れた私は立って背伸びをした。
すると北沢

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運命と私 9

運命と私 9

さみしい私と奥さんとすれ違いばかりの江藤。

私たちはお互いの満たされない心を満たすように、
抱き合った。

好きでもない人とセックスするのは初めてだった。

好きな人とのセックスだと、
嫌われたくない、いやらしい女と思われたくないと、
消極的な私だが、
その時の私はただ欲望のままに江藤の身体を求めていた。

まっ江藤じゃなくても良かったのだが・・・

江藤の手つきはとても優しく、
私は久し振りに

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