公現祭

クリスマス12/25には終わらない。公現祭「épiphanie」のお菓子🎅【Raluのパティシエ講座】#28

みなさん、お正月飾りはもう片付けましたか?

クリスマス飾りをいまだに飾りっぱなしだなんて、日本ではなかなか見ない光景ですよね。私も初めてフランスで年を越した時、とても驚いたことを覚えています。


日本はお正月をとても大切にする国ですから、12/25が終わると急いで片付けて、12/26になったらお正月飾りでいっぱいになりますよね。


ヨーロッパのクリスマスは1月6日まで続きます。


いつまでクリスマスやってるの??😳笑


と思うこと間違いなし!笑


公現祭は1月6日または1月2日から8日の間の主日(日曜日)に、すべてのキリスト教会で行われる祝祭です。フランス語の「épiphanie」の語源はギリシャ語の出現を意味する「epiphaneia」で、東方からイエスを礼拝するためにベツレヘムを訪れた三博士へのイエスの「顕現」を祝います。19世紀以降、王様の日とも呼ばれるようになり、フェーヴとガレット・デ・ロワが東方三博士の供物の象徴となりました。

 東方の三博士
 公現祭の儀式では、この日の3つの神秘があたかも一体かのように語られます。それは東方の三博士の礼拝、イエスの洗礼、(水がぶどう酒に変わった)カナの奇跡です。とはいえ今日では、「東方の三博士の祭典」と「ガレット・デ・ロワ」が、ほとんどすべての注目を集めます。7世紀から伝わる伝承によれば、福音書が語る東方の三博士は実は王様だった、三賢王だったと言われます。メルキオール、ガスパール、バルタザールの3人です。この3という数字は極めて象徴的です。何よりもまず3つの大陸(アジア、アフリカ、ヨーロッパ)を、さらにノアの3人の息子(セム、ハム、ヤペテ)、福音書に記された3つの贈り物(黄金、乳香、没薬)を象徴します。 (引用元:在日フランス大使館)

と難しいお話なのですが、とにかくフランスやスペインでは公現祭のお菓子がとっても人気で、1月頭から1月末まで町中のお菓子やさんには、

ガレット・デ・ロワ

(フランス北部、冬の後に再来する光を象徴化した黄金色で平らな円形のパイで、中にはアーモンドクリームが詰まっています。)

画像1

又は、

ロスコン・デ・レジェス

(南部から南東部にかけてのプロヴァンス地方&スペイン、砂糖漬けのフルーツが入った輪状のケーキやブリオッシュ。)

画像2

というお菓子がずらりと並びます。

どちらのお菓子にも陶製の小さな人形「フェーヴ」が1つ隠されており、ケーキを切り分ける伝統があります。

そしてその「フェーヴ」を当てた人が王冠をかぶる権利を与えられて、その一年幸せに暮らすことができると言われているんですよ!☺️地域によって見た目は違うものの、どちらも同じ公現祭をお祝いするお菓子なんです。

なんだか面白いですよね☺️


去年の1月には私のお菓子教室でガレット・デ・ロワを作りまして、

誰が王冠を手にするか大盛り上がりでした☺️

そして今年はスペイン料理教室をするので、

そこでロスコン・デ・レジェスをみんなで作ります☺️

とっても楽しみ〜〜☺️☺️


今年はどちらも作ったのですが、ガレット・デ・ロワは少しグレードアップさせて、紅茶バージョンをを作りました。



【材料】

Crème d’amande(クレームダマンド)

50g               バター 

50g               グラニュー糖

1/2個    卵黄

小さじ1           紅茶の茶葉

50g                 アーモンドプードル

25g                 薄力粉

大さじ2          ラム酒


★2枚    冷凍パイシート 

★全卵1個、卵黄1個(溶き卵)

【作り方】

①ポマード状バターにグラニュー糖を加えてよく混ぜる。

②卵黄を2回に分けて加え混ぜる、ラム酒、紅茶の茶葉を加える。

③アーモンドプードル、薄力粉、をふるって混ぜる

【組み立て】

①冷凍パイシートを丸くカットし、一枚の枠に塗り卵をする。

②クレームダマンドを絞る。

③フェーブを入れ、もう一枚のシートをかぶせ、ひっくり返す。

④ナイフを使って縁に切込みを等間隔に入れていく。

⑤表面全体に塗り卵をする。

⑥冷蔵庫で30分休ませる。

⑦オーブンを180℃に温める。

⑧ガレットの上面にクープを入れていく。

⑨オーブンに入れて25~35分焼く。(動画参照!!!)

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