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退職日当日。次の行先は…

とうとう、退職日になりました。
18年間、長かったようで短かったようで。
いや、まぁ決して短くはありません(笑)

連日、退職まで今までの行政保健師としての歩みを振り返っております。
下記の記事をご参考に…。

退職日の今日は、行政保健師としての今感じていることと、今後やりたいことを綴っておきます。

国の福祉の政策に違和感を感じた後半3年間


育児休暇を取得して、現場に戻った時は、ギリギリコロナ禍前でした。
そこまでは、まだそんなに違和感はなかったんですが、やっぱりコロナで、国から降りてくる業務、組織のトップダウンの仕事に違和感を感じ始めました。
福祉から保健センターに戻り、さらに違和感を感じることがいくつか起こりました。

その中で、一番ずれているなと感じたのは、子育て支援・福祉の個別支援の多さ。
育休前から、思っていたことなのですが、もぐら叩きの施策が多いのです。


引きこもりの人が増えたから、引きこもりの人に対して何かサービスを作ります!!
心の病を持っているママが多いから、子どもを預かれる場を増やします!!
不登校の子が多いから、行き場を作ります!!


いや、これはこれで大事だと思います。
が、ともに、「どうしてそうなってしまったのか」「どうしてこういう現象が起こっているのか」というところを研究して考えた通知は全く来ない。
結局、氷山の一角が見えているだけで、下に予備軍がめちゃめちゃいるので、その氷山の一角を個別支援しまくっても、エンドレスですよというのが、仕事をしている私の見解でした。

今は、専門的な個別支援ではなく、人とのつながりで救える人がたくさんいる。

保健師や社会福祉士さん、精神保健福祉士さんたちが、悩みを抱えた人に寄り添う。
それも、大切ですが、専門職がそんなにたくさんいるわけでもない、それも専門職じゃなくてもいい相談もある。
専門家に聞かなくても、ただ、そこで話をすることで、解決できる悩みや課題もたくさんあります。

「離乳食食べないんですけど…」
「うちの子、幼稚園が嫌いって言って困っちゃうんです…」
「トイレトレーニング進まないんです…」
「反抗期がひどくて、対応できない…」
「認知症が入ってきた気がするんですけど、どこに相談すればいいのか…」
などなど…。

ひと昔前なら、親戚や近所の人に話して解決していた悩みや心配を全部、行政機関や福祉サービス機関に尋ねていく。
その制度を作ったのは、国なんですよね。
そして、そこに乗っかる私たち。
介護保険サービス、福祉サービスなどなど、分断するようになっているのです。
だけど、介護保険も今になってお金がないから、地域の人が作った通いの場をたくさん作って、軽度な人はデイサービスじゃなくて、通いの場でとか、みんなで力を合わせてとか言ってくる。
いや、わかってましたよね、サービスを作るということは、家族の力を下げるということで、それをやるなら同時に家族力や地域力を強化しなくてはならないことを。

見て見ぬふりをしない私になる。自己責任にはしない。

地域には、たくさんの悩みや不安を抱えた人がたくさんいます。
もちろん、中にはクレーマー、ただ文句言ってくる人もいます。だけど、最終的にはそういう人たちも寂しいという根本理由な人もいます。
中には、それ以上に病んでしまって、人格障害になってしまったりする人もいます。
色んな人に出会ってきました。

そういう困難を抱えた人は、抱えた人が悪いのか?
ほんとに、その人を専門家だが支えていけばいいのか?
専門家にお世話になる前に、話を聞いてくれる人がいなかったのか?

個人が悪いわけではなく、あーかわいそうだなぁ、こうしたらいいのにーとか、周りの人がひどくなる前に思ってると思うのです。
だけど、思ってるだけで、何もしてこなかった、できなかった、解決しなかった。
あとは、それを言うことで、相手が失敗したら自分のせいにされるから、いやだなぁとか。
だから、他人はほっておくみたいな。

私は、昔からほっておけない。
もちろん、ここはほっといたほうがいいなという人はほっとくタイミングもありますが。
ともに生きているんだから、ともに幸せになろうよという感じです。
みんなの責任、社会の責任でもあるよと。
国は大きいことはやれるけど、小さいことはやれないよ、そこはご縁のあるみんなでやろうよと。
そういう気持ちでおります。

人の凸凹がつながれる空間をつくりたい

人は、人によって支えられ、助けられ、幸せを感じていると思います。
人によって、価値観を認められ、人に感謝されて。

社会の最小単位の家庭が心地よくない人もいると思います。
そんな人、会社や学校に居場所があればいいですが、そこもない。
子育て中で、家にいるだけで、つながりがない人。

人には、得意不得意がみんなあります。
そこの凸凹が生かしきれる場所を提供したい。
こにきたらラクになれる、ここにきたら役立ってる気がする、と思える居場所を愛知県豊川市につくっていきます。

今日で、退職しまーす!
明日から、自由過ぎるくらい自由人でーーーす!
みんなが、生きる力を身につけ、承認しあえる社会をつくっていきまーす😆✨✨✨

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