見出し画像

直帰率が高かったノベルティECページのデザインをアップデート。改善したお話

こんにチワワ、ラクスルのデザイナーの竹末です。

今回はノベルティECサービス(https://novelty.raksul.com/)で、チームにデザインをフルボッコにされ、改善を行った時のお話を綴ります。 「君の作ったデザイン、全然ダメ。」という話ではないので悪しからず。 僕はそう思ってる、そうであるはず、そう願っている。

課題発見

某日、広告からカテゴリーページに流入したユーザーの直帰率が高すぎるという事が課題に上りました。 広告からの流入は作れているが、直帰率が通常のLPに比べて極めて高い。 商品の特性もあるが他ケースの事例も調査し、まずはデザインを大幅に修正してみるのはどうだろうか、という結論に至りました。

ビジネスオーナーが競合サービスのデザインを調査

方針を決めた所でビジネスオーナーと今後の進め方を議論しました。今回の課題は定量で正確に測れる物ではない、と判断し定性的な部分で解決案を模索しました。

自分が最初に行ったのは競合サイトのベンチマーク。 数社ピックアップしてデザイナー目線で改善対象ページと扱いが同じページや、サイト全体のトンマナを調査して行きました。調査をして見えてきた事は競合サイトに比べて

  • 全体的にスタイリッシュすぎる

  • ファーストビューでサービス内容の訴求が弱い

  • 情報が足りていない

といった課題が見えてきました。

続けて導線の設計も競合サイトと比較して行きました。商品毎にどういった切り口でユーザーが商品を探すのかを洗い出していきます。この部分はリリースを急いでいたので、疎かにしていた部分でもありました。猛省。

ビジネスオーナーも競合サイトのベンチマークを行っていました。ビジネスオーナーはリサーチ力が尋常ではないので1人で20社くらいベンチマークを行なっていました。(驚愕)

そして2人でリサーチをした物をまとめて、チームに展開してレビューを行う事にしました。

メンバーを招集して競合サイトをレビュー

↑すごい。

ビジネスオーナーが大量に集めた競合サイトを壁に張り出してGood/Moreをメンバー全員で書き出して行きました。 自分はカスタマージャーニーマップを用意してユーザー行動を整理するなど、デザイナー目線でリサーチを行いました。

その中に自分たちのサービスも含めると...

一際Moreが多いサイトがあるな」と思い、そのサービスを見てみると自分達のサービスでした。 競合と比較して見ると「情報量の少なさ」や「レイアウト」など様々な意見が。サービスをさらに良い物にする為には率直な意見はとても大事です。

↑ワークショップ中の私(心の中で泣いてる)

一概にデザイナーだけでどうにか出来る問題ではないので、チーム一丸となって改善に向かっている雰囲気はとてもポジティブでした。

フィードバックを一つのワイヤーフレームにまとめる

2時間のワークショップで出た結果を、最終的にチームメンバー全員で一つのワイヤーフレームにまとめました。 この一連の流れはノベルティECサービスのリリース前に行なったデザインスタジオの流れを踏襲しています。 

【参考】 ノベルティECサービスのデザイン

デザインを作る

ひとつにまとまったワイヤーフレームを基にしてデザインを起こしていきました。

主な変更点は 

  1. サイドバーの追加

  2. サービス内容やキャンペーン訴求を増やす

  3. 商品選びを補助する導線を追加

上記の3点。

この3点をデザインに反映させるとECサイト感がグッと増しました。 情報量が大きく増えたので、雑多なトンマナにならない様にその辺りはデザイナーが上手く調整。


今回の学び

上記で制作したデザインは現在、段階的にリリースしている状態です。結果として直帰率が10%近く改善されているのでしっかり効果が出ているみたいです。良かった。

ノベルティECサービスはまだまだグロースフェーズにあります。 現状はこういった地道な施策や改善を行なってPDCAを回し、プロダクトマーケットフィットに繋がる結果が出せて行ければ良いなと思っています。

リリース前はリリースまで全力で走り抜け、グロースの段階ではPDCAを回して結果を出して行く。サービスのフェーズによってデザイナーも柔軟に立ち回る事が非常に大事だなと学びました。
また、「デザイナーは心を強く持とう」という事も大きな学び。

ではまた。

※こちらの記事は「RAKSUL Design Blog」にて、過去に公開した記事を転載しています。


『RAKSUL DESIGN MAGAZINE』では、RAKSULに所属するデザイナーをはじめとしたスタッフが書いた記事を、定期的に更新しています。是非フォローいただけると嬉しいです。

✔︎ RAKSUL DESIGN MAGAZINE
✔︎ Twitter
✔︎ RAKSUL デザイン推進室の紹介
✔︎ RAKSUL  デザイナー採用情報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?