妻と僕のPMDD生活45日目
妻の調子は不調しかない。
*
妻の口癖は「しんどい」
ここ最近は特に頻度が増え、
妻の口からその言葉しか聞かない。
本音を言えば聞きたくない。
聞いていると、僕までしんどくなるから。
だけれど、そんなことは決して言えない。
言えば『しんどい』はずの妻なのに、
エネルギッシュに逆上してしまう。
聞き流しても良くない。
適度に相槌を打たなければ、
それはそれで妻は逆上する。
本音を言いたくても言えず、
逃げたくても逃げれず、
サンドウィッチ状態だ。
いや、
それよりも圧迫感のある
ホットサンド状態だ。
*
僕は妻のPMDDに理解がある方だと思う。
おうむ返しの返事にはなるけれど、
妻に「しんどい」と言われれば、
僕は「しんどいね」と返して、
妻に「やっぱしんどい」と言われれば、
僕は「やっぱしんどいね」と返している。
おうむも驚くほどのおうむ返し。
おうむ以上に僕はおうむだ。
それでも僕のメンタルが続く限り、
それとなくでも相槌はしている。
疲れる時も多々多々多々多々ある。
なんで一緒に居るの?と、
思う時も多々多々多々多々ある。
妻と一緒に居る理由は、
それ以上に妻には恩があるから。
*
僕は今の職場で数多くのパワハラを受け、
鬱病・適応障害・パニック障害を患った。
それまでの僕の性格では考えられないほど、
無気力になって倦怠感が多くなった。
仕事においても、
些細なことを気にするくせに、
大きなミスをするようになって、
パニックになって大量の汗をかく。
汗とは無縁なカラカラ人間だったのに、
今ではサウナ状態でプレゼンをしている。
プレゼン用の台本を用意して、
プレゼン前に何度も練習をして。
それでも緊張して汗をかく。
何とも滑稽だ。
滑稽コッケーコケコッコーだ。
そんな時に支えてくれたのは妻だ。
別に何かをしてくれた訳でもなく、
話を聞いてくれた訳でも無いけれど、
そばに居てくれていた。
そこに僕は恩を感じている。
*
行動することが救いではない。
僕のパニック時のケースもそうだし、
妻の「しんどい」発言の場合も。
僕はただおうむ返しをしているだけ。
家族であれ、友達であれ、同僚であれ、
たとえば支援者であっても、
過度なサポートはかえって妨げになる。
と僕は思う。
時に寄り添い、時に少し離れて、
緩い磁石のような関係が良い。
円満の秘訣は緩い磁石。
ん?
円満は磁石?
意味が分からないな。
少し離れますか、磁石だけに。
メガッパ
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