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妻と僕のPMDD生活45日目

妻の調子は不調しかない。

妻の口癖は「しんどい」
ここ最近は特に頻度が増え、
妻の口からその言葉しか聞かない。

本音を言えば聞きたくない。

聞いていると、僕までしんどくなるから。

だけれど、そんなことは決して言えない。

言えば『しんどい』はずの妻なのに、
エネルギッシュに逆上してしまう。

聞き流しても良くない。
適度に相槌を打たなければ、
それはそれで妻は逆上する。

本音を言いたくても言えず、
逃げたくても逃げれず、
サンドウィッチ状態だ。

いや、
それよりも圧迫感のある
ホットサンド状態だ。

僕は妻のPMDDに理解がある方だと思う。
おうむ返しの返事にはなるけれど、
妻に「しんどい」と言われれば、
僕は「しんどいね」と返して、
妻に「やっぱしんどい」と言われれば、
僕は「やっぱしんどいね」と返している。

おうむも驚くほどのおうむ返し。
おうむ以上に僕はおうむだ。

それでも僕のメンタルが続く限り、
それとなくでも相槌はしている。

疲れる時も多々多々多々多々ある。
なんで一緒に居るの?と、
思う時も多々多々多々多々ある。

妻と一緒に居る理由は、
それ以上に妻には恩があるから。

僕は今の職場で数多くのパワハラを受け、
鬱病・適応障害・パニック障害を患った。

それまでの僕の性格では考えられないほど、
無気力になって倦怠感が多くなった。

仕事においても、
些細なことを気にするくせに、
大きなミスをするようになって、
パニックになって大量の汗をかく。

汗とは無縁なカラカラ人間だったのに、
今ではサウナ状態でプレゼンをしている。
プレゼン用の台本を用意して、
プレゼン前に何度も練習をして。
それでも緊張して汗をかく。

何とも滑稽だ。
滑稽コッケーコケコッコーだ。

そんな時に支えてくれたのは妻だ。

別に何かをしてくれた訳でもなく、
話を聞いてくれた訳でも無いけれど、
そばに居てくれていた。

そこに僕は恩を感じている。

行動することが救いではない。

僕のパニック時のケースもそうだし、
妻の「しんどい」発言の場合も。

僕はただおうむ返しをしているだけ。

家族であれ、友達であれ、同僚であれ、
たとえば支援者であっても、
過度なサポートはかえって妨げになる。
と僕は思う。

時に寄り添い、時に少し離れて、
緩い磁石のような関係が良い。

円満の秘訣は緩い磁石。

ん?
円満は磁石?
意味が分からないな。

少し離れますか、磁石だけに。

メガッパ

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