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#68 コンプレックス抱えないで!

【私の仕事術:❻部下の育成】
部下の仕事に対するコンプレックスを除去しよう!

「自分の強みはなんだろう?」

皆さんも一度は考えた事があると思います。私に至っては、今も、「自分の一番の強みは何だろうか?」というのを日々考えます。

特に独立して、自分自身で稼いでいかないといけない状況ですから、「自分が強みと思っている事は市場から評価されているのか?もしかしたら市場から評価されるのは違う事なのかもしれない。」そんなことを今も考えています。

ですから、人それぞれ悩みの大小はあれど、自分の強みは何かを考えてしまうものでしょう。

これまで色々な部下を見てきましたが、特に若手になればなるほど、そして真面目な部下ほど「自分には、さして特別な能力は無い」と考えがちで、どこかコンプレックスを持っているように見えます。

そう考える気持ち、わかります。

周囲の先輩や上司が、テキパキと仕事を進め、綺麗な資料を作り、会議のファシリテーションもうまくて、成果をどんどん出していく背中を見ていれば「自分にはあそこまでできない」と思うのは普通です。

でも、大丈夫!みんな最初からできるわけではありません!

と、こういう話をしても、若くて真面目な部下はなかなか実感してくれないので、上司はどういうところにコンプレックスがあるのかを見つけ、積極的に部下の良いところを探して褒めてあげましょう。

そうすることで自信がつき、いつのまにか抱いていたコンプレックスもなくなっているとなれば一番いいですね。

というところで、コンプレックスをどう減らしてあげるか、部下の特徴とともにご紹介します。

■自分に自信が持てない部下の特徴

❶パソコンスキルがビジネススキルの全てみたいな錯覚をする
「Excelやパワポが先輩みたいに使えないから自分は全然ダメ」と、考えてしまう若手がいますが、そんなことはありません。

もちろん使えるように努力はすべきですが、一朝一夕にパソコンスキルが身につくわけではありませんから、少しずつ身につけていけば大丈夫です。

私も新入社員の時はExcelなんて使えませんでした。今の新人の方が学校で習っている分、入社した頃から基本的な操作ができるのはいつもすごいなと思っています。

ただアプリケーションの操作は、あれもこれもできないと使いこなしていないとか、一人前じゃないからダメみたいに考えがちになるので、例えば、営業実績をまとめた表を毎月更新してもらうとか、その中の1つをグラフ化してもらうなど、出来る事を一つずつ作ってあげて、この作業なら問題なくできると実感してもらうようにしましょう。

また、〇〇ハックや裏技ではありませんが、とても便利な操作方法を身につけさせ、得意技に昇華してあげるようにするのも手です。


❷資格が無い事がコンプレックス
英検やカラーコーディネーター、フィナンシャルプランナー等、世の中にはたくさん資格があります。

資格って欲しいですよね?私も全然ないので欲しいです。

一部の仕事は資格がないと話になりませんから、そのような資格は精一杯勉強してもらいますが、自分に自信をつける為の資格取得は慌てなくてもいいかな?と思いますので、資格が無い事のコンプレックスは不要です。

正直、資格なくても偉くなれます。

若手は「資格を取る→仕事に活かす」という順番で考えがちですが、私は「仕事で経験を積む→対外的に認めてもらう為に資格を取る」という感覚です。

ですから自信つける為に資格取りたいなら、どこに可能性があるかわかりませんので色々な仕事をさせてみましょう。そして将来的に資格を意識できる仕事があれば、そこに専念させてみるといいです。

もしくは、会社で活躍、仕事で活躍したいなら、資格を取る勉強よりも、たくさんビジネス書を読む方が仕事にたくさん活かせるよと伝えてください。


❸実は評価される仕事を軽くみている
関係各所へのヒアリング、他部署とのスケジュール調整、議事録を取る、業務のチェックシート作り、資料のファイリング等々、地味に見える仕事って、こんな事しても大して評価されないと考える部下が意外と多いです。

でも、そんな事は全然ないです。

どんな仕事でも、創意工夫する事で”価値”を生み出す事はできます

言われた事だけやっているだけだと、ただの作業なので、やって当たり前という評価しかされませんが、例えば、業務改善を提案して業務を簡略化した、不要にしたとかとても良い働きだと評価されます。最近ではRPA(Robotic Process Automation:人間がコンピューター上で行っている定型業務をロボットで自動化する事)など自動化する手法もありますから、周囲の力を借りて自動化を実現すれば、非常に大きい価値を生み出したと評価されます。

業務改善だけでなく、会議のファシリテーションがうまい、偉いさんの懐に入り込むのがうまい等、上司の仕事をサポートしてくれるような働きも、上司にとってはとてもありがたい能力です。

部下から見ると、何でも上司が一人で仕事を回している印象を持ちますが、上司にしてみれば一人でできる事は限られるので、周囲の支えは本当に助かります。

「私はダメだ」と自信が持てない、コンプレックスを持っている部下には、「そんなコンプレックスは杞憂だ」と、ぜひ伝えてもらい、少しでも減らしてあげましょう。

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