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#80 世の中の広告物がお手本

【私の仕事術:❼上手な文章を書くために】
車内広告等、世に出ている広告物を参考にする

世の中、いろいろな広告物であふれていますよね?

電車に乗れば、つり革の先には車内広告、外を歩けば最近ではデジタルサイネージも増えてきました。家電量販店に行けば数多くの商品カタログ、本屋に行けば雑誌裏には広告など、身の回りには様々な広告物があります。

皆さん、最近目にとまったものは何かありますか?

上手に文章を書く為に、ぜひこのような広告物で使われている表現を2つの視点で見て参考にする事をおすすめします。

■視点①:クリエイター目線

前回「#78 何を伝えるのか、どのように伝えるのか」では、キャッチフレーズを作る話を例に、文章を書く時の注意点を紹介しました。

まず「What to say(何を伝えるのか)」をまずしっかり考えて、伝えたいメッセージの普遍的な内容を決めた後、「How to say(どのように伝えるのか)」として、どのように伝えていくかを考える事が大事というお話でした。

文字や文章で消費者に商品の良さを伝える仕事は、なにもキャッチフレーズだけでなく、新商品や新サービスのコンセプトメイキング、商品名、ボディコピー(商品やサービスの詳細を説明する文章)など多岐に渡ります。

そして、それを制作するのがクリエイターです。

クリエイターの方のイメージって、ややもすると、たくさんのキャッチコピーを考えてきて、ひたすら提案をする印象が強いかもしれませんね。

でも、実はちょっと違います。

私もこれまでサービス名称を考えたり、キャッチフレーズ等を考える場面に何度も立ち合いましたが、有能なクリエイターほど「What to say(何を伝えるのか)」の部分、本質的なところに常にこだわり、深く言及していると、いつも感じていました。

ですから、ぜひ電車の中吊り広告や屋外のポスター等を見る時は「このポスターのWhat to say(何を伝えるのか)は何だろう?」というのを考えながら見てほしいです。

■視点②:お客様目線

何を伝えたいのか、どう伝えたいのかを一生懸命考えても、お客様が理解しなければ何も意味がありません。

様々な広告物を見て、「言いたい事はこれだな」とわかっても、それがお客様の立場で見た時にわかりやすいかどうかという目線で評価してほしいです。

ただし、ここで注意が必要なのは、メッセージを伝えたいターゲットとなるお客様像が必ずしも自分と一致しないという所です。

例えば、男性用の商品は、基本的に購入するのは男性ですからメッセージも男性が好む表現になります。ですから、お客様の立場で見てわかりにくいなと思う時は、このメッセージを届けたいターゲットの心に響いているかどうかと想像してもらうといいかもしれません。


色々な広告物を見るなかで、「なるほど、言いたい本質的な部分はこれか」と見てみたり、「こんな表現方法を使うんだ」とクリエイターの才能を感じたり、いつもと違った目線で世の中に出ている広告物を見ると、自分の表現の幅が広がっていくのでおすすめです。

大手企業の広告物やたくさんの方が目にする広告は、優秀なクリエイターが関わっているケースが多いので、ぜひ広告物を見て参考にしてほしいと思います。

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