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#72 伝えたい相手を想像して書く

【私の仕事術:❼上手な文章を書くために】
読む人や伝えたい相手を具体的に想像して書く

noteで記事を書く時、どんな人に読んでほしいかという事を想像して書いている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

私はいつも二人の読者を想像しながら書いています。といっても、実在する人ではありません。

いわゆる「ペルソナ」というのを設定しています。

ペルソナとは
マーケティングにおける架空のユーザー像・人物モデルの意味で、自社のサービスや商品を利用している典型的な顧客像の事。実際に存在するユーザーをモデルにするのではなく、架空の顧客像を作り、年齢、性別、居住地、職業、家族構成等のパーソナリティを細かく設定していきます。

私が想像している二人の読者の1人目は、
・25歳。女性。未婚。関東在住
・地方出身だが都内有名大学に進学し、卒業後、大手企業に就職
・社会人歴3年目。
・それなりに仕事を任せられているが、後輩が年々入ってきて、自分の成長に焦りを感じている
・仕事はそれなりにこなしているけど、仕事ができるとは全然思えない。
・そもそも、どのように仕事を進めるのが正しいのか正解を求めがち

もう一人は
・40歳。男性。既婚で子供がいる。関東在住
・これまで2回転職をしている。
・現在の職場でも管理職に登用される程、社内の評価が高い
・若手の指導は多数経験あり
・プレゼンスキルは高い
・結論から話してほしい、せっかち屋さん

という感じで、そこまで本格的なペルソナではないですが簡単に読者のキャラクターを設定して書いています。

もっというと、これまで一緒に仕事をした何人かの部下、同僚の特徴を最大公約数のように集めてきて出来た人物という感じです。ですからペルソナに近い年代の人が見たら、「あ、そんな人いそう。あるある」って感じかもしれませんね。

特にこのnoteは連載で長期間にわたって書くものですから、ある程度明確に設定しておかないと、全体のトーン&マナーが崩れるなというのも注意していました。ですから、普段はここまでする必要なないですが、大事なのは、読んでほしい人を具体的に想像して書くと、その人にわかってもらう為にどうしたらいいか、一段と具体的に考えます。言い方や表現方法などにも気を遣い、結果として良い文章が生まれると考えます。



余談ですが、なぜ読者が「二人」なんでしょうか?
ちなみに別に「一人」でも全然問題ありません。

まず女性のペルソナは私がこれまで培ってきたノウハウを伝えたい相手です。仕事に困っている、どうしていいかわからないと悩む事に少しでも寄り添えたらと考えて、文章を考えて書いています。裏を返せば、これまで似たような悩みを抱えている人が多かったというのもあります。

ですから、表現や言い回しも「こう書いたらわかるかな?」と相手の立場を考えながら、吟味して書いています。

女性のペルソナは説明を聞いて、なるほどなと納得してもらえたかもしれません。そうなると、もう一人の男性のペルソナがいるのはなぜでしょうか?

それは、私の仕事術に共感してもらえるかどうか、内容をチェックしてくれるポジションとして想定しています。

「そのパターン、あるある!」と共感してもらう事もあれば、「ちょっと専門的じゃないか?」とか「ダラダラ書きすぎじゃない?」とダメ出しされないかどうかを想像して、推敲しています。

どうしても自分の経験談は、自慢話に聞こえたり、独りよがりになりがちなので、極力そうならない為に、ペルソナとして頭に浮かぶ人を想像して内容をチェックしています。


何かの文章を書く度に、いちいちペルソナの設定までするのは大変ですが、誰に伝えたいのか、何を伝えたいのかを具体的に想像すると、おのずと文章は洗練されていきますので、ぜひ、伝えたい相手の事を想像してみてください。

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