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ひまわりの種とメイの話
2015-09-28 23:11:23


学校のひまわりからこんなに種がとれたよ!

息子が持ち帰って来てくれました。

うちにはお庭がないので、じいじの畑に来年種を蒔かせてもらおうかな。



この夏はメイとのお別れがあり、2学期が始まる時にある事を息子と相談し、担任の先生にも相談をしました。


メイの事をお友達にどう伝えるかどうか、親子で少し悩みました。

息子のその時の気持ちは「聞かれたくない、言いたくない」だったのですけど、これはどうしても避けられない話だし。

私もボランティアや授業参観へ行く度にクラスの子にお腹を触られながら「楽しみ!」と声を掛けられていたので、言わない訳にはいかないと思いました。


ただ、子供には難しい内容で何よりも息子が言いたくない!のです。

「メイの話をするだけで泣いてしまうかも知れないから無理。」
2学期が始まる時はそればかり言っていました。


担任の先生に相談して、先生からクラスの子に伝えてもらう事にしました。

それも息子はとてもためらっていましたが、先生から言ってもらった方が上手く伝わるし、先生の「1度で終わるよ!」という言葉で決まりました。

この「1度で終わる」に惹かれたのは私も同じ経験をしたので、とてもありがたかったです。

私はよく会うサッカーの人達に会う事がとても憂鬱になりました。

産後2ヶ月は外で誰かに会う事が億劫で、買い物時間をズラしたりしてしまっていました。


会う度に説明をするのは正直ツラかったので、仲良しのお友達に甘えて周りの人へそれとなく伝えてもらったりもしました。


理科の時間でひまわりの種を収穫をした時、先生からお話しをしてくれたそうです。

たくさんのひまわりの種がとれたけど、
中には種になれなかったものもあります。

人間も同じで、

〇くんちの赤ちゃんは生まれる前から病気を持っていて、頑張って生まれたけど生き続ける事が出来ませんでした…

という流れで、先生はメイの事をみんなに伝えました。って、後から電話で教えてくれました。

信頼出来る先生だったから、やっぱりお願いして良かったと思いました。

息子はその時やっぱり涙をこぼしてしまったらしいけど、その事は私には言いませんでした。

あと、その話をした後、息子の仲良しの男の子達が集まって、何やら相談というか話をしていたのを先生は目撃したそうです。
息子が元気がなかった事と、ちょっと気になっていた事がやっと分かった・・とかそういう感じの事を話していたみたいです。

息子のお友達はとってもやんちゃな男の子ばかりなのですけど、
内面は優しい子が多くて本当に嬉しいです。

なので、この子達がとても丁寧にお家で説明をしてくれたおかげで、
お父さんお母さんにバッタリ会ってもみんな優しくしてくれました。

本当の優しさはその話を避けるんじゃなくって、
私の身体を気遣ってくれたり、
率直に「今は休んで、また元気になって下さいね!」って声を掛けてくれたり、
一緒にメイが生まれた意味を考えてくれたり・・・
そういう事なんですね。
みんなに教わった気分です。

ついこの前は「よし!今度飲みに行こう!」なんて言ってくるママもいました。


8月9月と経ち、身体も回復して本当の意味で元気になったと思います(´▽`*)

今は誰かと話しをするのが楽しくて、メイの事を聞かれても笑顔で答えられます。
隠したいなんて全く思うどころか、染色体異常の事とか病気の事・・
メイと同じ病気でも頑張って生きている子がいる事を教えてあげたいという気持ちの方が強いです。


ひまわりってとっても単純なお花だけど、元気になる色とパワーを持っている気がしました。

追伸

私がひまわりを好きな理由

いつも看護師さんがガーゼにひまわりを描いてくれていたからです。
下のハートは息子が描きました。

いつも励ましてくださった日赤長岡のNICUのみなさん、本当にありがとうございました!

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