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出産から今日までの事
2015-07-13 20:33:59

7月8日に女の子を出産しました。
2033gで42cmの小さな子です。
でも1800gしかないと言われていたので、予想よりは大きかったです。
逆子だと小さく予想されてしまうらしいので、誤差が出たみたいです。

ずっと安静にしていた妊娠後期ですが、先月末に切迫早産で入院しました。
心拍を測るNCTから聞こえる赤ちゃんの心音が7月6日頃から1時間に1度、急激に下がる様になりました。
そして8日に大きな病院へ救急搬送され、帝王切開で出産をしました。
手術が始まって10分ほどで赤ちゃんは取り出されました。

対面を楽しみにしていたけれど、赤ちゃんは手術室からすぐに連れ出されてしまい。
どんな顔かも分からずに私の縫合が終わり、病室へ戻りました。

私の両親と夫と息子が集まり、産科と小児科の先生や看護師さんが部屋に集まりました。
大事な話があります、と。

赤ちゃんには、
ファロー四徴症という重い心臓病。
奇形があり、口蓋裂と左足の指が6本ありますと言われた頃…
夫と母が立っていられず、座り込んでしまいました。
私は術後の全身の震えで何がなんだか…
とにかく顔が見たかったという想いと身体の痛みに耐えた夜で終わりました。

翌日、赤ちゃんはNICUの整った病院へ搬送されました。すぐ近くの病院なのですが、離れ離れがキツかったです。
搬送される直前に対面許可が出て、夫婦で対面しに行きました。
ぱっと見てまず、鼻の下が裂けているのが痛々しかったです。そして苦しそうな呼吸。

救急隊員の方に連れて行かれ、私はこれできっと落ち着くんだろうとひと安心しました。
小児科の先生の説明だと、もう少し体重が増えたら手術になると思いますとの事でした。
それよりも、口蓋裂はきちんと治るのか?看護師さんに質問したりしていました。

赤ちゃんに付き添って行った夫が戻りました、が、様子がおかしい。
搬送先から、かなり危険な状態だという事を聞かされる。
そして私も赤ちゃんのいる病院へと、移動しました。異例な転院でしたが、搬送先の病院の計らいで叶いました。
手術翌日の体、気合いを入れて足と腕の力で動かしました!

赤ちゃんは…
肺に血が流れてしまう病気です。
心臓に穴が空いています。
面会している間にも、呼吸や心拍が落ちます。
酸素を口に当ててもらい、また戻って来る…
その繰り返し。

産まれた翌日に、蘇生の選択でマルを付けなければなりませんでした。
その時の夫婦での意見は、やっぱり助かる方…必要ならば手術を受けるという選択をしました。

今日改めて今後についての選択を迫られました。

①このまま見守る
②肺に血が流れないように動脈を縛る手術をする
③穴を塞ぐ大きな手術をする

②はとても難しい手術で一時的な処置
③は1度心臓を人工心肺にしてから行うのでリスクが高い。成功すれば家に帰る日が来るかも…

私が受けた印象はこんな感じ。
どちらにせよ、とても小さな身体なので50%ほどの成功しか望めないのでは…との事。
③は手術自体が出来るか分からない。
成功をしてもこの子は染色体異常だと思うので、長くて1ヵ月…

ここまで聞いて私は大体答えが出ていましたが、怖くて言えませんでした。
私が命の選択をしていいのか…

すると横にいる夫が私に意見を聞かずに「手術はしません」と言ってくれました。
私に負担を掛けないように言ってくれたようです。

絶対治るなら、手術はします。
そうじゃないのなら…
手術中にお別れが来るのは1番嫌です。

今なら話し掛けたり、触ったり、抱っこも出来ます。
写真や動画を撮らせてくれるので、毎日記録出来ます。

奇跡を信じて手術をする!という考えも浮かびましたけど、お医者さんの顔を見て…そうじゃないんだなって思いました。
そう勧められた訳ではありません。
ずっと歯を食いしばって涙は流さなかったけど、今日はさすがに泣きました。

今日までの日、病室にいて遠くから他の赤ちゃんの泣き声が聞こえただけで涙が浮かびました。
出産の事、家族以外に言えずにいましたが、今日になって報告をしました。

きちんと話せる友人にだけ、軽く病気の事を伝えました。でも、こんなに短い命だとは言っていません。

明日には母にも、私達の選択を伝えるつもりです。

ようやく自分なりに考えて、ご飯を食べて搾乳をしてNICUに届ける!という使命の為に頑張れるようになりました。

2人の子供の前では、笑顔のお母さんでいたいと思います。

ここまで書いて、かなり頭の整理が出来ました。
早く吐き出したかったけど、言うのが怖かったです。

長くなりましたが、家族で頑張っていますので見守って頂けたらと思います。

重い内容ですが、記録として残したいと思います。


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