自分の歴史を語る家_ミラノのAirbnbホストさんのお家
こんばんは。
つくらずつなぐを大切にしたいインテリアデザイナーRです。
2019年10月にデザイン研修のために1週間ほど北イタリアを訪れました。
研修が始まる3日前にミラノに入り、初めてのイタリアを楽しもうという計画を立てました。
滞在先として選択したのはAirbnb
それまでもロンドンでAirbnbを利用したこともありましたが、ホストは別のところで暮らしていて、会う事は無いケースでした。
今回のミラノのAirbnbは、ちょっと私なりの挑戦でホストさんが暮らす家の1室を間借りさせていただくタイプにしました。
結論。めっちゃ良かったです。
ホストさんは、50~60代くらいのイタリア人女性でグラフィックデザイナーをされているかたでした。
集合住宅の3階だったかと思います。そのお家で生まれた時から住んでいて、お母さんは下の階で暮らしていました。
旅の記憶に囲まれる家
ホストさんは旅が好きのようで世界各国で旅した時に手に入れた小さいものが家の至る所に飾ってありました。
「旅をしたら思い出に小さいものを手に入れて帰ってくるの。小さいとたくさんあっても家に飾っておけるから。」と教えてくれました。
この方法、私はとても良いなと思いました。
旅先の風景を写真で撮って思い出にするのも良いけれど、ちょっとしたものを連れて帰ってくるとそれを手に入れるまでにどうしたか、とかもセットになって旅の記憶が呼び起こしやすい気がします。
民族的な工芸品を廊下の壁に掛けて飾っていてそれが集合体となることで雰囲気が出ていてめっちゃ素敵でした。
パワーストーンの原石たち。その近くに砂漠の砂もコレクションされていました。
家族の記憶を感じる家
基本的に距離を保ってくれるホストさん。
3日目の朝に話す機会があり、私のつたない英語で会話をしてみると、ホストさんのお父さんは画家さんだったそうで、私に貸してくれていた部屋の絵もお父さんの作品なんだそうです。
リビングにはお父さんのスケッチも額装されて飾られていました。
それと家をじっくり探検してみると小さい頃からの家族の写真もたくさんありました。
ホストさんが育ったこの家にホテルとは違う心地よさが在ったのは、そういった家族の温かな記憶があるからかも知れません。
余談。本気のシャーとお母さんち
普段は猫ちゃん(ポルド君)と一緒に暮らしていて、私の滞在中はお母さんの家に居ると聞き、「会えますか?」と聞いてみると快諾してくださり、最終日に会うことが出来たのですが・・・・
思いっきりポルド君の本気の「シャー!!!怒」の洗礼を受けました。
でもポルド君のおかげでお母さんのお家にも遊びに行けたので、怒られたけどめっちゃ感謝してます。
私にとっての萌えポイントの猫の前脚のおまんじゅう感、ポルド君も持ってました。(伝われーー)
お母さんのお家も素敵でした・・・(許可を取るのを忘れて写真を載せられないのが残念・・・)
お母さんのお家にも、お父さんが描いた絵が飾られていました。手芸がお得意みたいでウールが至る所にあり、関連して羊の小物がたくさん飾ってありました。
ホストさんちと同じではないけれど、何となく雰囲気が似ていて心地良いお家でした。
自分を表現した家
昨日のnoteのオーストラリアのご夫婦の家も同じことが言えますが、今回お世話になったミラノのお家もホストさんが自分で長年掛けて育てて今の雰囲気になっているような感じがしました。
暮らす人が育てていくお家、素敵です。
そういう経験が出来るAirbnbは、とても良いです。
またミラノに行ける時がきたらお世話になりたいと思います。
ではまた明日。
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