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インプット前後の対話と内省で知識を定着させる新卒研修。相当ヘビーな153時間。だけど達成感が半端ない。

葉っぱが青々と生い茂り、気持ちのよい風が感じられる季節になりました。
企業の採用を支援する、株式会社アールナインnote編集部です。

新卒入社の14名が1カ月の集合研修を終えて、それぞれの配属部署でOJTが始まりました。私たちのオフィスはフリーアドレス制のため新卒メンバーの隣に座ることもあるのですが、先輩たちの発言を聞き漏らすまいと一生懸命に耳を傾ける真剣な眼差しに、私もまっすぐ背筋が伸びる気がします。

新卒7期目となる今年の新卒集合研修ですが、昨年までの改善点を踏まえて大きく進化しました。研修期間中も改善の声があればすぐに見直し。
日々アップデートを繰り返しつつ企画~実施までを担当した定着育成チームの狙いと共にその様子をお伝えします。


大きく進化させた結果・・・「楽しかった!」の声が

1カ月間の集団研修(座学中心)は、オフィスのラウンジ(名称:Cosmos コスモ)で行われました。研修の合計時間は、153時間。晴れの日も豪雨の日も、GWに突入するまで毎日欠かさず対面で実施しました。

コロナ禍で大学に毎日通うという習慣がなかった学年ということもあり、特に初めの1週間は「9時半に出社して着席する」こと自体、相当ハードだったように見えました。(※ちなみに当社は出社・在宅の選択は自由で、フルリモート勤務の社員もいます)
慣れない出社続きに体調を崩すメンバーも出るかも?と覚悟していましたが、1カ月を終えた最後のアンケートでは「楽しかった!」という記載がたくさん!


代表 亮さんによるパーパス研修の様子

新卒研修のあるべき姿を模索してきた6年間


アールナインの研修の歴史は、2018年に遡ります。

2018年、たった1名の新卒1期生を迎えた当時は、「社外同期」を作る目的で外部研修に参加していた時代もありました。
それから毎年、研修を担当するチームが「新卒社員に必要な研修とは何か?」という問いに向き合い続けて6年目。
14名という人数を受け入れるのが史上初(※当社は従業員規模が120名越えたばかりという規模感です)ということもあり、昨年の秋ごろから何度も打合せを進めてきました。

アウトプット量を増やしてコミュニケーションの中で定着を促進

今までの研修を振り返り、今期意識したのは下記の5点です。
ポイントは、自分ゴトとして取り組めるような仕掛けづくり。
毎日、インプットした研修内容を振り返り、自分のものとして徹底的に落とし込む工夫を凝らしました。

①講師陣に新卒研修レクチャーを実施し目的を共有する

新卒研修は何を目的として行うのか。研修をスタートするにあたり、講師を務める社内の先輩社員に研修レクチャーを実施しました。当たり前のようですが、認識を合わせることで伝えるメッセージに一貫性を持たせたいと考えたためです。

アールナイン新卒研修の目的
・社会人としてアールナインで働くうえで、基本的なマナーや知識を身につける
・アールナインの一員として大事なスタンス(クランボルツの計画的偶発性理論に基づく好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心)を身につける

②研修テーマに関するディスカッションからスタート


4人1組で着席し、当日の研修講師から発表されたテーマを話し合います。

例:「学生と社会人の違いはなんだと思うか」
「信頼されない営業担当にはどんな特徴があると思うか」
「電話・メール・ビジネスチャット、それぞれのメリット・デメリットとは」

ここで、当日の研修テーマについて理解を深めると同時に、他者の視点や考え方から気づきを得ることを目的としました。

24卒感想:
・ディスカッションで交流の場があったのは楽しく進めるうえで大事な時間だった。
話し合いの機会が多かったことで、傾聴力を伸ばすことができた。

アールナイン25卒研修アンケートより抜粋


③一日の振り返りテストで定着を促進

最後にテストがあるぞ、と思いながら研修に臨むことで、より自分ゴト化。インプットする姿勢は常に前のめりだったのが印象的です。

④日報の内容を刷新

本日の研修は、アールナインが大事にしている「好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心」のどの要素に近い話だったかを考えながら、振り返りシートに感じた内容を記載。
5項目に照らし合わせつつ自らの一日をプレイバックしながら、アウトプットします。

⑤OJT育成担当が毎日15分振り返りを実施


振り返りテストや日報の内容をもとに、OJT担当(配属先の先輩社員)と必ず15分の振り返りタイムを設けるようにしました。先輩との対話を重ねて学びを言葉にする過程で、更に自分に自分ゴトとして落とし込まれていきます。

「今日習った研修内容は、実際の私たちの業務ではこんな場面で活用できるんだよ」と先輩から業務を絡めた具体的な話を聞くことで、配属後の自分をより鮮明にイメージすることができたようです。

働くことに不安が大きかったのですが、振り返りや23卒との座談会で、バリバリ活躍されていると感じる社員の方が「最初はできなくて当たり前」とおっしゃっているのを何度かお聞きしたことで、研修を通して楽しみという方向に変わっていきました。

アールナイン25卒研修アンケートより抜粋



マナー研修の日は、全員スーツ着用で臨みました

定着育成チーム(研修担当)より新卒14名へのメッセージ🌸

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取締役の隼平さん(※アールナインはニックネーム文化があります)も言っていますが、自分のキャリアは自分で作る時代になってきました。 機会を待つのではなく、この仕事をやってみたい!こうしたら改善できるのでは?という意見をどんどん発信してほしいと思います。 会社に慣れてしまうと、見えなくなるものがあります。今感じていること、気づきは会社のためにも自分のためにもなるはず。そう思って、ぜひ相談、発信を続けてください!

今は何でもできる先輩社員でも、皆さんと同じ1年目を経験しています。 今回研修に携わってくれた先輩社員31名はもちろんのこと、周囲の先輩たちは皆さんのためなら誰でも喜んで教えてくれるはずです!

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2024新卒社員たちは、大学入学と同時にコロナ禍に見舞われた世代でもあります。
双方向のアウトプットによって、タテとヨコの繋がりを深めながら知識を吸収し定着させていくスタイルは、24卒の新卒社員が求めるニーズとマッチしていたように思います。

これから先、研修で学んだ通りには思うようにいかないこともあるかもしれません。失敗して、時に涙がこぼれることもあるでしょう。
その悔しさも嬉しさも、全部明日の糧にして。
自分の可能性をどこまでも広げていってほしい、と願っています。



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