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ポワゾンを食らわば、ポワソンと共に
どうにも何かを成し遂げる体力を、未だ身に付けられていないように思う。より厳密に言えば体力というより気力という気がしないでもないが、気力の大部分は体力から生まれるはずなので、やはり体力が欠けているのだろう。
小さな頃から、何かを諦める中で取捨選択を繰り返してきた。向かぬものを捨てることで何とか生き永らえてきたが、もうほとんど手元には何も残っていない。
成すよりも成さぬことが多かったせいで、
卓越を横目に、独立する
無鉄砲というものとは無縁で、子どものときからさほど損をすることもなく生きてきた。
親の言いつけを守り、教師の顔色を窺い、上司の印を貰う。長いものには喜んで巻かれ、他人の紡いだ繭に包まる。
なんとか、なんとか羽織ってきた十二単とはうらはらに、自ら繕った襦袢は悲しいほどに薄く、そのうちの痩躯には目も当てられない。
ひとり、ぽつんと。どこかに放り出されてしまった。それからは、近しい年ごろの
冬の空を青とは呼びたくないんです
冬の晴れた空は淡い。青いというより、淡い。
あえて言うなら「青」だけど、青のような何か。今の私にはまだ言い表せない色。記号に置き換えられない色。白が200色あるんだから、青だってそうでしょうに。
夏のそれは、たしかに青い。すごく青い。でもなんだかずっと眩しくて、あまりの色味の強さに逆にぼんやりしているように感じてしまう。
青春の「青」は、きっと夏の青空のような濃厚な爽快感に溢れている