映画「レイニーデイ・インニューヨーク」それでもウディアレン作品を私は愛す

最高に楽しかったです✨🤩✨

ここ最近作の中でも良かったなぁ。

この15年でのウディアレンの快作は
2005年「マッチポイント」
2008年「それでも恋するバルセロナ」
2011年「ミッドナイト・イン・パリ」
2016年「カフェ・ソサイエティ」
そして

第50作目「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」(2020年/ウディ84歳)

好きなウディアレン映画 第7位

私はウディ・アレン長編監督作全50作品の内、49作見ているウディアレン作品フリークですが最近はおそらくあのウディ干され現象と彼にまつわるイメージに加え、作品のスノッブでシニカルな感じが嫌いな方も多いかと思います。

私はウディ・アレン作品が好きだからと言って、
ウディ・アレンの実像が好きなわけではありません。

でも今、アメリカでは完全に干されていますが、
ウディ・アレンは幼児虐待の嫌疑で留まっていますが真相は分かりません。

この事に関してLA在住の映画ライターの猿渡由紀さんの記事がわかりやすく顛末と現況を紹介しているので興味ある方はご覧ください。

https://toyokeizai.net/articles/-/345936

ミア・ファローと共にウディを弾劾している息子のローナン・アレンがイケメンなことにびっくりするかもしれません 笑 彼は実はフランク・シナトラの息子なのではと言われていますね。

私の仲の良い女友達は「〇〇(私の本名)は「#me too」運動に対する深い洞察を持っているフェミニストなのに、ウディ・アレンだけはファンを辞めないのね!」とちょっと呆れたよう(やや軽蔑が込められつつ)に直接言ってくれましたが、、

私は今のところウディ・アレン作品ファンを辞めるつもりはありません。彼の実像に関しては8割方否定、真実が分かったら全否定になるかもしれない。

でも、「アニー・ホール」や「インテリア」や「世界中がアイラブユー」を嫌いになれ
って言われても、心がそうはなれないと思う。

私は「世界中がアイラブユー」を見て浮かれて、ボラボラ島に新婚旅行に行ってしまったり、「アニー・ホール」には私が映画の道を進むきっかけとなった「恋人たちの予感」や妻と付き合うきっかけとなったビフォアシリーズの男女の機微を描くロマコメの源泉が彼の台詞の中には散りばめられていて、私の人生の核となっているのだもの。

だから本人と作品を切り離せないけど

作品は愛し続けたいな。

私はこの件について何かこれ以上申す事はありません。

あくまで彼が比類なき映画作家であることのライター、コメディアン、監督としての才覚に感服しているので、作品についてフォーカスします。

シネマエッセイ

映画「レイニーデイ・インニューヨーク」それでもウディアレン作品を私は愛す

画像1

   (C)2019 Gravier Productions, Inc. 
    出典:映画.com

それにしても

はぁ~、幸せな時間過ぎました。

時間を忘れて

楽し過ぎて

キュンときて

キャストは皆最高。

うねるようなストーリーに

気持ちよく巻き込まれる。

まあ、この映画はギャッビーのティモシー・シャラメが最高でしたね。ほんとこの役にぴったりでナイスキャスティングだと思う。

ギャッツビーのアシュレー役のエル・ファニングの天真爛漫を超えた破顔の笑顔のインパクト。不思議ちゃんとかいうレベルではなく、危うすぎる天然ぶりで3人の業界中年男子(映画監督/脚本家/映画スター)を虜にするミューズな感じがユーモラス。大胆サービスショットも 笑

ギャッツビーの元カノの妹役のセレーナ・ゴメスのエルと対照的な知的毒舌肉感的な魅力も炸裂していて素晴らしい。エル扮するアシュリーのアリゾナカントリーガールをこき下ろしまくる台詞が笑えます。そして学生映画の撮影に巻き込まれるギャッツビーとの淡泊から濃厚へのキスから10点満点4点のキスから後半への繋ぎ。84歳のお爺ちゃんが撮ってる不思議 笑

スランプの映画監督ポラード役のリーヴ・シュレイバーの鬱々としたありがち映画監督の逃避願望。

ポラードと組む脚本家のジュード・ロウの禿げ上がった頭が気になって仕方ない。昔はイケメン代表だったような気が。。ごめんなさい感想がこれでいいですか?

アシュリーを虜にする人気スターフランシスコ・ヴェガ役のディエゴ・ルナの軽薄な魅力でニヤニヤしてしまう。

ギャッツビーの母のチェリー・ジョーンズも予測を超えた独白も唸らせる。

でもやっぱり「華麗なるギャッツビー」と「ライ麦畑でつかまえて」をまんまモチーフにしたようなギャッツビー役のティモシー・シャラメ=ウディ・アレンのあまりの神経症さが彼の美貌にぴったりと宿り、最高のキャラクターがこの作品を牽引する。金持ちボンボンさも、猫背なやる気なさげも、妙にネガティブ思考も、刹那的なギャンブル狂も、ハイソ自慢の両親を軽蔑しながらも、N.Yの高級ホテルやバーにアシュレーを連れ出そうとする甘ちゃんすねかじり感も、、、

ぜーーんぶ、ぴったり 笑

外見はティモシー・シャラメ。内面はいつものウディ・アレンのキャラクター。

でも女性にとっては大違いでしょう 笑

「暗殺の森」「地獄の黙示録」「ラストエンペラー」のヴィットリオ・ストラーロが映すニューヨークの街並みも美しい。雨も色々な表情を魅せてくれる。メトロポリタン美術館からセントラルパークといった定番名所から隠れ家的なホテルやバーや街角まで、、

はぁ、コロナ渦が終わったらN.Y行ってウディ・アレン作品のロケ地を巡りたいなぁ。N.Yでカフェ会できたらなぁ 笑

原点回帰したかのようなクラシックなラブストーリーに映画業界の舞台裏を交えながらニューヨークを舞台に展開する。今まで観てきた「アニー・ホール」や「マンハッタン」「ハンナとその姉妹」といった作品の場面を思い出すのも幸せだ。

クライマックスからラストの展開も人によっては唐突に感じるかもですが、私的にはティモシー・シャラメ扮するキャラクターにはハマってたと思う。

本当に幸せな92分を隅から隅まで堪能しました☺️

はぁ、スペインで撮影済の次回作品「Rifkin,s Festival」がもう楽しみ✨

主演はタランティーノ作品で2度アカデミー賞受賞のクリストフ・ヴァルツ!

もうこれ以上待たせないで 笑





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自己紹介

世界に愛を届けるシネマエッセイストのクワン Q-Oneです。皆さまにとって、心に火が灯るような、ほっこりするような、ドキドキするような、勇気が出るような、そんな様々な色のシネマエッセイをこれからもお届けします。今年中に出版を目指しています。どうぞ末長くよろしくお願いします✨☺️✨