お前はロシアの侵攻を容認するのか!

「あなた、ロシアの侵略を容認ですか?」
というコメントが、Facebookでの投稿に対して、寄せられたので、返事をした。
 * * * 
 xxさん、ご質問ありがとうございます。以下長くて恐縮ですが、なるべく読みやすく書きますから、おつきあいください。
 私は侵略を是認はしません。しかし、現にロシアのほうが軍事的には優勢です。ロシア軍を追い出せるのは、NATOだけですが、直接介入すれば第三次世界大戦になるから、それはやりません。
 このような事態になった原因は、米国を中心とする西側のロシア弱体化戦略が根底にあるので、それがロシアの弁明なのですが、それは脇に置いておきます。
 とにかくロシアを追い出せないのが現状だし、今後も変わらないでしょう。というより、この現状を変えるためには、ウクライナ人をより多く死なせなければならないのです。
 つまり、ウクライナの祖国防衛は正義だ、ロシアは悪い、という信条に凝り固まることは、ウクライナ人をより多く死なせることにしかつながらないのです。これを私は他人のフンドシで相撲を取ってる、と言っているわけです。そして、そんな好戦的なムードにのって、米国からそそのかされるままに、中国との軍事対立に進んで行く今のニッポンの状況を新大政翼賛と言っているのです。まちがっているでしょうか? その行きつく先は必然的に、沖縄を太平洋戦争に次いで再び犠牲にすることですが、それでいいのですか? 現に南西諸島で自衛隊の基地が強化されているのですが。
 こういう私の考え方をあなたはロシア寄りだと思うでしょうか?

 いま米国の覇権が次第に弱りつつあるときに、ロシアはBRICSだのG20、グローバルサウスといった非米あるいは反米の諸国のグループに入って、米国に代わる覇権を押し出すことに加担し、それを自分の支えにしています。狡猾と言ってもいいが、生き残りに必死なのです。

 米国に代わる覇権国は中国です。
 では中国は単純に米国に代わる軍事的覇権国なのでしょうか。
米国の覇権は、近代になって登場した西欧諸国の帝国主義の拡大版です。それらの特徴は、自国から遠く離れた国を軍事的経済的文化的に支配することです。そういう例は、ほかにはローマ帝国くらいしかなく、中華帝国は近隣とのいざこざしかやっていません。
 資本主義の最後のフロンティア、アフリカをはじめ世界中のあらゆる国で華僑・華人が多数、その国の社会に根付いて暮らしています。労務者や売春婦もいるのです。中国語でカラオケといえば性的サービスの店ですが、アフリカではカラオケが見られます。また、いまアフリカ諸国は、道路、光ファイバー回線を始め、近代化のためのインフラ建設が盛んですが、それをやっているのは現地に根付く中国企業とそれが雇う中国人労務者なのです。欧米の国がそんなことまでしていますか?
 このひとたちは、本国に情報と稼いだ金を送っていて、中国にとって不可欠な存在です。であれば、中国の覇権は、軍事的支配でなく、商業的支配でしょう。 

 今日本で自民党にたぶらかされたひとたちが、中国の脅威などと言っているのは見当違いなのです。沖縄ではなく北海道のリゾート地、あるいは東京や横浜などのマンションを誰が買っているかでも見た方がいいのです。中国脅威論を煽りながら不動産は買われるに任せるのは、まさしく売国土ですね。

 では、今後は米国に代わって平和的な覇権国が出てきて万々歳なのでしょうか・・・
 カメルーンにいる私の知人は、高卒で貧しい暮らしをしている平凡なひとですが、BRICSなどの話、あるサウディアラビアの人物が書いた欧米糾弾の記事などを読んで、「私はアフリカが一方的に支配収奪されたとは思わない。アフリカの指導層にも責任がある」と言っていました。いずこも同じ階級闘争です。
 まさに前門の虎後門の狼なのかもしれません。典型的なのはLGBTQがどういう処遇を受けるようになるかではないでしょうか。いまロシアが頼ろうとしているグローバルサウスには、イスラム教の国が多いのです。差別する気はありませんが、あれらの国は保守的でガンコ、自分らの預言者、最後の預言者たるモハメッドが言ったこと以上に素晴らしいことはないと信じているから、煙草は吸ってもいいし(私も吸いますがね・・すいません)、女性の地位はモハメッドの時代に改善されたから、もう改善の必要はないと信じています(もう10年以上前に、モハメッドの時代のイスラムの幹部の中には女性が多数いたと指摘する本がフランスで出て、反響を呼んだようですが)。
 将棋か野球かプロレスではないのだから、どっちが勝つか、どっちの味方か、という、単純に割切るような思考は慎みたいと私は思っています。
 で、さしあたり、ロシアを退去させるには、ウクライナとサシで停戦協議させ、ウクライナにとっては領土の一部を失うことになっても、平和的な妥協に至るほかないだろうと見るわけです。

【付記 ロシア国民に、米国を好きか嫌いかアンケートを取ると、好きと答える人が多数である。プーチンは苛烈な強権政治家であるが、ヒットラーになぞらえるべきでないことが、こんなところに窺えるのではないか。米国の文化的世界支配(映画、ジャズ、ロック、ポップス、ファッション、フェミニズム・・ただしファストフードはノーサンキューだ)を、私は歓迎する。創意のある個人が野放図にやりたいことを試せる風土も好感をもち、ニッポン人として切実に羨む。ロシア人が同じような気持で、それを隠さずに言ってくれるのを見ると、ニッポンってスゴい、なんて言ってるニッポン人より、はるかに健全だと思う】

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