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【 noteで学ぶ ビジネスモデル 】 " バーター "ってどんな仕組み?

= こんな人におすすめの記事です =

「 昇進はありがたいけど、育児、残業、部下の指導で、ビジネスの勉強時間がない!最近は商品も売れにくくて、ビジネスモデルを学びたいのに…。 」

これ、僕の欲求です(苦笑)。
でも、あるある、ですよね?

ですが、なかなかどこを調べたらいいか分からないし、これらの情報にたどり着けないことがしばしば。

…ということで、このnoteでは、隙間時間に学べる『 ビジネスモデルの基本のき 』を週に1つずつお届けしています。皆様のお仕事に、またチームメンバーの育成などにご活用ください。

なお、『 他にもこんなビジネスモデルがありますよ! 』というものがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。教えてくださった方に、1コメントにつき100円をnoteのサポート機能でプレゼント!


= 今週のビジネスモデル:バーター =

① ビジネスモデルの名前

バーターモデル(Barter Model)

② ビジネスモデルの解説

概要:
バーターモデルとは、製品やサービスを金銭ではなく、別の製品やサービスと直接交換するビジネスモデルです。このモデルは、特に資金が限られているが、価値のある商品やサービスを持っている企業や個人にとって有効です。たとえば、ある企業が広告枠を持っているが、現金が不足している場合、その広告枠を他社の製品やサービスと交換することで、直接的な資金の移動を避けながらも、ビジネスを推進することができます。

例題:
製薬会社が新薬の臨床試験を行う際に、医師や病院に無償で薬を提供し、その代わりに患者にその薬を試用してもらうという取引がバーターモデルの一例です。また、グーグル社は、音声認識技術の向上のために、無料の電話番号案内サービスを提供し、その代わりにユーザーの音声データを取得することで、自社の技術を改善しています。

収益化のポイント:
バーターモデルの収益化の鍵は、交換する製品やサービスが相互に等しい価値を持つことです。これにより、企業は金銭的な負担を軽減しつつ、必要なリソースを確保することができます。また、バーター取引を通じて、新たな顧客層にアプローチし、ブランド認知度を高めることも可能です。これにより、将来的な収益機会を創出することができます。

Who:
このビジネスモデルを活用するのは、資金が限られているが、他社にとって価値のあるリソースを持っている企業や個人です。

How:
取引には製品やサービスを直接交換する形で行われ、第三者が関与することはなく、双方が合意した価値で取引が成立します。

Why:
金銭的な制約を乗り越えるために、バーターモデルを活用することで、企業はリソースを確保し、成長の機会を広げることができます。

What:
交換するのは、製品、サービス、広告枠、技術データなど、双方にとって等価値のあるリソースです。

③ このビジネスモデルを使用している、代表的な会社と、活用例

  1. P&G(プロクター・アンド・ギャンブル):
    P&Gは、ラジオやテレビの番組スポンサーとして番組を提供し、自社製品の露出を高めるためにバーターモデルを活用しています。これにより、膨大な視聴者にアプローチし、主要製品の売上を促進しています。

  2. ペプシコ:
    ペプシコは、ソビエト連邦とのバーター取引で、自社のペプシコーラをソビエト市場に輸出し、代わりにソビエトのストリナチア・ウォッカをアメリカに輸入しました。この取引は、ペプシコの国際市場におけるブランド露出を大幅に向上させました。

  3. ルフトハンザ航空:
    ルフトハンザは、未使用の不動産をバーター取引で広告枠や燃料と交換し、コスト削減と収益向上を実現しました。この方法により、サブリースよりも高い利益を得ることができました。


④ このビジネスモデルが使用されている代表的な業界で、従来用いられていたビジネスモデルを解説

バーターモデルが広く使われている業界のひとつに、広告業界があります。従来の広告業界では、広告枠は金銭で取引されていました。しかし、金銭的な取引に制約がある場合、企業はバーターモデルを活用して、広告枠を製品やサービスと交換することが一般的になりました。これにより、企業は直接的な費用を削減しつつ、マーケティング活動を継続することが可能となりました。また、製薬業界でも、薬品を無償で提供し、その代わりに臨床データや市場調査データを取得する形でのバーター取引が広がっています。

⑤ 僕がこのビジネスモデルを活用するならば…

1: 知的財産バーターサービス

概要:
企業間で未使用の知的財産を交換し、双方の新製品開発を加速させるサービス。互いに補完する技術を持つ企業間での取引が可能。

2: アート作品と広告枠の交換プラットフォーム

概要:
アーティストが作品を企業に提供し、その代わりに広告枠を取得。企業は作品をブランディングに使用し、アーティストは宣伝効果を得る。

3: 出版物と研修サービスのバーター取引

概要:
出版社が研修コンテンツを提供する企業とバーター取引。企業は研修サービスを受ける代わりに、出版物の広告スペースやコンサルティングを提供。

4: カラーコンサルティングと製品開発のバーター

概要:
カラーコーディネーターと製品開発企業が協力し、カラーコンサルティングをバーター取引。企業は新製品のデザインに反映し、専門知識を得る。

5: 塗り絵本作家と製品サンプルの交換

概要:
塗り絵本作家が企業の商品を試用し、その使用体験を塗り絵本に反映。企業はサンプル提供を通じて市場調査データを取得。

6: 絵画と展示スペースのバーター

概要:
画家が企業の展示スペースを提供し、その代わりに企業は絵画をオフィスやイベントで使用。企業はブランディングを強化、画家は露出を増加。

7: 出版社とR&D部門のコラボレーション

概要:
出版社がR&D部門の研究成果を出版し、その代わりに技術の提供を受ける。知的財産管理士が取引をサポートし、双方の利益を最適化。

8: ファイナンシャルプランナーとのサービス交換

概要:
ファイナンシャルプランナーが企業の財務コンサルティングを提供し、代わりに企業のプロダクトやサービスを受け取る。財務改善と顧客層拡大を狙う。

9: マーケティング検定を活用した企業間取引

概要:
マーケティング専門家が企業のプロモーション戦略を支援し、その代わりに企業の製品やサービスを取得。企業はブランド力強化、専門家はリソース獲得。

10: QC検定を活かした品質保証バーター

概要:
QC検定の専門知識を活かし、製造業とバーター取引を行う。製品の品質チェックとコンサルティングを提供し、代わりに製品や技術を得る。


* 引用

ビジネスモデル2.0図鑑

ゼロからつくるビジネスモデル

ビジネスモデル・ナビゲーター


= あとがき =

noteをご覧いただきありがとうございます。

会社員の傍ら、上海で塗り絵本作家になりました、KENTA AOKIと申します。日本・中国を拠点に、個展をしたり、アジアやアフリカの子供たちと塗り絵イベントを行ったり、塗り絵本を出版したり、そういった作家活動を行っております。

作家活動を進める中で、美大卒でもない、若輩者の私は、“ アート ”に関して日々色々なことを学び、そのうえでアート作品を創るようにしております。というのも、“ 美大卒でもない ”というのが結構コンプレックスなんです。

ただ、そんなことを続けていく中で分かってきたのは、

「 アートを学ぶ方法って色々あって、美大の知識は勉強したらつけられるかも!? 」
「 アートって実は科学的かつ論理的で、むしろ理系向きかも!? 」
「 アートを届けるには、ビジネスの知識も必要なんだな 」

でした。

学べば学ぶほど、アーティストだけが“ アート ”を学ぶ・理解するのは非常にもったいないなと思ったのと同時に、もっともっと“ アート思考 ”を応用すると、おもしろいものやサービスが生まれるんじゃないかと思いました。

日々本を読み、実戦しながら、学んでいる僕がこれらを伝えていくことで、よりリアリティを持って、学びが共有できたら嬉しく思います。僕と同じ境遇にある方々に届き、共感頂けたら更に嬉しいです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

頂戴いたしましたサポートは、インドネシアやタイの子供たちに塗り絵本を送るための活動資金に活用させていただきたいと思っております。 何卒よろしくお願い申し上げます。