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2020年10月の記事一覧

“赤べこ”をインドへ届け、共に疾病退散の役に立てたい。(#7)

“赤べこ”をインドへ届け、共に疾病退散の役に立てたい。(#7)

新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受けて、日本ではアマビエという得体の知れぬものがSNSに端を発し、賑わったのは記憶に新しい。
尾鰭があるので一瞬“あまえび?”と読み違えた人もいるのではないだろうか。
斯く言う私もその一人だが、あんな姿なら“甘えび”でもきっと妖怪に違いない。
そう、アマビエは妖怪なのである。

そしてアマビエ同様、“疾病退散”の意味を持つのが赤べこである。
赤べこは牛である。“

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ブランディングについて“葵の御紋”から考えてみた。(#14)

ブランディングについて“葵の御紋”から考えてみた。(#14)

首相官邸に豊臣家の家紋が、という疑問2020年4月日本において新型コロナウイルス感染拡大を受けて緊急事態宣言が発出されました。宣言の解除まで約一か月弱の間、幾度となく様々な場所で会見が行われたのは記憶に新しいです。慣例的に会見は通常総理大臣官邸(通称、首相官邸)で行われます。日本以外ではアメリカならホワイトハウス、ロシアならクレムリン、韓国なら青瓦台に相当する場所です。
なお、アメリカ(写真左上)

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地球に“最果て”がなかったように、出入口もいつだって通過点。(#12)

地球に“最果て”がなかったように、出入口もいつだって通過点。(#12)

『けものみち』という小説を御存じだろうか。松本清張原作でこれまで何度もドラマ化、映画化されてきた作品だ。料亭の女中だった主人公の成沢民子が小滝という男に政財界の黒幕・鬼頭洪太の愛人になるように誘われる、というのが物語の始まりだ。民子には脊髄損傷の亭主がいたが、彼にとって彼女は執着の対象、暴力的のはけ口でしかなかった。ある日、小滝は民子いう。「あなたにとって必要なのは入口ではなく、出口ではありません

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