とある図書館職員の日常

とある大学で図書館職員をしてます。

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最近の記事

『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』を見てきた

マラドーナのことは色々と知っていたつもりでしたが、この映画を見て新たな発見や知ったことがたくさんありました。 映画の中でも「ディエゴ」と「マラドーナ」という2つの人格が存在している、ということは何度も語られて、映画全体を通してその2つの顔に迫っていく構成です。 自分の中でのマラドーナのイメージは、「神の手ゴール」「5人抜きのドリブル」「アルゼンチンの英雄」「史上最高のサッカー選手」など華々しいキャリアを歩んできたというものでした。 もちろん、薬物問題などがあったのは知っ

    • 2020年買ってよかったものベスト3

      既に年が明けて2021年になってしまいましたが、2020年に買ってよかったものベスト3を書いてみようと思います。 これ系の記事はいろんなところで見かけると思うんですが、大事なのはそれを買ったことで生活がどう変わったか、ということだと思うので、それを意識しながら紹介します。 1. Apple Watch(3月に購入)周りにApple Watchやその他のスマートウォッチをつけてる人が多くて、欲しいなーと漠然と思っていたところで、Apple Watch 3が安く買えそうだった

      • 図書館職員の専門性について考える

        先日学生に図書館の使い方に関する講習会をしていたとき、ある教員が学生に向けて、 「図書館職員のみなさんはただの事務職員ではなくて、情報を探すプロフェッショナルですから、ぜひ積極的に質問して下さいね」 と仰っており、図書館職員の専門性について改めて考えてみました。 1. 図書館職員の専門性とは何か図書館にも色々な仕事があるというのは以前の記事で述べたとおりなんですが、その中でもレファレンスというのは専門性の大きな中核を担っていると思います。 私が働いてるのは大学図書館な

        • 『はりぼて』を見てきた

          久々に早起きして、朝一上映の映画を見てきました。 富山市議会の政治資金不正を追求した報道機関の目線で、問題の発覚から現在に到るまでを記録したドキュメンタリーという感じです。 富山市議会の問題は「そういえば新聞で見たような…」という程度だったので改めて調べてみました。 政務活動費の情報公開から不正な支出を見抜き、それを追求するというのは本当に大変だと、かつて行政にいた人間してよく分かります。それを地道に続け、取材をして裏を取り、不正を明らかにする、という報道機関としてお手

        『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』を見てきた

          『日本の戦後を知るための12人』を読んでみた

          映画の感想はこれまでいくつか書いていたんですが、本を読んだ感想もたまには書いてみようと思います。 今回の本は、こちらです。 タイトルの通り、戦後を象徴する12人を池上彰さんの解説で辿っていく、という内容です。 その中でも特に印象深かった人を3人を自分の感想と共に紹介します。 1. 田中角栄誰もが知る昭和の政治家ですね。最近では安倍首相が最長在任記録を更新して長期政権を続けていましたので、平成の政治家と言えば安倍晋三、と後世の人は言っているのかもしれません。 田中角栄と

          『日本の戦後を知るための12人』を読んでみた

          『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を見てきた

          久々に街に出て映画を見てきました。先日朝日新聞で紹介されていた「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」という映画で、第二次世界大戦前のソ連の国内事情を描いた作品です。 当時の共産主義国家は貧富の格差が激しかった、という話はよく聞きますが、この映画ではモスクワの豪華な暮らしとそれを支える隣国の貧しい暮らしが対比して描かれています。 ネタバレになるのであんまり詳しい内容は書けませんが、当時のソ連の情報統制の凄さとそれを破ろうとするジャーナリストの戦いが話の中心で、これは何も昔の話

          『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を見てきた

          私が公務員を辞めた理由

          前回の記事では、公務員として何をしていたかを書きましたので、今回は公務員を辞めた理由、3年間働いて感じた良かったこと・悪かったことを書いてみようと思います。 なぜ公務員を辞めたのか一つは、「県庁でやっていた仕事よりも次の仕事(図書館)の方が楽しそうだったから」というのが理由です。元々図書館でアルバイトをしていて、なんとなく仕事内容は分かっていたというのもありますし、自分には図書館の方が向いていると思いました。 もう一つは、ある程度公務員としての先が見えてしまったということ

          私が公務員を辞めた理由

          理系出身の私がなんで公務員として就職したのか

          他の記事でも書いてますが、私は新卒で公務員(それなりに大きい規模の県庁)に就職して、3年で退職して大学図書館に転職しました。 なんで県庁に就職したのか、県庁で何をしていたのか、について書いていきたいと思います。 1. なんで公務員になったのか大学自体の専門は応用化学でした。化合物を合成したり、分析方法を開発したりしてました。研究職で就職しなかった理由としては、周りに研究が好きな人・優秀な人が多すぎたからです。 自分自身、研究は楽しかったですが、素晴らしい成果が出ているわ

          理系出身の私がなんで公務員として就職したのか

          【影響を受けた人】アルバイト時代の上司Nさん

          前の記事にも書いたように、私は学生時代大学図書館でアルバイトをしていて、その後公務員に就職、3年働いてまた図書館に戻ってきたという経歴です。 正直アルバイトとして働くまで図書館とは縁はなかったし、図書館に就職するなど夢にも思ってなかったんですが、現在図書館で働いてるのはNさんのおかげというか、Nさんと一緒に働きたいから図書館に戻ってきた、というのが実情です。 目標とする人でもあるので、そんなNさんのどんなところに惹かれたのか書いてみようと思います。 1. 既存の枠にとら

          【影響を受けた人】アルバイト時代の上司Nさん

          図書館職員って何してるの?

          私は元々図書館でアルバイトをしていて、その後公務員になり、転職して図書館職員になったという変わった職歴の持ち主です。 よく周りの人から聞かれるのが 「図書館職員って何しているの?」 という質問です。実際、自分も図書館に就職するまではどんな仕事があるのかよく分かってなかったので、私が所属する図書館(大学図書館)にどんな仕事があるのか紹介してみたいと思います。 1. サービス系これが一番イメージがつきやすい図書館職員の仕事だと思います。カウンターで本の貸出をしたり、本を書架に

          図書館職員って何してるの?

          Apple Watchを3ヶ月使ってみた

          前から気になってはいたものの、そもそも時計をつける週間がなかったのでスルーしていたApple Watchを買ってみて3ヶ月ぐらい経ったので感想を書いてみようと思います。 購入したのは、Apple Watch Series 3 スペースグレイ38mmです。そもそもなんで買うのを決意したかというと、 ・周りのApple Watchつけてる人が「めっちゃ便利だよー」と口を揃えて言ってた ・Series 3なら税込み2万ちょいだからお試しでも手が出そうだった ・Apple製品をた

          Apple Watchを3ヶ月使ってみた

          【影響を受けた人】先輩のSさん

          前職で公務員をしていて、出先機関に勤務してた頃の話です。そのときの本庁担当者だったのがSさん。年齢は私のおよそ10上。初めて社会人となり、右も左も分からない私にSさんは業務上のこと、人との対応の仕方など様々なことを教えてくれました。 特に印象に残っている出来事を3つ挙げようと思います。 1. 人に頼るということ 法律の解釈で疑問が発生した時のこと。どうすればいいか分からなかった私は本庁担当者のSさんに電話をかけ、疑問点をぶつけました。 本庁の中でも詳しいと有名だったS

          【影響を受けた人】先輩のSさん

          「地方に移住しよう」は正しいのか

          「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見てきた、という記事を昨日書いたんですが、映画を見る待ち時間にTwitterを見てたら、地方移住に関する連続ツイートをたまたま見つけました。 詳細はこちらのサイトにまとめられているので、これをみてください。 要約すると、 ・通信環境とかがあるからといって、都会の人が田舎に移り住むのは大変 ・田舎のコミュニティに入るのは難しい ・田舎に移り住むのは自由だけど、奨励すべき話ではない ということなんですが、自分自身、人口1.5万人ぐらいの

          「地方に移住しよう」は正しいのか

          「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見てきた

          久々の外出で、「なぜ君は総理大臣になれないのか」という映画を見てきました。ネタバレに気をつけつつ、感想を書いてみたいと思います。 見にきてた年齢層は中年〜年配の男性が7割ぐらいで、残りは女性や若者だったイメージ。 選挙の大変さ/難しさ この映画は、その名の通り、小川淳也衆議院議員の初出馬の2003年衆議院選から今までの物語に焦点を当てています。 2005年の衆議院選で初当選して以降、現在まで当選5回。しかし選挙区の香川1区には自民党の平井卓也氏がおり、2009年の政権

          「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見てきた