『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』を見てきた

久々に街に出て映画を見てきました。先日朝日新聞で紹介されていた「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」という映画で、第二次世界大戦前のソ連の国内事情を描いた作品です。

当時の共産主義国家は貧富の格差が激しかった、という話はよく聞きますが、この映画ではモスクワの豪華な暮らしとそれを支える隣国の貧しい暮らしが対比して描かれています。

ネタバレになるのであんまり詳しい内容は書けませんが、当時のソ連の情報統制の凄さとそれを破ろうとするジャーナリストの戦いが話の中心で、これは何も昔の話ではなくて、今も場所によっては起っている話なんだよなーと思いながら見ていました。

話の途中で主人公のジャーナリストがソ連から隣国のとある国に向かって、そこで起っている飢饉に出くわす場面があります。人々が食糧がなくて苦しんでいるのにも関わらず、大量にどこかに運ばれていく穀物。

「これはどこへ運んでいるのか?」
「モスクワだよ」


この会話をした直後、ジャーナリストはスパイだと密告され、当局から急いで逃げることになります。こうやって自警団のように衆人が相互監視をする、という状況は今も起きているのではないでしょうか。そして言いたいことが言えない、という状況は非常に苦しいことは容易に想像がつきます。

その後、お腹を空かせたジャーナリストはある民家で出してもらった肉を食べることになります。
この肉はどこから調達したの?」という質問には驚きの答えが…

その後、ジャーナリストと無実の英国人6人が人質として捕らえられ、ソ連に戻ったジャーナリストは、人質を開放する代わりに、隣国で見た飢饉などなかったことにするように当局に迫られます。

その後、ジャーナリストがどういう行動をとったかはぜひ映画を見てみてください。

当時の共産主義体制やスターリンについてまだ勉強不足なので、ロシア専門家の友人に詳しく背景などを聞いてみようと思いました。

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