「地方に移住しよう」は正しいのか

「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見てきた、という記事を昨日書いたんですが、映画を見る待ち時間にTwitterを見てたら、地方移住に関する連続ツイートをたまたま見つけました。

詳細はこちらのサイトにまとめられているので、これをみてください。

要約すると、

・通信環境とかがあるからといって、都会の人が田舎に移り住むのは大変
・田舎のコミュニティに入るのは難しい
・田舎に移り住むのは自由だけど、奨励すべき話ではない

ということなんですが、自分自身、人口1.5万人ぐらいの田舎から人口150万ぐらいの都市に大学進学と共に移り住んだ(今も住んでる)ので、ふむふむとう頷ける部分も多いわけです。

そこで、自分が感じた田舎と都会の違いをまとめてみました。

コミュニティの強固さ

まぁこれも自分の経験ということになってしまうので、話半分で読んでもらうといいと思うんですが、田舎のコミュニティが強固というのは本当なんですよね。

都市に移り住むと、隣人が誰か分からないという現象が普通に起こるわけなんですが、自分が住んでた田舎だと、隣保班(りんぽはん)というものが今でも健在で、回覧板を持って行ったり、町内会費を集めたりするので、必然的に顔は覚えるし、交流も多いので「誰が結婚した/就職した/病気になったらしい」という噂も広がります。

実家に帰ったときに地元の美容室で髪を切るんですが、そこで一通り知り合いの近況は入ってくる程度には情報は筒抜けです。

コミュニティの特徴や役割を考えると、これはいい面でもあるんですが一方で、周りの目を過剰に気にしてしまったり、均質性が高まったりするという悪い面もあります。

文化資本へのアクセス


文化資本と書いてしまうと大げさですが、要は本屋だったり、イベントだったり、映画のような娯楽があんまりない、ということです。

これは地域差もあるんだと思いますが、少なくとも僕が住んでいた街には本屋はなければ映画館もなく、人が集まれる喫茶店もありませんでした。小さな図書館はありましたが、本の閲覧のみで、いわゆる勉強できるような自習室はありませんでした。

都市に出てきて驚いたのは、

・スターバックスがたくさんある!
・本屋でかい!
・電車が10分間隔で来る!
・講演会とかライブとかのイベントにすぐ行ける!
・(最近だと)Uber Eatsが頼める!


といったような、都市出身の人からは「なんでそんなことに驚いてるの?」と言われるようなことの数々でした。

田舎に戻れるのか?


今のところ、実家に戻る予定はないんですが、仮に戻ることになったとして、田舎で暮らしていけるのか?と考えると…んーどうだろう、という感じです。

現実問題、実家に戻っても仕事がないというのもありますし、仮にネット環境でできる仕事であったとしても、近所付き合いが煩わしくなってしまうかも…とも思います。たまに実家に帰って近所の人がふらりと現れたりすると、「こういう感じもいいなー」と思う一方で、それがずっと続くと快適かはまた別問題だと思うんですよね。

うちの両親も地区の世話役みたいなのをしてたときはすごく大変そうで、都会ではないそういうしがらみ的なものは、慣れていないと難しいような気がします。

ただうちの両親もいつまで元気か分からないですし、実家をどうするか問題などもあるので、ぼちぼち考えていかないといけない問題だとは思ってます。


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