【影響を受けた人】アルバイト時代の上司Nさん

前の記事にも書いたように、私は学生時代大学図書館でアルバイトをしていて、その後公務員に就職、3年働いてまた図書館に戻ってきたという経歴です。

正直アルバイトとして働くまで図書館とは縁はなかったし、図書館に就職するなど夢にも思ってなかったんですが、現在図書館で働いてるのはNさんのおかげというか、Nさんと一緒に働きたいから図書館に戻ってきた、というのが実情です。

目標とする人でもあるので、そんなNさんのどんなところに惹かれたのか書いてみようと思います。

1. 既存の枠にとらわれない

大学図書館職員は厳密には公務員ではないんですが、以前は公務員だったこともあり、やはりルールに厳格な人が多いです。「ルールだから仕方ない」「決まったことだからもう変えられない」など。まぁそれはそうなんですが、それってかつて日本が経験してきた失敗の本質と同じでは?と思うことも多々あります(口には出しませんが)。

そんな中、私が「これがやりたいです。」と何も考えずに言ったことをNさんは可能な限り実現させようとしてくれました。

実際に職員として就職した今だからこそ分かるんですが、おそらく偉い人たちにかなり説明/説得などをしてくれていたんだと思います。そんな素振りは一切見せず、「あ、できることになったよー」と軽い感じで言ってくれていたので、学生だった自分は何も考えることなくやりたいことをやることができました。

2. とにかく褒めるのがうまい

褒めるって難しいんですよね。その場で「すごいねー」とか「さすが」と言うのは簡単なんですが、心がこもっていないと逆効果だったりします。

Nさんの場合、本当に些細なことでも常に褒めてくれて、学生のモチベーションを引き出すのがすごく上手だったと思います。私自身も褒められると調子に乗るので「やります」という感じで、次々と仕事を引き受けていました。

この仕事の振り方も絶妙で、個々人のキャパを見極めつつ、無理をしない範囲で仕事を振るのが上手なんです。特にこの業界にいると、「他の部署の仕事はしない」「これをやらせると負担が不平等になるのではないか」というやり方の人が多いんですが、Nさんの場合、きちんとその人ができる仕事を適切な量だけ割り振ってくれていたので、達成感も味わうことができました。

これは言うは易く行うは難しです。

3. 話をすごく聞いてくれる

アルバイトをしていたのは大学院生のときだったんですが、研究室で教授に嫌味を言われたり、怒られることもしばしばあり、そんなときは図書館に言って、Nさんに話を聞いてもらっていました

そのとき、ただでさえ忙しい役職だったにも関わらず、「そうかそうか、それはつらいねー」「うんうん、それはよくない」など適当に相槌を打ちながら話を聞いてくれるので、時には夜の9時ぐらいまで話を聞いてもらっていたこともありました。

今となっては、大概迷惑をかけたなーと思うんですが、それでかなり救われていた面があるので、自分が学生と接するときは、この経験をもとにNさんのように接しようと思って仕事をしています。

公務員時代の3年間は大変な部署で働いていて死にそうになっていたこともあったんですが、卒業のときにNさんからもらったメールで「あなたならどこへ行っても大丈夫、だから頑張って。」と書いてあって、それを心の支えにして過酷な仕事を乗り切っていました。そんな心遣いもできる素晴らしい上司に出会えたことが、図書館でアルバイトをした最大の収穫だったと思います。

まとめ

実は大学院を出て就職する際に、今働いている図書館も候補の一つで、内定ももらっていてNさんにも結構相談したんですが、「図書館より公務員の方がいいよー」と言ってくれて、それがきっかけで公務員に就職した、とう経緯があります。

結局図書館に戻ってきて、今は別の係ですが、同じフロアにいるのでたまに話に行ったりしています。転職してみて思うのは、少なくとも僕にとっては何をするかよりも誰と働くかの方が遥かに大事ということです。

いつまで図書館で働いているかは分かりませんが、少なくともこれまでNさんから頂いた御恩を何かしらの形で返すまでは、今の仕事を続けようと思っています。

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