『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』を見てきた
マラドーナのことは色々と知っていたつもりでしたが、この映画を見て新たな発見や知ったことがたくさんありました。
映画の中でも「ディエゴ」と「マラドーナ」という2つの人格が存在している、ということは何度も語られて、映画全体を通してその2つの顔に迫っていく構成です。
自分の中でのマラドーナのイメージは、「神の手ゴール」「5人抜きのドリブル」「アルゼンチンの英雄」「史上最高のサッカー選手」など華々しいキャリアを歩んできたというものでした。
もちろん、薬物問題などがあったのは知っていましたが、実際にどんな問題があって、どう対応してきたのか、ということまでは今回の映画で初めて知りました。
この映画が公開される少し前、2020年11月15日にマラドーナはこの世を去っています。史上最高のサッカー選手であることには間違いないのですが、それ以外の側面でも、ディエゴ・マラドーナという人がどんな人生を送ってきたのか知るよい映画だと感じました。
特に、マラドーナがナポリに移籍してチームをリーグ優勝に導いて神格化されていく過程や、94年のイタリアW杯の準決勝でのPK戦で開催国イタリアに勝利した後の人生の変化など、これまで知らなかったこともたくさんありました。
ポストマラドーナとして名前が挙げられるメッシやクリスティアーノロナウドは、サッカーのスキルという面ではマラドーナに匹敵するのかもしれないですが、人生の波乱万丈さ・カリスマ性という意味では、マラドーナに匹敵する選手はもう出てこないのではないかと感じました。
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