あご

自己満note。学校にいます。

あご

自己満note。学校にいます。

最近の記事

精神疾患について

これはFacebookに載せた2020年の投稿です。 精神疾患、障害者への理解が広まればいいなと思いnoteに残します。 久々に投稿します。 見てくれる人どれくらいいるかな... 今回は私の病気について話します。 長いのでめんどくさい人はここまで〜のところから読んでくれると嬉しいです。 投稿するべきものか迷ったけれど、いろんな人に病気について理解が得られればいいなと思って書きます。 わたしは2018年の冬頃から、統合失調症という病気になりました。精神疾患と診断されたのは冬で

    • 私の病気について

      お久しぶりです。読んでくれる人がいるかは分からないけどつらつらと書いてみます。 私は21歳のときに統合失調症という精神疾患の診断を受けました。 知らない人の車壊したり、立ち入り禁止の東京ビッグサイトのところでボタン押したりして水流したり、コテージに火をつけたり、いろいろやらかしました。(前科はなんとかないです) 当時は本当にはちゃめちゃで、悪く言えば頭が狂ったような人間で、インスタに訳の分からないギター弾き語り動画をたくさん載せました。 見た人は黒歴史なので忘れてくださ

      • 拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑭

        2.拒絶の果たす役割  関係を変化させながら保つために必要である受容の必要について主に述べてきたが、では拒絶はどのようにとらえることができるのだろうか。 人間関係は切り離せないものである一方、切り離して考えなければ生きることはできないが、この「切り離す」という言葉は「拒絶」と置き換えることができると考える。  人は何かを拒絶しないで生きることは不可能である。 拒絶が許されない世の中では、全ての人やものに対し嫌悪感を持ってはいけず、言われたことは何でも受け入れなければなら

        • 拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑬

          第4節 関係における役割から考える死  今まで人間が産まれて一番に信頼関係を築く対象である家族について主に触れてきたが、私たちは家族以外においても、さまざまな場面によって人に対して拒絶や受容をする。 このようなことが起きる背景にはどういった要因があるのだろうか。 また、なぜ拒絶や受容は生きるために必要であるのだろうか。 そしてそれはどのように死と関わるのだろうか。 ここでは、より広い視点から拒絶と受容についての考察を通して死について深く考えていく。 1.人との関係

        精神疾患について

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑫

          2.グレゴールが死んだ後の家族の関係性 カフカの「変身」では、グレゴールが死んだあと、家族は外に買い物に行く場面で締めくくられる。 家以外の描写が出てくるのはここが初めてである。 家族はそれまで姿を見ることを避け続けたグレゴールを初めて見ることをした。 母であるザムザ夫人は彼の死を自分の目で確かめた。 父であるザムザ氏は「これでやっと神様に感謝できる」と十字を切った。 妹のグレーテは彼がやせ細っていたことに気付いて自分が差し出した食べ物を受け入れてくれなかったことを

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑫

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑪

          1.グレゴールから考える死 「「あいつはいなくならなければならないのよ」と、妹は叫んだ。「それがただ一つの手段よ。あいつがグレゴールだなんていう考えから離れようとしさえすればいいんだわ。」」  グレゴールの妹はバイオリンを下宿人の前で披露することになり、懸命に弾いていたが、下宿人側は演奏に飽きて苛々していた。 そして両親はそれを見て焦燥感を抱いていた。 グレゴールは妹のバイオリンの音色に感動し、極限状態であった妹を助けたい一心で周囲の前に姿を現した。 彼は家族の中でも

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑪

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑩

          4.「変身」における家族関係と食の関わり ここまでの経緯から、彼は、自分の家族を信じることができなかったのではないだろうかと考える。 家族がいることによって自分はこの世にいる意味がある、家族は自分の一部であると感じていたグレゴールにとって、家族のことを信じられないということは自分のことも信じられないということであり、これまで述べたような食の拒絶に及んだのではないか。 グレゴールが虫になったことがきっかけにより、ザムザ一家は誰しも余裕がなくなり、やり場のない苛立ちを周囲にぶ

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑩

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑨

          3.母の拒絶と「死」 「奇妙なことにグレゴールには、食事中のさまざまな物音の中から。いつもくりかえし歯の噛む音が耳につくのだったが、まるでそのことで、食べるには歯が必要であり、歯のない顎なんてどんなに立派でも何にもならない、ということを見せつけられているかのようだった。「僕にだって食欲はあるさ」と、グレゴールは不安でいっぱいになって、独りごちた。「でも、こんなものは食べたくないね、どんなにこの間借りの紳士たちが食べようと、ぼくは食べずにくたばっていくんだ!」」 グレゴールの

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑨

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑧

          2.父の拒絶と「死」 「グレゴールは今でもはもう、ほとんど何ひとつ食べなくなっていた。用意された食事のそばをたまたま通り過ぎるときに、いたずら半分に一口つまんでみるのが関の山で、それもそこで何時間も口にふくんでいて、たいていはまた後で吐き出してしまう。最初は彼も、こんなに食べる気になれないのは、自室の現状に対する深い悲しみのせいだろうと考えたけれども、部屋の変わりようには、あっという間に馴染んでいた。」 物語の中盤で、グレゴールは妹の「自由に部屋をはい回れるように」という提

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑧

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑦

          1.社会の拒絶と「死」 「他のどの食べ物よりもまっさきに強く惹きつけられたチーズに、はやくも彼はガツガツとむしゃぶりついた。たちまちのうちに彼はチーズを、野菜を、ソースを、目には満足の涙さえ浮かべて平らげた。ところが新鮮な食べ物の方はさっぱり気に入らず、そのにおいからして我慢できずに、食欲をそそられる食べ物の方を少しずらして遠ざけたいくらいだった。」 これは、グレゴールが虫に変身してそれまで真面目に取り組んでいた仕事を休まざるを得なくなり、会社の人から見放された後の場面であ

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑦

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑥

          第2節 カフカの「変身」から考える食の拒絶と死  私たちは食べることを当たり前のこととして普段生活しているが、時折、食欲がなくなり、食べ物を体が受け付けなくなる場合があるとこれまでに述べた。 グロテスクなものを観たとき、眠いとき、下品とされる言動を聞くもしくは見たとき、嫌なことがあって落ち込んでいるときなどが挙げられる。 これは先ほど述べたように食べるということは生命を取り込むことであるという件と大きく関連があるのではないかと考える。 しかしどうしてそれが食の拒絶につ

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑥

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑤

          3.食べ物を拒むこと   人は食べることが生きるために必要だと理解していながらも、時に食べ物に対し嫌悪感を示し遠ざけようとすることがある。 私たちは食べるということに関しては理解をしているつもりでも、その反対の「食べない」ということについてはあまり考えない傾向にある。 よって、食という行為は、最も身近な行為の1つでありながら、知らないことも多いものであるといえるだろう。 そういったことを考えた際、食という当たり前のものが、当たり前ではなくなるのではないだろうか。 現代

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~⑤

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~④

          2.食べものを受け入れること  食の拒絶について考える前に、現代社会における一般的な食の見解について考える。 これは、食の受容について述べることだと言い換えられる。 私たちは、毎日何かしらのものを食べて生活をしている。生きるために食べることが必要だということを、大人はもちろんのこと、ある程度の発達段階になった子どもも知っている。 現代で一般的に言われている食の果たす役割については、健康面、対人面、娯楽の面が大まかにあると考える。その3つについてここでは述べていく。 ま

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~④

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~③

          1.人があるものを拒絶する場面  人があるものを拒絶する際、その理由として、「ただ何となく」というものに加え、自分とは異質なものであるため受け入れられない、と考える人が多いのではないだろうか。 この際、他人やものを自分とは切り離して物事をみているといえる。 しかし、果たして他者と自分は違うものとして切り離すことはできるのだろうか。 私たちは他者と関わる経験を通して自分の考えを形成し、それに基づき発言や行動をする。 そして他者との比較を通して自分とはどういうものか理解を

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~③

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~②

          第1節 拒絶するということ 死というものは誰しもが起こるものだと知っていながら、人間はそれについてあまり深く知ろうとはせず、遠ざけようとする傾向にある。 これは、死は誰も生きているうちに知ることができないため、得体のしれない恐ろしいもの、という認識があるからではないだろうか。よって人は時に死を避けたり隠したりする。 人の死体を日常生活で見ることはない、グロテスクなものや怪奇現象は恐怖の対象として遠ざけられる、といったことが例として挙げられる。 これは、人々は死を拒絶

          拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~②

          (死について)拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~

          はじめに  私たちは普段、ニュースや新聞記事を見て、「誰彼が死んだ」「あの人が殺された」というように、死を意識して生活を送っている。 「死ぬ」という言葉を口に出して使うことも珍しくなく、私たちにとって死は身近なものとなっている。 しかし、私たちは「自分が死ぬとはどういうことか」と問われたら、うまく答えることができるだろうか。少なくとも私はできない。 死ぬとはどういうことかを知る手段には、他者の死や動物の死を聞くことや体験するというものがある。 しかし、自分自身が死に直面したら

          (死について)拒絶~「保つ」ための受容と拒絶~