よしのえみ

◉大地に根付く力強さと天に伸びるしなやかさを心と身体に◉をコンセプトにヨガスタジオを運…

よしのえみ

◉大地に根付く力強さと天に伸びるしなやかさを心と身体に◉をコンセプトにヨガスタジオを運営しています。 アーユルヴェーダやヨガを全力で実践していない人や、全く興味のない人にも、楽に暮らせるちょっとしたヒントを呟いていきます。 purushayoga.net/

最近の記事

アーユルヴェーダとヨガの学び

理解しないが納得する ………… 長らく考えているうちに、よく理解はしていないのだが、それでいいのだと結論を納得してしまうこともある。 ………… どこかインチキがある。そう思いつつ、数年考えていたら、いつの間にか、それでいいという気がしてきた。 ………… そう言っている本人はそう思っているに違いないと思うのは、ごく素直な解釈である。 ………… 養老孟司【ヒトの壁】より この言葉で悶々とする日に終止符が打たれました。 アーユルヴェーダやヨガの学びの中で、幾度となく思っていること

    • アーユルヴェーダと健康の条件

      健康の条件 アーユルヴェーダには健康の定義が5つあります。 健康というと何を思い浮かべるでしょうか…病のない疲れない体、心の健やかさ、元気、覇気がある、食欲がある、などなど人それぞれのイメージや考えがあると思います。 アーユルヴェーダでは ①ドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)のバランスがとれている ②アグニ(消化の火)が正常(食欲が正常) ③マラ(老廃物)の生成、排泄のバランスがとれている ④組織(ダートゥ)の生成が正常 ⑤意志(心)、五感、真我が至福に満ちている

      • アーユルヴェーダと精神(オリジナリティ)

        オリジナリティ オリジナリティとはなにか。『私』にしかできないことです。学問の世界でいえば、それは『私』にしか考えられないこと、ということになるかもしれません。…………結論は、そんなにオリジナリティを求めても仕方ない。むしろ世間と折り合うことを知る。世間並みを身につける。…………実際には『本当の自分』なんて探す必要はありません。『本当の自分』がどこかへ行ってしまっているとして、じゃあ、それを探している自分は誰なんだよ、という話。 …養老孟司【自分】の壁…より 壁シリーズ好き

        • アーユルヴェーダと精神(背景)

          背景 日頃、何気なくやっていること、何気なく食べているもの… 何気なくやっているヨガのポーズ… ひとつのポーズの背景には、膨大な量の意味と効能があります。それはポーズだけではなく、全てにおいて当てはまるもの。 ヨガを行ううえで、ケガのリスクを減らし、ポーズの持つ最大の効能を得られるように背景にも意識を向ける。 人は忘れるいきものです… 大切なことも、忘れてしまいます。 だからこそ、元々忘れっぽい私には、何かにつけて思い出す作業が大切だと最近特に感じます。 ですが

        アーユルヴェーダとヨガの学び

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          アーユルヴェーダと精神(献身)

          献身とは… 身を捧げること、自分の利益をかえりみず尽くすこと、自己犠牲、など示されています。 いつも文字通りの解釈は何となくしっくりこない感じがして… 随分前になりますが、ヨガやアーユルヴェーダを始めたばかりの時、私は先生によく質問をしていました。 無知のかたまりでしたので、分からないことだらけ、知りたくて仕方がありませんでした。 今思うと『お前はどちてぼーやか!』と自分を制したい… 恥ずかしくなります… でもそのお陰で、今もその時に先生から頂いた沢山の数えきれないヒ

          アーユルヴェーダと精神(献身)

          アーユルヴェーダと体質(アルマとアーサナ)

          マルマとアーサナ アーサナヨガ(ポーズを行うヨガ)の主目的の1つとして、さまざまなマルマの領域をプラーナ(身体エネルギー)が正確に滞りなく流れるようにすることがあります。 関節に位置するマルマがたくさんあるので、アーサナを行うことによりマルマを刺激し活性化することに役立ちます。 その為の効果的なアーサナヨガの為には、強張りや緊張のあるマルマの領域の循環を良くするように、マルマ周辺の筋肉と関節に適切な動きや運動が必要になります。 アーサナの持つ効果や効能についての詳細は

          アーユルヴェーダと体質(アルマとアーサナ)

          アーユルヴェーダと体質(3種類のエネルギーと呼吸)

          3種類のエネルギーと呼吸 ①7つのチャクラ ②14のナーディ ③107のマルマ ヨガに興味のある方はチャクラやナーディなど、一度は耳にした事がある言葉なのではないでしょうか… チャクラは精妙な体のエネルギーの中心で背骨に沿った位置にあります。 ナーディはチャクラからさまざまなポイントに走る導官で人の生理的システムを活性化します。 物質的な神経経路ではありませんが、認知出来るエネルギーの流れです。 マルマは、チャクラとナーディから生じるエネルギーが物質的なレベルに変換され

          アーユルヴェーダと体質(3種類のエネルギーと呼吸)

          アーユルヴェーダと体質(あしのアルマ)

          あしのマルマ 脚と足のマルマは、手と腕のマルマと数や位置が全く同じです。 大地からのエネルギーは主に足を介して受け取るので、脚にはその受容にとって重要なマルマや運動を司るヴァータの働き、歩いたり走ったりしてエネルギーの循環や放出させるマルマがあります。 また、重力と結びつけ排泄や生殖の作用を司るマルマも足に集中しています。 陰と陽の働きがあり、右脚は陽(太陽)を司り熱量を上げ、血行を促し、消化を高める効果があります。アグニとピッタの機能を高めて体の活動を刺激します。

          アーユルヴェーダと体質(あしのアルマ)

          アーユルヴェーダと体質⑦

          マルマについて マルマとはアーユルヴェーダでいう体のエネルギーポイントで、鍼灸療法のツボににています。 このエネルギーポイントは体と意識を強く結びつけている結合点! マルマに微弱な刺激を与え、意識と体の交流を活発にさせ生体バランスを調整することが出来ます。 代表的なものが、油を額に垂らす【シロダーラ】!広く解釈するのであれば全身のオイルマッサージである【アビヤンガ】も含まれると思います。 気軽に行える3点マッサージもしかり… オイルを使用するものは、施術後一時的に体

          アーユルヴェーダと体質⑦

          アーユルヴェーダと体質⑥

          トリ・ドーシャ 体質についてのドーシャの他に、生理機能としてのドーシャについて! 3種類の生理機能、ヴァータ・ピッタ・カパの働きが人間の身体の軸として考えられます。 ヴァータ【動き】空・風 ピッタ【燃焼】火・水 カパ【結合】土・水 この3つの働きが生まれてから死まで、身体の中で連続的な生化学反応が繰り返されます。 1つのドーシャが単独で働いているわけではなく、ヴァータが『動き』を起こす背後にはピッタの『変化』させる働きとカパの『結合』させる働きが存在しています。

          アーユルヴェーダと体質⑥

          アーユルヴェーダと体質⑤

          トリグナ【3つの心の性質】 トリとは3 グナとは属性 サットヴァ=純質・叡質 ラジャス=動質・激質 タマス=暗質・惰質 トリグナはサットヴァを高めるためにラジャスとタマスをバランスさせることが大切であり、サットヴァだけで成り立つものではありません。 例えば、タマスの働きにより眠くなり、熟睡しているときはサットヴァの状態になり、ラジャスの働きにより目覚める…タマスとラジャスの働きなしにサットヴァは訪れません。 この3つ全てが私たちの内側に存在しています。そして、常に変

          アーユルヴェーダと体質⑤

          アーユルヴェーダと体質④

          ドーシャ 今回はカパ【水】について… 水と土の特徴を思い浮かべると分かりやすいです。重く冷たく安定して粘着性を持っています。 『重・油・遅・冷性』 肉体的には、土台や構造を司るので体格がよく体力があり肉体労働や運動の持久力があります。髪は黒くて艶があり皮膚は色白で冷たく湿っており血管は浮き出にくい。アンバランスが起ると太りやすく、アレルギー性鼻炎、気管支炎や喘息などを発症しやすくなる。湿気に弱く関節の不具合を起こしやすい。 心理的にはカパ特有の安定性を持っているので、

          アーユルヴェーダと体質④

          アーユルヴェーダと体質③

          ドーシャ 今回はピッタ【火】について… 火の特徴を思い浮かべると分かりやすいです。熱く、鋭さがあり、物質を変化させます。 『熱・鋭・軽・微油性』 肉体的には、中肉中背でスタイルが良く皮膚は温かで柔らかく、色黒。髪は乾燥ぎみで猫っ毛。関節はよく動き柔軟性があり筋肉が付きやすい。熱が体内に多いため寒さに強いが暑さに弱い汗かき。便通がよく便秘になる事は滅多にない。 バランスが取れている時は、身体が柔軟でしなやか艶があり食欲旺盛。情熱に溢れ知性が働き闘志にあふれる。 バランス

          アーユルヴェーダと体質③

          アーユルヴェーダと体質②

          ドーシャ アーユルヴェーダでいう体質ですが、その体質が自分の全ての特徴と間違われやすいです。 もちろん、肉体的、心理的なことは特徴と捉えても良いと思いますが、その性質が乱れやすいということであり、すべてのドーシャを全ての人が持っています。 今回はヴァータ【風】について… 風の特徴を思い浮かべると分かりやすいです。軽く、冷たく、動性。 『軽・動・速・冷性』 肉体的には、華奢で肌は冷たく乾燥ぎみで髪も乾燥しやすい。歯並びや歯の大きさは不揃い。筋肉がうすく血管が浮き出やすい

          アーユルヴェーダと体質②

          アーユルヴェーダと体質

          ドーシャ アーユルヴェーダでドーシャと呼ばれている体質には、ヴァータ・ピッタ・カパの3つのドーシャがあります。 その前に、このドーシャと呼ばれている体質自体もプラクリティとヴィクリティの2つに分かれています。 プラクリティとは生まれ持ったものであり、一生涯変わらないその人の基本的な体質のこと。ヴィクリティとは、時間や季節、生活の仕方によって常に変動するもの。 変えられないものと変えられるもの。 私たちは、ヴィクリティを増悪させないようなライフスタイルをおくることでプ

          アーユルヴェーダと体質

          アーユルヴェーダと食事⑦(アーハーラ)

          場所について… 食事についての場所とは? 産地を含めた場所のこと… 『身土不ニ』が表しているように、人の体と人が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係であり、暮らすその土地のものを食べるのが良いとされています。 しかし、アーユルヴェーダでは体内の働きに不具合がある時にはその状況に応じたものを摂る必要があると説明されています。 例えば、土地の状態をドーシャ(体質)で表しヴァータを増やす乾燥した土地、カパを増やす湿気の多い土地、どちらにも偏らない土地のように3つに分けて

          アーユルヴェーダと食事⑦(アーハーラ)