リアル生イギリス英語 vol.15<バレンタインならぬギャレンタイン・デー>
決してタイプミスではございません。はい、バではなく、ギャ(あるいはガ)なんですね。2月13日は、イギリスでギャレンタイン・デー(Galentine’s Day)です。
アメリカ生まれのスペシャル女子会
お察しします。ナンジャそりゃ?と。私も初めてこちらで目にしたときは目をこすりました。これは簡単に言えばバレンタインの前夜祭、それも女子(Gal)限定で、といった日になります。
2021年のバレンタイン・デーは日曜日だったので、こちらの雑誌では恋人だけでなく家族全員で楽しもう、という特集も組まれてはいましたが、本来はやはり恋人たちの日。それに対抗するわけではないでしょうが、ギャレンタインでは恋人のあるナシ関係なく、男抜きでパーっとはっちゃけようよ、という趣旨のようです。
アメリカで2010年に放送されていた人気コメディ・ドラマ『パークス・アンド・レクリエーション(Parks and Recreation)』が発祥なだけあって、アメリカではすっかり定着しているよう。主人公のレズリー(Leslie)がバレンタイン・デー前日、失恋した親友のために開いた女子会の一幕が由来となっています。
私自身は去年の2021年に初めて知りましたが、イギリスでも数年の時を経てジワジワと浸透してきた様子(参照:Schofield, Claire. “What is ‘Galentine’s Day’?” iNews February 2020)。
当日の過ごし方
ドラマでの女子会当日は、ブランチにワッフルを食べておしゃべりを楽しむという、とても健全なもの。
というセリフのとおり、1番の目的は女友達、それも特に親しい親友レベルで友情を確かめ合うのが目的なので、イギリスのメディアでは誰かの家で集まるだけでなく、ヨガや陶芸のワークショップに参加したり、夜は街に繰り出してオシャレなカクテルで乾杯したりするのはどうか、と提案しています。
昨年はコロナ禍によるロックダウン真っ只中だったのでこれらの行動はすべてNGでしたが、かわりにZoom開催したり、心を込めて選んだプレゼントを贈りあったりしたようです。
また、ドラマ発祥なだけあって、この日は恋愛映画などを一緒に観るのも定番だとか。コロナ規制がかなり解かれた今年は、家だけでなく晴れて映画館の大きなスクリーンでも楽しめそうです。
女同士ということもありプレゼントや食事、エンタテーメントなど、全般的にオシャレさが求められるのも特徴で、とある雑誌ではロンドンの現代美術を主に取り扱っている、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(略称V&A)の大きめバッグが
オシャレさんの外出にいいのでは、とプレゼントの一案として紹介されていました。アメリカではスーパーでもバレンタイン並みにギャレンタイン特設のコーナーが設けられるほどおなじみの光景になっているようですが、イギリスではまだそこまで普及していません。
はたして、今後浸透するのか?!また、日本ではどうなのか?今後の展開が少し楽しみです。今年のギャレンタイン・デーは今週末の日曜日です。日本ではまたコロナのピーク?が来ているようなので、女性に限らず男性も便乗して、オンライン版ギャレンタイン、してみる?!
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