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【note版】ハリポタ好き必見!イギリス本家のスタジオツアー

言わずと知れた“世界のハリーポッター”ですが、日本の皆さんにも本当に人気なんだろうな・・と実感する日々です。2年前のちょうどいま頃にハリポタのテーマパークを訪れていたので、今回はそれをリバイバルさせたいと思います。原文では前編後編の2部構成ですが、現在では当時(コロナ禍)とかなり状況が違い省略できる箇所も多いので、一気にまとめてしまいます。

※以下は他媒体に掲載中の記事から転載(自著)した、過去のものです。noteには私の個人的な記録として一部割愛、再編集(くだけた文調や写真のキャプション、絵文字など)したものをお届けします。フルバージョンの原文はこちらをご参照ください(2021年6月2日執筆分)。

イギリスのスタジオ型アトラクション施設「ワーナーブラザース(以下ハリー・ポッターと記述)・スタジオツアー・ロンドン(Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter)」は、作家J・K・ローリング氏の代表作『ハリー・ポッター(Harry PotterTM)』シリーズを題材にし、実際に映画撮影で使われた舞台裏のセットを歩いて回るツアーです。

スタジオツアーは、ロンドン市内より公共交通機関を使って1時間ほどかかる地域にあります。最寄り駅のワトフォード・ジャンクション(Watford Junction)駅へは、ロンドン市内のユーストン(Euston)駅から電車で1本、約20分で到着します。

ハリー・ポッターの写真でラッピングされたシャトルバス

周辺には地下鉄のワトフォード駅やワトフォード・ハイストリート駅、ノース・ワトフォード駅もあるので、間違えないよう気をつけてください。ワトフォード・ジャンクション駅構内を出ると、すぐ左にスタジオツアー行きのシャトルバス乗り場があります。

ツアー開始までの流れ

ロビーホールに一歩踏み入ると、高い天井からつり下げられた『ハリー・ポッター』シリーズの登場キャラクター、ウクライナ・アイアンベリー種のドラゴンが巨大な翼を広げてお出迎えです。

ツアー後の楽しみ、公式おみやげショップのディスプレイ

スタジオツアーでは、季節ごとにテーマを決めてディスプレイを変えるので、来場者はいつ訪れても特別仕様を楽しむことができます。この日はホグワーツ(HogwartsTM)魔法魔術学校の4つの寮のうちのひとつである「スリザリン(SlytherinTM)」がテーマだったため、館内はいたるところにテーマカラーである、グリーンとシルバーを配した小道具や衣装などが散りばめられていました。

ツアーの入口をくぐると、さっそく1番初めの舞台セットがお目見えです。主役のハリーがダーズリー一家からあてがわれていた階段下の納戸部屋で、すぐそばに立っているスタッフが説明をしてくれます。実物も相当に狭いスペースで、ここで窮屈に暮らしていたハリーの姿が目の前に現れるかのようなリアルさです。

「早く扉が開かないかな〜♪と待っている時間」

その先はツアー開始まで待機する待合所となっており、少し列ができていました。壁には映画『ハリー・ポッター』シリーズ関連の写真がところ狭しと飾られ、15分ほどの待ち時間も退屈せずに過ごすことができます。

スタッフのアナウンスとともに扉が開き別の部屋へ進むと、そこではツアーの案内と注意事項などの説明を受けます。写真撮影はこの部屋を含め、カメラの絵に斜線の入った撮影禁止マークのエリア以外、自由にしてよいとのことでした。

ツアー見学コース前半の見どころ:大広間、禁じられた森、プラットフォーム、9¾と4分の3番線など

スタジオツアーの見学コースは、途中にある「バックロット・カフェ(Backlot Café)」を挟んで前半部分と後半部分に分かれます。いよいよツアーがはじまる最後の扉が開くと、そこにはホグワーツ魔法魔術学校の施設としてはもっとも象徴的な、大広間が圧倒的なスケールで広がっています。

緑色のバナーを天井から垂らした「スリザリン」仕様の大広間

壮大なセットに圧倒されたあとは、映画の小道具や衣装といった細々した舞台裏セットの展示が始まります。使いかけの化粧品がズラリと並んだ鏡台では、いまにも俳優が座って出てきそうです。

暖かそうなグリフィンドール寮の談話室
TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.

グリフィンドール(GryffindorTM)寮のセットでは、男子部屋のストーブにタオルや靴下がかけられていたり、さまざまな催しものに使われた談話室には飲みかけのカップが置かれていたりと、登場キャラクターたちの息づかいまで聞こえてくるようです。

派手な色合いが映画内でもひときわ光るアンブリッジ先生の衣装
TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.

登場キャラクターのアンブリッジ先生といえば、その容貌や性格から行動までなにかと個性の強い役柄ですが、彼女の服装や部屋の趣味も飛び抜けています。その奇抜ともいえるピンク一色の洋服やアクセサリーも、素材までたっぷりと感じとることができます。

ドライアイスの霧が立ち込める「禁じられた森」エリアは照明が落とされ、天井に潜む巨大グモを始はじめ、森のシーンに関連した登場キャラクターが出てきます。床も柔らかくなっており、鬱蒼とした森の様子がよく再現されています。

ホグワーツ特急の列車

そしてツアー前半最後の目玉スポットは、映画でハリーがホグワーツ魔法魔術学校へ向けて出発する駅と列車、プラットホームの舞台セットです。

カートと一緒に写真が撮れるセットも設置されている
TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.

ハリーが乗車する「ホグワーツ特急(Hogwarts ExpressTM)」は、プラットホームの9番線と10番線の間である9¾番線(9と¾4分の3番線 Platform 9 3⁄4TM)から出発するという設定で、映画で実際に使われた本物のホグワーツ特急列車があります。

名物「バタービール」はここだけ!!バックロット・カフェで休憩を

ツアー中はところどころに休憩用のベンチが置いてありますが、興奮しながら夢中になっていると、疲れを忘れて歩きどおしになってしまうことがあります。そんなときにちょうどいいタイミングで現れるのが「バックロット・カフェ」。

あちこちに「ココだけ!!」と注意を促すバタービールの看板が置かれています

名物バタービール(ButterbeerTM)が飲めるのはこちらのカフェだけですので、ぜひ試したい!!と考えている方は「ツアー後のカフェで飲めばいいや」と通り過ぎないよう気をつけてください。

バタービールは甘い炭酸飲料にホイップクリームが乗のせられたソフトドリンクですが、疲れた体に心地よく染み渡わたります。1杯£3.95(2020年当時)で、持ち帰りができるおみやげ用のプラスチック・ジョッキは£6.95(2020年当時)です。ソフトクリームは£4.95(2020年当時)で、こちらもクリームが濃厚でおすすめです。

ツアー見学コース後半の見どころ:夜の騎士バス、グリンゴッツ銀行、ホグワーツ魔法魔術学校など

気分も新たにカフェを出ると、屋外展示のエリアが広がります。特筆すべきは「夜の騎士バス(Knight BusTM)」の実物大セット。現実の世界には存在しない3階建ての姿が不思議で、車内のベルを鳴らしたり寝台のセットを間近に見ることができます。

バス車内のセットも見られます
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次に、ツアー後半部分となる屋内展示場に入ります。はじめは特殊メイクのコーナーで各種展示物のほかに、特殊マスクを俳優に装着している撮影現場の写真や、マスクの作り方などを撮影したビデオ映像が流れています。

特に登場頻度の高いゴブリンにいたっては、眉毛の形ひとつにもこだわった形跡が見られる付箋が写真に貼りつけられていたりと、作成者の苦労が伝わってきます。そのゴブリンといえば、スタジオツアー内でもっとも最近(2019年)にできた新エリア、グリンゴッツ銀行(Gringotts BankTM)の存在が欠かせません。

ヒロイン役のハーマイオニーになりきった女の子も
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きらびやかなシャンデリアの美しさに息をのみながら通り抜けると、今度は一転ほの暗いダイアゴン横丁(Diagon AlleyTM)の通りが出現します。スタジオツアーではこのように明るいエリアと暗いエリアを交互に配置しており、そのメリハリをつけた設計もさすがです。

渡辺直美風の親切なスタッフよりトリビアを授かる
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この日こちらのエリアにいたスタッフはとても親切で、ハリーが購入した杖の店「オリバンダー」では、より本格的に見せるために「1万7000もの杖の箱をディスプレイ用に作成した」といった豆知識を披露してくれました。スタジオツアーではスタッフのフレンドリーさとプロ意識が高く、ツアー最後にズラリと並ぶ大量の魔法の杖があるエリアでは、来場者からの「どの杖が誰のものか」といった細かい質問にもレーザーポインターを使ってよどみなく答えていました。

見とれてしまうホグワーツ魔法魔術学校の全体模型
TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.

そしてツアー最後の大トリ、ホグワーツ魔法魔術学校の全体模型です!!締めくくりにふさわしい、迫りくるかのような威厳をもった全貌は照明の効果もあり神秘的ですらあります。裏も表も丸ごとぐるっと、全部を仔細に眺めることができます。

作品中の「あの商品」をおみやげに購入できるスタジオ・ショップ

『ハリー・ポッター』シリーズには「バタービール」しかり、「百味ビーンズ(Bertie Bott’s Every Flavour BeansTM)」や「蛙チョコレート」など、作中では想像を働かせるしかない食べものがたくさん出てきます。そんな一風変わった、けれどももはやスタジオツアーの定番みやげと言ってもいいこれらのグッズは、ツアー最後にたどり着くスタジオ・ショップで購入することができます。

目にも鮮やかなスイーツコーナー
TM & © 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Harry Potter Publishing Rights © JKR.

まるでショーウィインドウ・ケースに並んだ宝石を見るかのような眼差しで、どの魔法の杖にしようかと真剣に悩む親子もいました。ハードカバーの手帳や筆記用具といった文房具は、おしゃれで実用性も兼ねているので大人にもおすすめです。

ほかにおみやげを買えるところは、ホグワーツ特急の駅舎にある「Railway Shop」と、禁じられた森を出たところにある「Forbidden Forest Shop」です。1番大きい「スタジオ・ショップ」で売られている物と一部重複した商品もありますが、レイルウェイ・ショップには独自のグッズもありました。

いまの時期ですとハロウィン、冬には毎年恒例の舞台セットが雪に染まるクリスマス仕様など、季節ごとのイベントも盛りだくさんです。イギリス映画『ハリー・ポッター』シリーズの舞台裏を、本家本元の「スタジオツアー・ロンドン」で体験してみてはいかがでしょうか。

■ワーナーブラザース(ハリー・ポッター)・スタジオツアー・ロンドン(Warner Bros. Studio Tour London - The Making of Harry Potter
・住所: Studio Tour Drive Leavesden WD25 7LR イギリス
・アクセス: ワトフォード・ジャンクション駅(Watford Junction)より有料シャトルバス
・URL: https://www.wbstudiotour.co.uk/


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